全てを支配する式破。転生したら最低最悪の支配者と言われ命を狙われるのですが。

ロイド

第七話 異変

- 第七話 異変 -
学院内では多くの人々が倒れ,2人の生徒と2人の男女が睨み合いながら瓦礫が落ちると共に駆け出す4人

音那VS色夏  滅VS支配

1on1での戦いが今幕を開けた。
まず最初に音那が攻撃を仕掛ける。

『またあの時と同じように溺死状態にしてあげましょう』

『何回も同じ手でやられる訳ないでしょ!』

音那はふふっと笑いながら『溺死状態にしてやる』と述べ,色夏はバカにしないでと言わんばかりの顔付きを見せ『同じ手でやられる訳ない』と述べた。音那は豪快に燃えている鎖を出し色夏を捉え焼き尽くそうと四方八方に鎖を飛ばす。
それに対して、色夏は前に走り出し目の前から迫り来る鎖をバク転やジャンプしたりして避けながら音那の元へ迫り行く。

『何っ!これでもくら……』

音那はびっくりしながら次の攻撃をしたが,色夏は目の前に来ており,体勢を低くして回し蹴りをし音那を蹴り飛ばす。その瞬間,髪と胸が揺れる。
音那は吹き飛ばされた影響で壁に激突し吐血していた。
そして血を手で拭き立ち上がれば

『よくもやってくれたな……。』
『ここまでされたのは初めてです。』
『あれを使います。』
『万物滅ぼす死の聖剣よ,私の元へと現れ力を貸したまえ。』

音那は何か呪文のようなものを唱えた。すると,地面から亜空間のようなものが現れ白く輝く聖剣が現れた。
その聖剣はものすごく眩しく,色夏は目を隠す。光が収まれば目を開けそこには音那の姿が見えなく,辺りを見渡した。

『どこよ……。』

『おやおや?後ろに向きなさい?』

色夏は『どこよ』と呟く,そんな彼女に対して音那は『後ろを向け』と言う。
色夏は察したかのように勢いよく後ろを向いたその瞬間,彼女の首元に音那の聖剣が迫り来る。

★★★★★

音那と色夏の戦いが始まった瞬間,支配と滅も動き出していた。
俺は鼻で笑いながらこう言う

『御前じゃなくて音那と戦いたかったんだが』
『あんな事されたらお前を一度殺したくなってな』

『ハハッ!俺を殺すだァ?破壊する力を持った俺に勝てるのか?』

俺は滅に殺意を少し抱きながら言う。
それに対し滅は破壊する力を持ってる俺に勝てるかと挑発をしてくる。
俺は『なんだこいつ……破壊の力がある程度で俺に勝てると思ってるんか,自分のこと知らなすぎでしょ……』そう思いながら少し呆れた顔を見せ,滅は攻撃を仕掛けに来る。

『破壊之意思!!』

滅が体に赤黒いオーラを纏った姿が視界に入る。滅は何かと大笑いしながら発言する。

『見たな?このオーラを纏うのを見た瞬間,即座にお前は根源諸共破壊される!』

『他にも意思だけであらゆるものを破壊できるぜ!!』

滅はどうやら破壊がメインのようだ。
それなら俺との相性は最悪だな。
俺はオーラを見ていたが俺の体には何も起きない,それに異変を持った滅は

『なんだと!?なんで破壊されねぇ!!』 

『なんで……だろうねぇ?』
『でも、君はここで最後だから教えてあげるよ』
『俺の耐性には破壊無効,そして干渉無効があるんだ。』

俺は2つの耐性を明かす。
破壊と干渉無効,根源諸共破壊するなら根源に干渉しなければならない。
でもありとあらゆるものから干渉されない彼にとっては擽られたかのように思うだけ。その時滅は絶望する。
破壊がメインの彼では俺は倒せない。
俺は時間を置き去りにして、有り得ないほどの速さで滅を殴り飛ばす。学院を突き破り、宙に舞う。俺はそのまま後ろに回り込み,斜め下に蹴りを飛ばす。その瞬間俺の足に紫電が走り、滅を蹴り飛ばせば、滅の体に紫電が走り学院内へと吹き飛ぶ。

『アガ……ウガァ……』

滅は溺死状態に陥った。悲鳴も出ない声は掠れ俺はそのままトドメを刺そうとした時,色夏の姿が目に入った。
それは音那の持っている聖剣に首を斬られそうになっている状況だった。
俺は必死に叫び呼びかける。

