社会人1年目、犬系彼女と同棲する。
甘えん坊
 「ね、ねえ…まゆ、急にどうしたの?」
 突然このような状況になり、理解が追いつかなくなった僕はまゆに聞くがまゆは答えてくれない。
 「そ、そろそろ出ようかな……」
 「……………」
 間がもたないしなんか気まずかったから僕は逃げるようにまゆを見ないようにお風呂からでる。脱衣所で慌ててバスタオルで体を拭いてパジャマを着ているとまゆも出てきた。
 「拭いて…あ、でも…みたらおこる……」
 無理難題を押し付けられた。まゆにバスタオルを渡された僕は目をつぶってまゆの体をバスタオルで拭こうとするができるはずがない。
 「え、えっち……そこ…だめ……」
 ちっちゃいけど柔らかい感じがした。まゆの…胸の感触を感じドキッとする。恥ずかしがっているようなまゆの声で僕のドキドキは加速してしまう。頭がおかしくなってしまいそうなくらいドキドキしていた。
 「ご、ごめん……」
 「や、やっぱ自分でやるから…先向こう行ってて」
 そう言って僕を脱衣所から追い出してまゆは脱衣所の扉を閉める。僕はリビングに向かいソファーに座る。
 「やばい……」
 いろいろと刺激が強すぎてやばかった…い、一瞬しか見えなかったけどまゆのスラッとした綺麗な体や、恥ずかしがるまゆの声、まゆの体の感触…いろいろとやばい。やばすぎた。やばい。やばい。と言って悶えているとまゆがリビングに来たので僕は慌てて平常心を保とうとする。
 「ん…髪、乾かして」
 甘え声でまゆはそう言って僕の膝の上に座ってドライヤーを渡してくる。かわいい。初日なんか髪が濡れている姿を恥ずかしいから見られたくない。とか言ってたのに……
 「う、うん。わかった」
 「ありがと」
 僕がドライヤーを受け取るとまゆは最高の笑顔を僕に向けてくれる。かわいすぎる。
 僕がまゆから受け取ったドライヤーでまゆの髪を乾かしてあげているとまゆはめちゃくちゃご機嫌になって小さな声でノリノリに歌い始めた。かわいすぎる。
 しばらくまゆの髪を乾かしてドライヤーのスイッチを切るとまゆはありがとう。と言いながら僕と顔を合わせてぎゅーっと僕に抱きついてきた。かわいすぎる。
 「ど、どういたしまして」
 「えへへ」
 ぎゅーっと僕を抱きしめた後、まゆはソファーで足を伸ばして僕の太腿の上に頭を乗せる。
 「膝枕だー」
 ご機嫌な表情でそう言って足をパタパタさせるまゆがかわいすぎる。急にこんなに甘え始めてどうしたのかな?とか思ったけどまゆがかわいすぎてそんなことどうでもいいや。まゆが甘えてくるなら全力で甘やかそう。と思い、まゆの頭を撫でてあげる。まゆはめちゃくちゃ喜んでくれた。
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