【異能な転生者】主人公が成長していく物語
第13話 ギルド登録
第13話 ギルド登録
俺が冒険者になろうとしている国はオーリス王国と言う。
住んでいる村は、国のはずれにあり、隣の国の国境に近いけど、塀があるわけじゃないから、どこに国境があるのか、わからないけど、大きな道には検問するところもある。
別に馬だったら、岩がなければ通れるし、道しか通ることができないのは馬車だけだ。
人なら国境も知られずに通ることができる。
国境付近は兵士による見回りもあるけど、隠れていれば見つかることもなく通れる。
*
父さんと母さんと別れを告げて、アリシアに顔を向けた時、泣かれた。
「アリシア、そんな顔を見せないで、笑ってよ」
「‥‥‥うん、ごめんね」と言って、泣きながら精一杯の笑顔を見せてくれた。
「じゃ、行ってくるよ」と答えて、歩き出した。
俺が後ろを振り返ることなく歩いていくけど、後ろをみたい気持ちを我慢する。
もう、村の門が見えなくなった時に、一度だけ、振り返ると、門のところに人影があった。
それはアリシアだった。
俺が振り返ったのを知って、アリシアは大きく手を振ってくれた。
俺も手を振りかえした‥‥‥ アリシア、必ず、迎えにくるからね。
家を出る間際に母さんから、
「何かの足しに使いなさい」とお金をもらった。
隣町まで歩こうと思ったけど、お金があるから、半分まで馬車に乗ることを考えたけど、俺の住んでいる村から馬車なんて出ていない。
だから馬車が出ているところまで歩く必要があった。
俺が村を出た時には、もう夜が明けてくる途中だったから、歩いていくと徐々に明るくなってきた。
朝靄の中を歩いていくのって気持ちがいい。
まだ朝早いから、誰も歩いていない。
俺は随分、歩いてきたけど、まだ、隣町は見えてこない。
隣町には父親と共に農作業に使う道具や鍋を買いにきたことがある。
そろそろ隣町が見えてきて、馬車が出るところに行くことができた。
ちょうどタイミングよく大きな街行きの馬車が出る時間だったから、そんなに待たずに乗ることができた。
しかし全部の行程を馬車に乗ってしまうと、お金が足りなくなるので、半分くらい乗ることにした。
結構、馬車ってお金が高い。
馬車に揺られて、でこぼこ道を揺られて、お尻が痛くなったけど、次の街まで乗って、本当は安宿にでも泊まりたいけど、お金は大切に使いたいので、街には入らないで野宿することに決めた。
幸いにも雨も降ることもなく、魔物が出ることもなく朝を迎えることができた。
冬だったら寒くて野宿なんかできないけど、今は夏だから寒さに凍えることもなく、眠ることができたけど一応は用心をしておいた。
魔物が嫌がる火を絶やすことがなく2時間、眠ったら起きて、落ち葉や枯れ木を火にたやすことがないようにした。
本当は魔物だけではなく人間も危険なんだが、置き引きや強盗が出ないことを願った。
野宿なんて初めてのことだから、うっかり忘れていたけど、自分には魔法が使えるじゃないかと思って夜の後半は、結界魔法を使って寝た。
結界魔法を張ると魔物も近づくことができないし、人が来ても入ることもできない。
前世では使っていたんだが、ついうっかりしていたよ。
もっと自分が使える魔法を、いつでも使えるようにしておかなきゃね。
そんなことで命を落としたくないからね。
前の晩は寝ていないから、ゆっくり寝ることができて翌朝を迎えた。
朝になったので家から、もらってきたパンを焚き火で焼いて食べた。
食べ終わったら火の処理をして、街の中に入ってギルドに向かおうと思う。
*
やはりギルドがある街は大きく感じる。
街全体を覆うようにして塀が立っていて、街の入り口には見張りをしている人がいた。
街の中に犯罪者が入らないように警備をするためだ。
村に暮らしていると普段は使わないんだが、証明がない者は、お金を払って入らなければいけないと言われたので、親からもらったお金の中から、払いたくないなぁと思ったけど、言われた金額をちゃんと払ったよ。
