人狼中学校

ヒロ

活動時間

俺達は山本を殺した。うつむきながら俺達は屋上から場所を移すことにした。
「ハル……大丈夫か?」
返答は無い
「ぉれ……」
「え?」
「俺達やっぱり殺したんだよな?」
「ああ……」
沈黙が続く。
「ハル?」
俺はうつむいていた顔を上げたが、返事はしない。優が続ける。
「山本以外にも、もしかしたら他にもいる可能性あると思うんだけど。」
俺は驚いた。だが、普通に考えるとそうだろう。
この学校には全校生徒が400人居るからだ。
「でも誰が?」
「いや、分かんないけど可能性は高いと思う」
俺はふと、時計を見た。
「おい優!」
優は驚いた表情をしている。
「どうした?」
「もうすぐ12時になるぞ」
時計は11時30分を回っている。
「他に人狼がいるとしたら、俺達がここにいるのはまずいだろ?」
「確かにそうだな。でもどこに?」
「う〜ん……。屋上は?」
「それはだめだろな」
「なんで?」
「山本の死に方見たら屋上に誰かが居るってわかるだろ?」
「なるほど」
「あそこはどうだ?用務倉庫」
「アリだな。あそこは滅多に人が行かないからな。むしろ皆避けてるよなぁ」
「よし!用務倉庫に行こう。」
俺達は走って用務倉庫に向かった。
倉庫に着いて時間を見ると55分を超えていた。
慌てて倉庫の中に入る。
チャイムが鳴った12時になったのだろう。
一日目の人狼ゲームが始まった。


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