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【異能な転生者】特殊な力を持った主人公の冒険物語

ノベルバユーザー588811

プロローグ(前世のアルベルト編)10

プロローグ(前世のアルベルト編)10

俺が戦場を駆け巡りながら部下の魔法師を5人連れて馬で走っていく。

馬の速さで走ると、そんなに時間はかからずに、現場に着くことができた。

今、いるところは現場を見下ろせる小高い丘。

やっぱり戦場は高いところから見るのが一番、今、距離は離れているけど、両軍が戦っている。

しかし、数が異常に多いなと思った、それも敵の数が多いような気がする。普通は戦う時に、魔法師と剣士を組ませるのが普通だけど、敵軍は魔法師よりも剣を持っている奴らが多い。

それも、装備もつけていない兵が剣を持って戦っている。

軍隊と言っても正規兵もいれば冒険者もいる可能性があるし、志願兵もいるだろう。

俺は、小高い丘から魔法を放つことにした、ここは、ルーファス王国の土地だから、敵兵は侵略してきている。

放つ魔法はファイヤーボール。

魔力切れも起こさないようにセーブしながら、ファイヤーボールを作ったけど、俺が軍の試験に受かった時に使った爆裂のファイヤーボールだ。

しかも、その時よりも威力も増している。爆発の範囲が桁外れの爆裂を放つ。

俺は検索魔法で、動きが少なく、後方にテントがあるのを確認しているので、そこに爆裂魔法を放つ。

結構、距離があるが、大丈夫だと思う。

俺が放ったファイヤーボールは、遠くまで飛んでいき、そこで大爆発を起こす。

『ドカ〜ンンン』地震が起きたように地面が揺れる。

検索魔法で確認してみたが、もう、そこにはテントはない。

「よしっ、次は、東に行くぞ」と俺が言うと「おい、司令官、すごいな」と言う声を耳にした。

俺は東に馬を走らせて、2時間後に到着したけど、増援しても押され気味だった。

俺は、また、ファイヤーボールの爆裂魔法を戦っている人の後ろにいる奴らに発射した。

しかし、敵軍からも魔法が飛んできて、俺の爆裂魔法に挑んできたが、俺の方が威力が強かった。敵の陣地に落ちはしたけど、少し威力が落ちてしまった。

しかし、俺の爆裂魔法を見た、味方の兵士が、一気に押し返し始めた。

俺が連れてきた5人の魔法師は、ここに残していくことにした。

俺は役目を終えたと思うので、もと居た場所に戻ることにした。

「あとは、頼むぞ」

「はい、わかりました、アル司令官」



俺は、快調に馬を飛ばして、今は中間くらいの森の中だ。

あと1時間くらいで、司令官テントに到着する。

だけど、俺に向かって一本の矢が飛んできて、俺の背中に刺さった。

「しまった、油断した」と俺は、思った。

あと1時間くらいで到着すると気を緩めてしまった。

俺は痛みを堪えながら、馬を走らせながら、索敵魔法を展開してみる。

しかし、敵はいない‥‥‥、敵がいないが、味方の剣士がいるだけだ。

「??」おかしいぞ

俺は矢が一本、背中に命中しているけど、回復魔法をかけながら、馬で逃げていく。

回復魔法を自分でかけながら、走るけど、振動で痛みに苦しみながら、我慢する。

しかし矢が刺さったままだから、回復魔法が効かない。

どうしてか、わからないけど、味方の剣士の3人から追われている。

他には人はいないから、この3人が裏切ったのか?