お金がなくなっちゃうよ〜。
安い宿にでも泊まる金が必要なので、それを稼がなければいけないし、食事の料金も必要なのでギルド登録をして、即、依頼を受けようと思ってギルドを探しているんだが、村と違って街は大きいので、どこにギルドがあるのか、わからない。
街を見物しながら街中をキョロキョロして、あっちを見たりこっちを見たりして村との違いを見つけて新鮮味を感じながら歩いていると噴水があるのに目がいった。
噴水のところに座って休憩しようかと思ったら、目の前にギルド支部が見つかった。
「なぁんだ、こんなところにあったのか」
俺はギルドに行くのは、クリスとしては初めてだけど、前世の時には軍人になってから、外出することができたので、暇な時に、冒険者ギルドに言って、冒険者になったけど、俺が軍人と言うこともあり、初めてでもDランクからなることができた。
職業の欄に軍人って書いたら、Dランクだって言われたよ。
軍人で魔法師の場合は新人扱いしないそうだ。
まぁ、普通は、そうだよね。
あの時は軍の魔法師になれること自体、すごいことだからね、でも、今は、クリスだから、多分、ランク制度が以前と同じだったら、初心者中の初心者だから、Fランクかな?
ギルド支部は前世でも役立ってもらっていたと思うけど、雰囲気が悪い支部もあるし、女性でも入りやすい支部がある。
ギルド支部で酒を提供しているところもある。
前世ではギルド支部にいくと名前を書いて、職業を書いて、あとは年齢が必要だったかな。
15歳になっていれば、誰でも冒険者の最低ランクのFランクになれたと思うけど。
今は、違うかもわからない。
噴水の前に座ろうとしてギルド支部を見つけて、雰囲気的なものが、悪い感じはない。
扉を明けて中に足を踏み入れると周りを見渡すしてキョロキョロする。
「え〜と、どこに行けばいいんだろう?」
目についたのは、明らかにギルドの人が座っていると思われる前に数人が並んでいるカウンターに並ぶことにした。
多分、ここが受付だと思うから、前の人の様子を伺いながら並んで待つ。
今、受付している人は「依頼、達成ですね、おめでとうございます」と言われているから、ここでいいんだろう。
次の人も用紙を持って「この依頼を受けたいんだが‥‥‥」と言っている。
次に俺の番がきた。俺の後ろには人はいない。
俺が言う前にお姉さんが「坊や、どうしたの?」と言ってきた。
「あの〜、冒険者になりたいんですが‥‥」
「あっ、そうなの? 坊や、幾つ?」
「えっ、15歳ですが‥‥‥」
「あっ、そうなんだ、小さく見えるわね」
「‥‥‥はい」
「じゃ、この紙に、名前と年齢と職業を書いて」
「あの、職業って? 何を書けばいいんですか?」
「あっ、そうね、なし、でいいわよ」
「はい、わかりました」と言って書いていく。
「はい、書き終わりました」と言いながら、紙を差し出す。
お姉さんは、何かの魔道具で操作しながら、記入しているみたい。
すぐに操作が終わると、一枚のカードを目の前に出してきた。
「坊や、これを無くさないようにね」
「あっ、はい」
「そして必要事項は、別の紙に書いてあるからよく読んでね」と言ってカードとは別に紙をもらった。
俺は受付から去りながら、カードを見てみると、やはりFランクと書いてあった。
もう一枚の紙には、依頼を受ける時には、Fランクしか受けることができないと書いてあるけど、パーティーを組めば、組んだパーティーメンバーのランクの状態に応じて受けられる依頼が変わると書いてある。
その下には例として、難しく書いてあった。
まぁ、とにかく一人で依頼を受けるか、どこかのパーティーに入れてもらうか、の二通りだな。
前世のアルベルトの時は、王国の魔法師部隊の司令官だから、その司令官が冒険者家業をする時は、SSSランクの最高ランクだった。
それが今は最低のFランクだなんて‥‥‥なんだか泣けてくる。
さぁ、どうしようかな?
