きろく

ゆずさい

普通じゃないこと



私には、先天性の心疾患がありました。


産まれた当時住んでいた場所の近くの、大きな病院では治療ができませんでした。

そのため、もう少し都会の大きな病院へ運ばれました。


7歳の頃、入院し手術を受けました。

手術を受けるまで私は飛んだり跳ねたり、運動ができませんでした。



入院した時のことは、今でも覚えています。


入院中、当時小学校入学したてだった私は、他のお友達はみんな外で縄跳びや鬼ごっこをしているのに、なぜ自分だけが動いてはいけないのかと毎日泣いていました。



点滴の時、注射が痛くて暴れて手の甲に穴があき、今もまだ傷が残っています。

処置室で受けた点滴だったので、処置室の近くに行くと人目もはばからず大泣きしたり、点滴という言葉にトラウマを覚えたりしていました。


病院の看護師さんや毎日来てくれていた親を困らせ、申し訳ないことをしたと今となっては思っています。





数日間入院して、手術の日が来ました。


私は麻酔を打たれ手術室へ運ばれる前にすぐに寝てしまい、その間に手術は終わっていました。



その後は吐いたりしたものの何事もなく終わり退院し、現在も、経過観察で病院に出向いています。


あの時手術をして救ってくれた病院には、とても感謝しています。



「きろく」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く