【異能な転生者】主人公が成長していく物語

ノベルバユーザー588811

第15話 魔物が出る村まで

第15話 魔物が出る村まで

俺はギルドでお金を稼ぐために、冒険者が泊まる宿のお風呂の水汲みをして、少しのお金を稼ぐことができた。

泊まるところもあったし、お風呂の水を入れるだけなので、いいところだったと思うけど、こんなことをやるために冒険者になったんじゃない。

やっと、俺は、3人の女性とパーティーを組んで仕事ができるようになった。

冒険者ギルドで依頼が貼ってある掲示板を見ていると、1つだけ気になる依頼書を見つける。

その依頼書に貼ってある魔物討伐と言うのは、ゴブリンだった。

「ゴブリンの討伐依頼か?」

村のある場所は? 遠くない。

ここから遠くないところの村に、最近ゴブリンが出て、困っているそうだ、それで討伐の依頼が来ていたみたいだ。

お金はそんなに高くないみたいだが、4人で分けても充分とは言えないけど、そんなに危険度が高くないので、

「みなさん、これなんて、どうですか?」

「どれどれ」とソフィア

「ゴブリンか」とイザベラ

「‥‥‥」用紙を見ているだけ。

「そうだね、これにしようか」とソフィア

女性たち3人で話し合って、この依頼を受けてみることにした。

俺には顔も向けられていないけど‥‥‥

「この依頼書を4人で受けたいんですけど」

「はい、わかりました、では、ギルドカードを出してください」と受付嬢

「はい、4人分です」とソフィアが全員のカードを受け取り、渡す。

受付嬢は用紙に書き込みしたり、何か操作をしているみたいだけど、女性たちが目の前にいるから見えない。

受付嬢が箱形のものにギルドカードを当てると光ったのは見えた。

へ〜、こうやるんだ。

昔はなかったんだが、今はこうなっているんだね。へぇ〜、。

ギルドカードを返してもらい、受付のお姉さんから「こちらが村に提出してサインをもらう依頼書と村までの簡単な地図ですけど、あくまでも村の人が書きましたので正確性は分かりません」と言って地図の紙をくれた。

俺たちは2枚の紙をもらいギルド支部を出てきた。

「じゃ、いくわよ」

「クリスも、いい?」とやっと俺に聞いてくれた。

「はい、いいですよ」と俺

俺たちは街の門に向けて歩き出す。門は出ていく時には、普通に通っていけば出れるみたい。

俺が後ろを振り向いて、見ていると街に入る人だけ止められているから。

しばらく歩くていくと、門が見えないくらいの距離を歩いてきたけど、村までは歩いていく見たいだな。

でも地図を見たら、歩き続けても一日以上かかりそうだな。

ソフィアたちは手荷物を肩にかけているけど、俺は手ぶらだから、塀から出る時に、俺に、いいか?、と聞いたのが、やっとわかった。

初めのうちは3人で話をしていたけど、俺は最後尾で3人の後ろ姿を見ながらキョロキョロしている。

別にいやらしい目線じゃないよ。

というのは、門から離れていくと結構、人がまばらになってきたらから、そこかしこに動物がいる。

魔物じゃないからいいけど、あれを狩れば夕食にできるなんて考えていたからだよ。

そういえば、今日の夕食、どうするんだろう? 現地調達なのか、なしなのか?

