きろく

ゆずさい

幼少期(親、家庭)3


余談なのですが、
私は保育園の頃いじめを受けていて、3回ほど保育園が変わっていました。


その関連なのか今となっても分かりませんが、
最後の保育園では、私は声を出して話すことができませんでした。

その後調べてみると、その時の私は選択性緘黙というものだったそうです。


なかなか話さず自己主張もしない、何を思っているのかわからない、泣きもしないし怒りもしない。
訳の分からない子供に保育園の先生もあきれ返り、普段私にとても厳しくしていました。


保育園終わり親が迎えに来た時。

普段家の中で私に怖い顔をしている母親も、保育園では厳しくしている先生も、ニコニコ笑いあって挨拶を交わしていました。


そのニコニコしている顔が好きで
愛想笑いというものを知らない幼い私は、
あっ、笑ってくれてる!やったあ!と喜んでいました。

帰りの車の中で、これならお母さんに保育園のお話できる!とご機嫌でいました。


なのに。

家に帰ると、また怖い顔になる母。


夕ご飯を食べる時お箸の持ち方を教えて貰えず、ただただ端から食えよ!と怒られ、結局食べずに泣いていました。


お姉ちゃんとは仲良く話すのに、なんで私とは話してくれないの、と泣きそうになりましたが、何故かその言葉を母にかけることが出来ず母の前で立ち尽くすこともありました。


保育園の先生も、結局親の顔がなければ厳しくなり、他の子達もなかなか喋らない私をおかしい子だと認識し当然友達もできませんでした。



父親が来てくれる週末だけが、私の楽しみになっていました。

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