一人で依頼を受けるか? それとも誰かとパーティーを組んで依頼を受けるか?
俺が冒険者になろうとしている国はオーリス王国と言う。
住んでいる村は、国のはずれにあり、隣の国の国境に近いけど、塀があるわけじゃないから、どこに国境があるのか、わからないけど、大きな道には検問するところもある。
別に馬だったら、岩がなければ通れるし、道しか通ることができないのは馬車だけだ。
人なら国境も知られずに通ることができる。
国境付近は兵士による見回りもあるけど、隠れていれば見つかることもなく通れる。
*
父さんと母さんと別れを告げて、アリシアに顔を向けた時、泣かれた。
「アリシア、そんな顔を見せないで、笑ってよ」
「‥‥‥うん、ごめんね」と言って、泣きながら精一杯の笑顔を見せてくれた。
「じゃ、行ってくるよ」と答えて、歩き出した。
俺が後ろを振り返ることなく歩いていくけど、後ろをみたい気持ちを我慢する。
もう、村の門が見えなくなった時に、一度だけ、振り返ると、門のところに人影があった。
それはアリシアだった。
俺が振り返ったのを知って、アリシアは大きく手を振ってくれた。
俺も手を振りかえした‥‥‥ アリシア、必ず、迎えにくるからね。
家を出る間際に母さんから、
「何かの足しに使いなさい」とお金をもらった。
隣町まで歩こうと思ったけど、お金があるから、半分まで馬車に乗ることを考えたけど、俺の住んでいる村から馬車なんて出ていない。
だから馬車が出ているところまで歩く必要があった。
俺が村を出た時には、もう夜が明けてくる途中だったから、歩いていくと徐々に明るくなってきた。
朝靄の中を歩いていくのって気持ちがいい。
まだ朝早いから、誰も歩いていない。
俺は随分、歩いてきたけど、まだ、隣町は見えてこない。
隣町には父親と共に農作業に使う道具や鍋を買いにきたことがある。
そろそろ隣町が見えてきて、馬車が出るところに行くことができた。
ちょうどタイミングよく大きな街行きの馬車が出る時間だったから、そんなに待たずに乗ることができた。
しかし全部の行程を馬車に乗ってしまうと、お金が足りなくなるので、半分くらい乗ることにした。
結構、馬車ってお金が高い。
馬車に揺られて、でこぼこ道を揺られて、お尻が痛くなったけど、次の街まで乗って、本当は安宿にでも泊まりたいけど、お金は大切に使いたいので、街には入らないで野宿することに決めた。
幸いにも雨も降ることもなく、魔物が出ることもなく朝を迎えることができた。
冬だったら寒くて野宿なんかできないけど、今は夏だから寒さに凍えることもなく、眠ることができたけど一応は用心をしておいた。
魔物が嫌がる火を絶やすことがなく2時間、眠ったら起きて、落ち葉や枯れ木を火にたやすことがないようにした。
本当は魔物だけではなく人間も危険なんだが、置き引きや強盗が出ないことを願った。
野宿なんて初めてのことだから、うっかり忘れていたけど、自分には魔法が使えるじゃないかと思って夜の後半は、結界魔法を使って寝た。
結界魔法を張ると魔物も近づくことができないし、人が来ても入ることもできない。
前世では使っていたんだが、ついうっかりしていたよ。
もっと自分が使える魔法を、いつでも使えるようにしておかなきゃね。
そんなことで命を落としたくないからね。
前の晩は寝ていないから、ゆっくり寝ることができて翌朝を迎えた。
朝になったので家から、もらってきたパンを焚き火で焼いて食べた。
食べ終わったら火の処理をして、街の中に入ってギルドに向かおうと思う。
*
やはりギルドがある街は大きく感じる。
街全体を覆うようにして塀が立っていて、街の入り口には見張りをしている人がいた。
街の中に犯罪者が入らないように警備をするためだ。
村に暮らしていると普段は使わないんだが、証明がない者は、お金を払って入らなければいけないと言われたので、親からもらったお金の中から、払いたくないなぁと思ったけど、言われた金額をちゃんと払ったよ。
お金がなくなっちゃうよ〜。
安い宿にでも泊まる金が必要なので、それを稼がなければいけないし、食事の料金も必要なのでギルド登録をして、即、依頼を受けようと思ってギルドを探しているんだが、村と違って街は大きいので、どこにギルドがあるのか、わからない。
街を見物しながら街中をキョロキョロして、あっちを見たりこっちを見たりして村との違いを見つけて新鮮味を感じながら歩いていると噴水があるのに目がいった。
噴水のところに座って休憩しようかと思ったら、目の前にギルド支部が見つかった。
「なぁんだ、こんなところにあったのか」
俺はギルドに行くのは、クリスとしては初めてだけど、前世の時には軍人になってから、外出することができたので、暇な時に、冒険者ギルドに言って、冒険者になったけど、俺が軍人と言うこともあり、初めてでもDランクからなることができた。
職業の欄に軍人って書いたら、Dランクだって言われたよ。
軍人で魔法師の場合は新人扱いしないそうだ。
まぁ、普通は、そうだよね。
あの時は軍の魔法師になれること自体、すごいことだからね、でも、今は、クリスだから、多分、ランク制度が以前と同じだったら、初心者中の初心者だから、Fランクかな?