簡単な硬いパンくらいなら持っているだろうけど。

俺は全て異空間収納に入れてある。これも前世では使えなかったものだけど、今は、どうしてかわからないけど、使えるんだよね。だから便利。

歩くのに疲れてきた頃、日が沈みだす

「今日はこの辺でいいところ見つけて野宿しよう」とソフィア

「そうね、いいところ見つけなきゃ」とイザベラ

「うん、わかった」とコリン

俺には意見を求められていないので、平坦なところを見つけに草の間に入る。

しばらく進むと水の音がしているから、そっちに歩いていく。

草をかき分けながら歩くと目の前に川があった。

「ソフィアさん、ここはどうですか?」と言ってみんなを呼ぶ。

ソフィアが呼び声を聞きつけて、草をかき分けながら出てきて、「いいわね、ここにしましょう」と言ってくれた。

そこにイザベラとコリンも草をかき分けきた。

「うわ〜、川だ」とイザベラ

「さぁ、野宿の準備を開始しましょう」とソフィアが言って肩に担いでいた荷物を下ろして背伸びしている。

「あ〜、重たかった」

イザベラもコリンも荷物を下ろして、同じことをしている。

俺は荷物を持っていないからしないけど‥‥‥

俺は村を出る時に、数枚の洋服と下着と毛布を2枚しか持っていない。

全部、異空間収納に入れているから、毛布を見つからないように出さないと。

確か、異空間収納なんて、特殊な魔法だったように思う、使える人が極端に少ない魔法の一つだ。

女性メンバーは、何をするのか見ていると簡単なテントを作っている。

テントを作るのを見ていたけど、へぇー、テントって、ああやって作るのか、初めて見た。

テントができたみたい。

「さぁ、次は食事の用意ね」

「クリス、できるだけ大きな石を集めて」と俺に仕事がきたので、「はい」と言って俺は石を探しに行った。

川に近いからか、石はすぐに見つかって、運んできた。その石をソフィアは、縦に置いて竈門みたいに配列する。

その上に荷物に入れていた鍋を置く。

「イザベラ、水を汲んできて」ソフィア

「はい、了解」とイザベラ

「あとは乾いた木をとってきて」とソフィアは俺とコリンに言う。

「はい」
「了解」と言って探しにいく。

周辺には乾き切らない木もあったけど、数日の天気もよかってせいで多くの枯れ木を集めることができた。

火をおこして、鍋に水を入れて、その辺でとった食べられそうな草を入れていく。

へー、これが冒険者食と言うものか。

俺は、いつの間にか異空間から出したパンを全員の前に置いていく。

「あれ、あんた荷物もっていたっけ?」とイザベラ

「俺だって荷物は持っていますよ」

「そう」とイザベラ

今、出したパンは村を出る時に母親から途中で食べなさいと言ってもらったパンだ。

異空間収納は時間の経過がなく腐ることはないから。

ソフィアが作ってくれた草スープは、味付けが良かったのか、美味しかったけど、草でも食べれるんだ、と実感した。
食事も食べ終えて、寝ることになったけど、テントには俺が入るスペースはないから、一人で焚き火の横で寝ることにした。

もちろん女性たちが寝ているところには入るつもりはない。

俺は夜は焚き火の横で毛布をかぶって木に寄りかかり、夜の晩をする。

女性たちも交代で代わってくれた。夜は魔物や盗賊が襲ってくることもなかった。

朝になると俺は目が早く覚めたので、朝まで晩をしていたソフィアが、鍋を準備していたので、「おはようございます、ちょっと川まで魚つりに行ってきます」と行って川にきた。

本当に川にも近かったので、俺は魚釣りでもしようと棒切れを探して、糸と針は持っているので、

「魚が取れるよう祈っているけど、釣れなくてもいいからね」とソフィアに言われた。

なんだか期待されてないみたいだけど。

俺が川に来て周りを確認して、釣竿で魚を釣るという格好だけをして、魔法で川から8匹の魚を足元まで引き寄せた。

あまりにも早く戻ると怪しまれるので、もうちょっと時間を、つぶしをして帰ることにした。


テントが張られている所まで戻ってくると、ちょうど火が準備できたところだった。

イザベラが、魚を取り行ったのに早く戻ったことに気がついて、
「どうせ取れなかったんでしょう?」と言ってきたが、後ろから出した8匹の魚を見せると、それ以上、言わなくなってしまった。

魚が大きいとか小さいとかないように魔法で確認しながら、とってきたので、ある程度、同じ大きさの魚が8匹あるので、1人2匹ずつだ。

今日の朝食は、魚料理がメインになったので、俺も2匹食べたらお腹いっぱいになってしまった。

食事をした後に、水浴びをしたいと言い出したので、イザベラに「覗くんじゃないわよ」、と言われた。

そんなに嫌われているのか、と思うとちょっと凹むな。

もちろん覗きには行かないよ。

3人が水浴びをして帰ってきた後に、自分も1人で水浴びをしに行った。

臭いって言われるから。

水浴びをしたら、もう出発の用意をする。

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