『色夏ぁぁぁ!!!』

『トドメだぁぁぁあ!!』

音那はトドメだと叫びながら色夏の首元に剣を当ててそのまま斬ろうとした
その瞬間だった。音那の聖剣は色夏の首元に触れた瞬間,滅び去った。
俺は何が起こったのかすぐに分かった。
そう彼女の目には消滅の魔眼が発動していた。ただの消滅の魔眼じゃない。
俺でも習得が難しい,フルオートで発動して彼女自身に近づくほど消滅の力が強くなるもの。
昔―――俺と唯一無二まともに戦えた者が2人居たんだが、その1人が消滅をメインとした女性だった,もしかしたら……転生したのかもしれない……。

音那は唖然とする。万物滅ぼす死の聖剣が滅んだからだ。
そして色夏は混乱していた。

『……え?何この力……知らない』

自分でも知らない力のようだ、音那は少し後退りをしては俺は色夏に言った

『お前の力は音那を倒せる。』
『思う存分楽しめ!』

『私は今……音那を倒せ……る?』
『分かったわ!』

色夏は覚悟を決めて後退りする音那を追い掛けた,彼女は黒い玉を片手に持ちながら、悪のような顔をしてその玉を放とうとした。

『やめろ……やめてくれ……』

音那は必死で命乞いをした、だがしかし、彼女は許す訳もなく黒い玉が回転し,黒いビームを解き放った。
音那は悲鳴をあげながらビームに吸い込まれ,消滅した。
そして場面は変わり,残すは滅,ゆっくりと立ち上がり血だらけで俺を見た。

『くそがア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……』
 『舐めやがって……,』

『まだ生きてたの?』

滅は何かとキレて居るようで,俺はまだ生きてたのかとびっくりした。
そして滅何かと行動に出る。

『来いよ,即死剣……。』
『ハッバッハッ……』

『なるほど,一撃一撃が即死級の攻撃か。』

滅は一撃一撃が即死級の攻撃が出来る剣を出した。俺はそれを簡単に看破した,そして俺は『少しだけリミッター外すか』と思えば滅は剣を振りかざしてきた俺はそれに対応する気が無くわざと攻撃を受けた,すると俺は即死……しなかった。滅は何が起きたか分からず。

『ハッ?何が……?』

『……,君と俺の相性は悪過ぎるね。
即死無効何だ、、それに『即死』と『聖剣』を支配下として置いているんだ。』

『支配下に置いていれば自由自在に操るし俺はありとあらゆるものの上に立つんだ。』

『意味分かる?』

滅は剣を手元から落とし,膝を着く。
少しだけ涙が出ているようで滅はしょんぼりしながら話す

『何でなんだよ……即死と破壊が無効に支配下ってなんでもありじゃねぇか,この化け物め……』

滅は俺の事を化け物と言ってきた、まぁそれはそうか、支配下に置いている以上,何事にも囚われない。
俺は滅に近寄り手をかざした

『なんの真似だ?』

『……ごめんな。』
『君はここで死んでもらうことになっているんだ。』

『破壊』

俺はなんと真似と聞いてくる滅に対して『破壊』を使った。その瞬間彼の体は消滅し滅は悲鳴を上げながら消滅した。俺は色夏を見た,そこには先程の彼女ではなくいつも通りの色夏だった。

『疲れた……けど,今から始まるのよね。』

『そうだね』

色夏は疲れたと言うが戦いはこれからだ,俺も共感するが全知全能ラグエルを倒す為歩き始めた。辿り着いたのは1つの部屋,俺達は唾を飲みガチャっと開けた。そこには全知全能ラグエルが居た。

『待ってたぞ,式破。』

『ラグエル……。』

俺は振り向いてくるラグエルを見た,そしてラグエルは嘲笑いながらこう言った

『ハッハッ!』
『ラグエル様と信じていたか?』

『違うの!?』

どうやら奴はラグエルでは無い,色夏は違うの?と奴に聞く。俺は驚いた、ラグエルでは無いなら誰なのか

『私は召喚神 ショウザン』

『召喚神?聞いた事ねぇな。』

『私も知らない……。』

奴は召喚神ショウザンというらしい。
俺は聞いた事なく思わず口に出しそれを共感するように彼女も知らないと言う。
それでもいい,こいつを倒してラグエルか謎の人物について聞き出したい所だ。

遂に学院内の決戦。
新たなる神の登場。

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