絶望と希望

黒夜零

希望

何故人はすぐに期待をする?期待が上手く行かないとすぐに落ち込む、そして又は希望をする...希望なんてする必要がない。
    するだけで自分が辛い思いをして絶望へと変わる。

「俺は希望なんていう下らない物は二度としない、しても意味がない、するだけで辛くなる......あの時だってそうだ」

約4年前の事、俺後藤楓ごとうかえではお互いに悪態を突き合う彼女が居った。川田詩乃かわだしのんという少女と付き合っていた。

「なぁ楓、お前あの氷の姫の詩乃を振ったらしいじゃあねぇか?」
「ああ、数回くらい振ったよ、そのせいで彩羽に何回もぶっ飛ばされたぜ」

この時の俺は喧嘩三昧の生活をしていた、だから恋人を作る気なんて一切なかった。
    だから告られても振るようにしていた、ただそれが不味かった見たいだ、氷の姫の側近と言われている詩木上彩羽しきがみいろはにぶっ飛ばされた。まぁ普通の人達だったら氷の姫と呼ばれている詩乃に告白されただけでも驚きなのにそれを振った、人間として伝説扱いをされていた。
「そりゃ氷の姫の側近だしぶっ飛ばすだら。つうかお前が可笑しいんだよ、才色兼備の詩乃を振るなんて可笑しいだろ、彼奴に告白して撃沈した男なんて数え切れないほどおるぞ」
「ああ、確かにな。ただお前との出会いもそうだけど俺は喧嘩三昧だろ?恨みなんていっぱい買ってるだから詩乃と付き合ったら逆恨みで詩乃を襲う奴がいる可能性あるし」

それからどんどん時間が経っていきいつの間にか俺と詩乃は付き合っていた、最初は恐怖と心配が買っていた。
    詩乃とちゃんと付き合えるのか?襲われないのか?その期待は裏切られずに詩乃は襲われたしどこにいようが関係なしに襲って来た。俺は襲って来る奴を全員返り討ちにした、だが返り討ちにする度々にどんどんと酷くなっていった、デート前に三人くらいに襲われ潰れた工業に連れて来られた、そのまま二十人対一で喧嘩をした。

「二十人が相手か、きついな...だけどまぁいい面白れぇ潰してやるよ」

俺は一人、一人ぶっ飛ばしていた、武器を持つ奴も複数人おった、そいつらの武器を奪い返り討ちにして十人くらい倒した時。

「どうする?まだ続けるか!!」

俺の言葉に怯んだ奴等は倒れた十人を置いて逃走した、二十人が相手だった事によってまぁボロボロになっていた、この後のデートで詩乃にぶっ飛ばされないかびくびくしている。

「詩乃、ごめんって機嫌治してや」
「普通デート前に喧嘩する?」
「すいませんでした。......詩乃はさぁ俺のせいで襲われたり目の前で喧嘩を見たりして。俺の傍に緒って嫌にならんのか?」
「うーん、正直襲われたりするのは怖いよ、だけど楓が守ってくれるんでしょ?」
「!!ああ、守ってやるよこの俺が」

 俺はこの言葉に深く後悔をした、そしてここで俺の人生の節目の出来事が起きた!!

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