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【異能な転生者】特殊な力を持った主人公の冒険物語

ノベルバユーザー588811

第 8話 魔物に襲われたあと

第8話 魔物に襲われたあと

俺たちの村が魔物に襲われて、村人の半数がなくなっていた。

その中にはアリシアの両親も入っていた。

村長も死んでいる。

俺たちはアリシアの泣き止むのを待って、アリシアに、アリシアの家の惨状を見せるか、どうか、迷っている。

「‥‥‥アリシア、君の家は扉も魔物に壊されて、家の中には魔物が2体、倒れている、そして君の両親もいるから、ひどい有様なんだ」

「そ、‥‥そうなんだ」

「うん、アリシアは見ない方がいいかも‥‥‥」

「‥‥‥ううん、私、両親が、死んでいるところを見て納得したい」

「そ、そう?」

「うん、私、大丈夫だから、クリス、私の手を握っていてくれる?」

「うん、もちろん」と言ってアリシアの手を握った。

俺たち二人は手を握りながら、アリシアの家への道を歩いていく。

あっちこっちに死体がある。

それを見ながら、歩くしか道はない。

死体もあるし、引きづられたあともあるし、魔物も一体、切り殺されている。

村長も壁に寄りかかりながら死んでいる。

女性も男性も、年齢に関係なく子供も死んでいる。

あまりに悲惨な現場に吐き気が出る。

アリシアが吐いてしまった。俺も吐きそうだったけど‥‥‥

アリシアの背中をさすりながら、待つことにした。

「大丈夫?」

「‥‥うん、だいじょう‥ぶ」アリシアの顔色が悪い。

「ねぇ、アリシア、後にしない?」

「ううん、ここまで来たから、いくわ」 アリシアは強いな

俺たちは歩いていく。

アリシアの家が見えてきた。

アリシアの家にたどり着くと俺の両親がいた。

「よかったわ。アリシアちゃんもクリスも無事ね」とクリスの母親

「おばちゃん‥‥‥」

「アリシアちゃん、気を確かに持ってね」

「うん、クリスから聞いている‥‥‥」

「お父さんも、お母さんも‥‥‥」と俺の母親

「うん、それも、クリスから聞い‥た」

徐々にアリシアの瞳から涙が落ちる。

俺の母親がアリシアを抱きしめている。

しばらくはアリシアが泣いているので、母親はアリシアを抱きしめたままだった。

俺は自分の家に帰ってタオルを持ってきた。

しばらくして落ち着いたアリシアに、

「どうする?、中を見たけど、ひどい有様よ」

「うん、見ておきたい‥‥‥」と言って中に入って行った。

でも、すぐに出てきて家の横で吐いている。

俺は家の中には入らずにいたから、アリシアの背中をさすってあげた。

「無理しなくていいよ」と俺が家から持ってきたタオルを差し出す。

「うん、ごめんね、ありがとう」アリシアはタオルを受け取って口に持っていく。

父親は家の中で、確認しているみたい。

その父親がアリシアの家から出てきた。

「こんなところにいないで、うちに入ろう」と俺のうちにアリシアも連れて行った。

俺の家でアリシアはタオルを目に当てて声を出すこともなく泣いている。

アリシアの前に水が出されたけど、飲める状態じゃない。

アリシアが落ち着くまで待っている、話をすることはできない雰囲気だ。

アリシアが落ち着き出して、タオルを顔から取ると目と鼻が真っ赤だ。

「あばちゃん、おじちゃん、ありがとうございます」

「ねぇ、アリシアちゃん、これからは、ここで暮らさない?」母親

「そうだな、それがいいぞ」父親

「うん、俺もアリシアさえ、よければ、それがいいと思う」

「‥‥‥」

「急には決められないと思うけど、ツラいけど‥‥ね‥‥‥」と母親

「はい‥‥よろしくお願いします」

「ちょっと、あっちの家に言って洋服を取ってくるよ」と言って母親と父親は出て行った。

俺は両親がいなくなって、横に座るアリシアの手を握った。

アリシアも俺の手を強く握ってきた。

そうするとアリシアが、また涙を流す。

俺は立ち上がって、アリシアの顔を胸に当てた。

アリシアの家には泥棒も入ることもあるので、アリシアの洋服と靴、肌着などを持ってきた。

「アリシアちゃん、これ」と言ってお金を出した。

「アリシアちゃんの家にあったお金だよ」と答えた。

「おばちゃん、おじちゃん、これは、ここで使ってください」

「いいや、いけないよ、君の両親が残したものだから、君のだよ」

「そうよ、あとは、今は見つからなかったから、それはあなたが大切に使いなさい」

「あ、ありがとうござい‥ま‥す」と言ってアリシアは涙した。

「あなたは、もう、うちの子なんだからね、遠慮しないでよ」

「はい、ありがとうございます」

「それと、これ」と言ってアリシアの母親がつけていたペンダントを見せた。

「お母さんがつけていたものだけど、思い出になるものがなかったから、これで、ね」と言ってアリシアの手をとって、その上に乗せた。

「ごめんね、お父さんのものは見つからなかったの」

「はい、母は、これを父からもらったって言っていましたから‥‥‥」

「そうだったわね、聞いたことがあるわ。じゃあ、それは二人の両親の思い出ね」

「はい」

アリシアがペンダントを手に握りしめて、目を閉じて涙する。

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