人間とは

ナカムラ

人間とは

 人間とは、なんと愚かな生き物か。
戦争を永遠に続けるつもりか。
戦争は、得てしてごくごく一部の人間の支配欲によって起こる。
しかし、多くの人々を犠牲にする。
なかには、まだ、自分が産まれたことさえわからない赤ちゃんまで。
人々は、毎日、おびえ、いつ自分が悲惨な死を向かえなければ、恐れおののかなければならない。
支配者は、おそらく面で、物事を考えているのだろう。どこまで自分の手中におさめたか。
いかに自分が強大となったか。ただ、それだけだ。もしかしたら、自分の命も危ないのだ。
しかし、そんな勇気大迷惑だ。
人々は、他国へと逃げる。しかし、その場所へ行くのも命懸けだ。
核は恐ろしい。多くの人々を、まずは、殺し、次に、隣国の人々をじわりじわり癌で殺していく。
何世代も、その後遺症は、続くことになる。
戦争を起こした人間は、自分を壮大な未来を描く天才だと思っているのであろうか。
私は、その人間に言おう。あなたは、世界で、一番の愚か者だと…。
これから、生きるはずだった人々。また、産まれるはずだった人々の未来を奪ったのだから。
人間は、ただでさえ、いつ起こるかわからない災害、いつ起こるかわからないウイルスの流行におびえて生きているのだ。
人間が、人間に対して新たな畏れを与えてどうする。
もう一度言う。
支配者の愚かな勇気、覚悟などいらないのだ。
そのために、苦しめられるのは、戦争のなか、大きな悲しみを負わされる民である。
そんな勇気や覚悟おおいに迷惑である。
なぜ、戦争は、この世から、今までなくならなかったのか。
一定数、歴史に学ばない極めて愚かな人間がいるからだ。
いずれ人間が、戦争は、極めて愚行なことで、平和がいかに素晴らしいか気付くことを願う。
永遠に戦争など、いらない。


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