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【異能な転生者】特殊な力を持った主人公の冒険物語

ノベルバユーザー588811

第7話 アリシア

第7話 アリシア

俺は魔物を倒してからアリシアの目が覚めるのを待っている。

アリシアが目を覚ましても、悲しい現実があるから、このまま目が覚めないでほしいと言う矛盾がある。

目を覚ますことで、両親が死んでいると言う事実がある。

どうしようか?

考えてもわからない、それはアリシアだけが決めることができることだ。

アリシアを見てみると、しっかりと胸元が動いているから呼吸はしっかりしている。

頭部の状態と肺と肝臓の状態と擦り傷は回復させた。

今、村の中では、生きている村人が、声を出して魔物が殺されていると、騒いでいる。

「誰が魔物を殺したんだ?」

「なぜ、魔物が倒れている?」と言う声がしている。

泣き声もしている、きっと魔物に殺された人のことを知っている人だろう。

アリシアが、なかなか目を開けない、俺が背負って行ければ良いんだけど、俺の方が体は小さいから無理だ。

魔法で浮かすことは、たぶん、できるけど、その時にアリシアが目を開けることもある。

この場で待つのが良い取ろうと思うけど、アリシアは、これから、どうすれば良いかな。

俺の家でアリシアを引き取ってくれるかな?


なんだかアルベルトの意識と能力と、今の俺のクリスとして考えるよりも、アルベルトは21歳で死んでいるから、俺は13歳だし、合わせて、今は、34歳みたいだなと思う。

それほど長く生きていたように思えるからだ。

そういえばアルベルトの時は無詠唱を使って魔法を行使していた、俺は使い慣れていないから、つい口に出してしまったけど‥‥‥まぁ、これも使っていけば無詠唱が使えると思うけどな。

アリシアが起きても、アリシアの家には魔物が2体と両親の遺体があるから、すごい有様になっている。

家も壊されているし、扉なんか、無茶苦茶だな。

こんなひどい状態をアリシアに見せて良いんだろうか?

う〜ん、悩むな。

と考えていたらアリシアが「う〜ん」と唸って目を開けた。

「あっ、アリシア、よかった、目を開けてくれた」

「く、クリス?」

「うん、そうだよ」

「あっ、まだ、体を起こさないで‥‥‥」

「うん‥‥‥私、どうしちゃったの?」

「魔物が襲ってきて、棍棒で殴られたんだよ」と正直に話した。

「魔物?」

「うん、俺たちが木の上で見つけた黒い魔物だよ」

「はっ、そうだ、魔物が襲ってきて‥‥‥そうだ、村長さんに知らせに走って、それから、それから‥‥‥」

「アリシア、慌てなくて良いから」

「私たち二人の前に魔物がいて‥‥‥わ、私は棒で殴ら‥‥れた」

アリシアは寝たまま、体をあっちこち触っている。

「痛くない、どうして? でも、服が血だらけ?
ねぇ、クリス、服に血がついているけど、私、大怪我をしたんじゃないの?
どこを触っても痛くないけど、どうして?」

俺は返事に困る‥‥‥

そこにアリシアが変な匂いに気がついた。

アリシアは、嫌な匂いを嗅いだ。

「ねぇ、クリス、これ、なんの匂い?」

「あっ、この匂いは俺たちを襲ってきた魔物の匂いだよ」

「クリスが倒したの?」

「うん、そうだけど」

「どうやって?」

「そ、それは」 なんて説明するのか考えてなかった。

「それは?」

「それは、村の入り口にある松明があるでしょう、俺が魔物に向けて投げたら焼き殺せたんだ」

「えっ、松明で?」

「こんな昼間なのに?」

あっ、松明を炊くのは夜だけだったか、うっかりしていた。

たらり、汗が出る。

「うん、その時はついていたんだよ」と適当に答えた。

「あれっ、そうだったかしら?」

「うん、そうだよ」

「もう良いかな?体、起こしても?」

「ちょっと待って、アリシアに伝えなければならないことがあるんだ」

「えっ、なに?」

「アリシアが意識を失っている間、アリシアの家にいってみたら、そ、その‥‥‥」

「どうしたの‥‥‥? まさか‥‥‥」

「うん、ごめん、アリシアのお父さんとお母さんが魔物に殺されて‥‥‥」

「そうなんだ‥‥‥」アリシアは目を腕で隠して涙を流している。

「うっ、うっ、うっ」と我慢しながら泣き出すアリシア。

俺はそばにいるより、少し離れた。

俺が離れたら、アリシアは大声で泣き出した。

俺はアリシアの泣き声に、涙が出てきた。

俺も、しばらく立ったまま泣いた。

アリシアの泣き声は、しばらく続いていた。

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