俺に矢を放ったのは、この3人に間違いない。

馬を走らせながら、どうする? と考えて、このままじゃ、逃げきれない。

俺は馬を止めて、3人に向き合った。

そこに3人も、俺の目の前に馬を止める。

「これは、これは魔法師の司令官様じゃありませんか、どうしたんです?」

「‥‥‥」

「背中に矢が刺さったままじゃ、しゃべれませんか?」

「‥‥‥」

「どうしたんです?」

「お前ら、どうして、俺を狙う?」

「だって、司令官さえいなくなれば、俺たちが報酬をもらえるんですよ」

「なんだって?」

「俺たちは、ガルシア帝国から、報酬をもらうことになっていましてね」

「報酬?」

「そうですよ、あなたが強すぎるから、どうにかして殺すことができないか、と依頼されましてね」

「ちょうど、あなたが東に行くのが見えたんで、たぶん、戻る時には、ここを通るだろうと思いましてね、待っていたんですよ」

「貴様ら、ルーファス王国の軍人だろう?」

「そうですよ、俺たちはルーファス王国の軍人ですよ、あなたみたいに出世もできずに、可愛い姫様とも結婚できずに、一生を終えるなんて、馬鹿らしい」

「お前らが努力もせずに、いたからだろう?」

「ええ、俺たちは才能がないもんで、そりゃ、あなたは才能がおありでしょうよ」

背中の矢が刺さっているので、目が霞んできた。

これは毒矢か。

「やっと気づきましたね。それには毒が塗ってあるんですよ」

「‥‥‥」

くそ、聖属性魔法で毒を消すことができるらしいけど、俺には使えない。

「ええ、あなたのことは調べ上げていますよ、毒を消す魔法はないってことくらい」

「これで、俺たちは、大金持ちだぜ」

「やったな〜」

「あとは、もう、死ぬのを待つだけだぜ、やったな〜」

俺は頭が朦朧もうろうとして、魔法を発動できなくなってしまった。

毒の影響がかなりあり、考える力さえ奪われてしまった。

俺は足元がふらついて、地面に倒れてしまう。

「ヒャハハ、やったな。これで大金持ちだ」

俺はなんとか、意識を保つことに成功して3人に今の状態で出せる普通のファイヤーボールを作って近くに立っている3人に向かって放つことができた。

3人は、炎を受けて、『ぎゃ〜」大きな声をあげながら燃え上がる。

地面に転がりながら、炎を消そうとするけど、簡単なことではない。

一人は地面に転がり、もう一人は走り回って消そうとしている。

もう一人は、もう死んでいるみたいだ、倒れて動かない。

俺は倒れたまま、自分に回復魔法をかけ続けている。

聖属性魔法の方が効果はあっただろうが、使えないので回復魔法でしてみたが時間と共に、立てるようになってきたけど、まだ、ふらふらだ。

俺が検索魔法をしてみると、敵の兵士に囲まれていることがわかった。

今は、立つのがやっとだ、このままじゃやばい。

馬を探したが、見つからない。

俺は、よろよろと歩く出すけど、逃げることはできないみたい。敵の兵士が、もう近くまで来ている。

「ハァ、ハァ、くそ、体が動かない」

敵の兵士がもう、見える位置まできて俺が顔をあげると、農民で見知った人だった。

「ごめんな、アル、俺も家族が人質になっているんだ」と目の前で剣を構える奴が言っている。

「そうですか、家族が人質に?」

「うん、そうなんだ、俺も後ろからも敵に狙われているから逃げることもできないんだ‥‥‥
戦争を仕掛けてきた敵は、俺たちの食料だけじゃなく家族も人質に取られてな、俺も後ろから狙われる有様なんだ」

「‥‥‥そうなんですね」

「お前さえ、殺せば、奴らは解放してくれるって言うんだ。だから、アル、知り合いのお前には悪いけどな‥‥‥」と言って俺に剣を突き立てた。

「ウグッ、 家族を解放してくれればいいですね」と言って俺は意識を失って地面に倒れた。

俺を見ていた敵の兵士は「やったのか?」と聞いてきた。

「はい、私が殺しました」

「それじゃ、お前も用無しだ」と言って殺してしまった。

俺の上に倒れてくる。

その時に俺は意識を取り戻した。

くそ、やっぱり殺されたか。

「はぁ、ライラァ」と叶わぬ恋人の名前を呼んだ。



その時だった、俺の目の前にはライラが座っていた。

急に現れた俺にライラは、驚いたけど、俺だとわかると、すぐに近づいてきてくれた。

そう、俺はライラに会いたい一心で、ライラの元に瞬間転移したのだった。

使えるはずもない瞬間転移‥‥‥

俺はライラに手を伸ばして「ラ‥イラ」とつぶやいた。

ライラは俺の手をとり、涙する。

「味‥味方に裏切られた‥‥‥」

「そんな、アル、大丈夫よ、私がついているわ」

俺の体温が徐々に抜けてゆく感覚がある、床が冷たく感じる。

ああっ、俺、ここで死ぬのかな?

「アル、しっかり」とライラは手を握ってくれる。

ライラの手は暖かいけど‥‥‥俺はドンドン熱を奪われていく。

「イヤよ、アル、目を開けてよ、死なないで」

床の冷たさが、冷たく無くなってきた。

俺はゆっくりと瞼を閉じていき俺の心臓の音が止まった。

「イヤッ、ねえ、アルッ」

ライラが握っていた手が床に落ちる。

「いやっ ‥‥‥ いやよ、アル、私を置いておかないで‥‥‥うっ‥うっ」

もう一度、ライラは俺の手を取るけど、もう死人の手になっている。

「アル〜、うっ、うっ」とライラが嗚咽おえつしながら泣き出す。


しばらく泣いていたライラは立ち上がって、咄嗟とっさにテーブルの上に置いてあった果物ナイフで、自分の首を切ってしまった。

ライラの首から血が噴き出していく。

首から多くの血が流れるけど、ライラは、それでもふらつきながら歩いて、俺の横までくると、俺の手をとり、俺に重なりながら倒れた。

そこに騒ぎを聞きつけた兄の王子が部屋の中に入ってきたが、部屋の惨状に驚き‥‥‥どうして出兵した俺がいるのかも考えもせずに、息をしているか、確認したが、もう二人とも息はしていなかった。

王子は俺たち二人の手を、合わせてくれた。

「‥‥‥‥‥‥」王子は二人を見ながら、涙を流している。

「くっ、どうしてなんだ?
こんな幸せそうな二人を死なすなんて
もし、神が、この世にいるなら、どうして二人を死なせたんですか!」

「嬉しそうな妹の笑顔を見ることは、もう、今となっては‥‥‥、くそっ」

「許さん、ガルシア帝国め」

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