ギルド支部は前世でも役立ってもらっていたと思うけど、雰囲気が悪い支部もあるし、女性でも入りやすい支部がある。
ギルド支部で酒を提供しているところもある。
前世ではギルド支部にいくと名前を書いて、職業を書いて、あとは年齢が必要だったかな。
15歳になっていれば、誰でも冒険者の最低ランクのFランクになれたと思うけど。
今は、違うかもわからない。
噴水の前に座ろうとしてギルド支部を見つけて、雰囲気的なものが、悪い感じはない。
扉を明けて中に足を踏み入れると周りを見渡すしてキョロキョロする。
「え〜と、どこに行けばいいんだろう?」
目についたのは、明らかにギルドの人が座っていると思われる前に数人が並んでいるカウンターに並ぶことにした。
多分、ここが受付だと思うから、前の人の様子を伺いながら並んで待つ。
今、受付している人は「依頼、達成ですね、おめでとうございます」と言われているから、ここでいいんだろう。
次の人も用紙を持って「この依頼を受けたいんだが‥‥‥」と言っている。
次に俺の番がきた。俺の後ろには人はいない。
俺が言う前にお姉さんが「坊や、どうしたの?」と言ってきた。
「あの〜、冒険者になりたいんですが‥‥」
「あっ、そうなの? 坊や、幾つ?」
「えっ、15歳ですが‥‥‥」
「あっ、そうなんだ、小さく見えるわね」
「‥‥‥はい」
「じゃ、この紙に、名前と年齢と職業を書いて」
「あの、職業って? 何を書けばいいんですか?」
「あっ、そうね、なし、でいいわよ」
「はい、わかりました」と言って書いていく。
「はい、書き終わりました」と言いながら、紙を差し出す。
お姉さんは、何かの魔道具で操作しながら、記入しているみたい。
すぐに操作が終わると、一枚のカードを目の前に出してきた。
「坊や、これを無くさないようにね」
「あっ、はい」
「そして必要事項は、別の紙に書いてあるからよく読んでね」と言ってカードとは別に紙をもらった。
俺は受付から去りながら、カードを見てみると、やはりFランクと書いてあった。
もう一枚の紙には、依頼を受ける時には、Fランクしか受けることができないと書いてあるけど、パーティーを組めば、組んだパーティーメンバーのランクの状態に応じて受けられる依頼が変わると書いてある。
その下には例として、難しく書いてあった。
まぁ、とにかく一人で依頼を受けるか、どこかのパーティーに入れてもらうか、の二通りだな。
前世のアルベルトの時は、王国の魔法師部隊の司令官だから、その司令官が冒険者家業をする時は、SSSランクの最高ランクだった。
それが今は最低のFランクだなんて‥‥‥なんだか泣けてくる。
さぁ、どうしようかな?
一人で依頼を受けるか? それとも誰かとパーティーを組んで依頼を受けるか?
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