最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。
第359話 魔王レアの恨みを買った種族
レアは守護龍達が次々に人型から龍の姿へと変貌していく様を観察していた。
(なるほど……。確かに人型の姿の時とは、比べ物にならない魔力と戦力値ねぇ?)
【種族:龍族 名前:アイン(龍化) 魔力値:1060万
戦力値:2億5850万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:ディーザ(龍化) 魔力値:500万
戦力値:1億9800万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:ドラン(龍化) 魔力値:750万
戦力値:2億1800万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:フィルク(龍化) 魔力値:900万
戦力値:2億2200万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
「でもねぇ、それでも私の敵ではないわねぇ!!」
声高にレアがそう言うとレアの目の色が再び変わり、アイン達に向けて『金色の目』で操ろうとするのだった。
「愚かな魔族が!」
――『龍呼』。
龍族の中でも限られた者のみが使える『龍呼』の三段階目。
(※自分を対象とされた呪いや技、魔法などをその術者へ跳ね返したり、他者に移すことが出来る技法)
アインはレアの『金色の目』をそのままそっくりレアへと跳ね返そうとするが、アインの力を大きく上回るレアには通用せずに、その『龍呼』はそのまま近くにいた龍へと対象を変更されるのだった。
「な、何!?」
レア自身へ技を返すつもりだったつもりの『アイン』はこの結果に驚く。そしてレアは一瞬何が起きたか、分からないといった表情を浮かべたが、敵のアインの顔を見て何か相手にとって、不都合な事が起きたのだと理解した。
――それからのレアの行動は迅速であった。
アインが一時的にでも隙を見せた瞬間。一気にその混乱を利用してアインの背後へと転移する。
「戦場では何があっても、敵には隙を見せてはいけないわよぉ?」
『青』3.2 『紅』1.2 ――二色のオーラ併用。
瞬時にレアの全ての能力が向上を果たして、そしてそのままアインに無詠唱からの魔法を放つ。
突如、長いアインの龍の体が燃え上がり始めて、アインは何が起きたか分からぬままに、そのまま絶命するのだった。
「こんなモノか龍族!!」
そしてレアの目が眩い『金色』を放ちながら、次々と龍達を操り同士討ちをさせる。
気が付けば多くいた龍達は互いに互いを攻撃し合いながら、自分達で徐々にその数を減らしていく。たった一体の魔族、その魔族相手に数万と居る龍族は蹂躙されていく。敵がただの魔族であれば『数』の差は、その有利を生んでいた事だろう。
だが、その魔族が『魔王』という領域以上であれば『数』は、必ずしも有利に働くとは限らない。
それもレア程のレベルの領域にいる魔王であれば、数で有利をとるどころかその『数』を利用されて不利にさえなってしまうのである。
「化け物がぁっ!」
守護龍達がレアの強さに焦り始めてしまい、一斉に襲い掛かっていく。しかしレアは龍の息吹を障壁で防ぎ、近づいてくる守護龍の大きな体を目掛けて拳を突き出す。
「ゲェッ……!?」
『ディーザ』の体に大きな風穴を開けたレアは、そのまま白目を剥いて落ちていくディーザに、照準を合わせて魔法を放つ。
――神域魔法、『天雷一閃』。
こうしてまた一体の選ばれた上位龍の守護龍が葬られていくのであった。
「さて、次は誰が死にたいのかしらぁ?」
返り血一つ浴びずに眩い目をした魔王は、残された守護龍達を睨みつけるのだった。
……
……
……
「ちっ! 作戦変更だ。あいつらではあの魔王は止められない」
宮殿の玉座に座って『魔王』レアの戦いに意識を向けていた、始祖龍キーリは立ち上がった。
「ディラルク、ミルフェン付いてこい。あの魔王を止めるぞ」
「「御意に!」」
『リラリオ』の世界においてこれまで調停者として、全種族の頂点の座にいた龍族と別の世界『レパート』から突如現れた、たった一体の魔族の闘争は最終局面へと向かうのであった。
(なるほど……。確かに人型の姿の時とは、比べ物にならない魔力と戦力値ねぇ?)
【種族:龍族 名前:アイン(龍化) 魔力値:1060万
戦力値:2億5850万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:ディーザ(龍化) 魔力値:500万
戦力値:1億9800万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:ドラン(龍化) 魔力値:750万
戦力値:2億1800万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
【種族:龍族 名前:フィルク(龍化) 魔力値:900万
戦力値:2億2200万 所属:ターティス大陸・キーリの直属の配下】。
「でもねぇ、それでも私の敵ではないわねぇ!!」
声高にレアがそう言うとレアの目の色が再び変わり、アイン達に向けて『金色の目』で操ろうとするのだった。
「愚かな魔族が!」
――『龍呼』。
龍族の中でも限られた者のみが使える『龍呼』の三段階目。
(※自分を対象とされた呪いや技、魔法などをその術者へ跳ね返したり、他者に移すことが出来る技法)
アインはレアの『金色の目』をそのままそっくりレアへと跳ね返そうとするが、アインの力を大きく上回るレアには通用せずに、その『龍呼』はそのまま近くにいた龍へと対象を変更されるのだった。
「な、何!?」
レア自身へ技を返すつもりだったつもりの『アイン』はこの結果に驚く。そしてレアは一瞬何が起きたか、分からないといった表情を浮かべたが、敵のアインの顔を見て何か相手にとって、不都合な事が起きたのだと理解した。
――それからのレアの行動は迅速であった。
アインが一時的にでも隙を見せた瞬間。一気にその混乱を利用してアインの背後へと転移する。
「戦場では何があっても、敵には隙を見せてはいけないわよぉ?」
『青』3.2 『紅』1.2 ――二色のオーラ併用。
瞬時にレアの全ての能力が向上を果たして、そしてそのままアインに無詠唱からの魔法を放つ。
突如、長いアインの龍の体が燃え上がり始めて、アインは何が起きたか分からぬままに、そのまま絶命するのだった。
「こんなモノか龍族!!」
そしてレアの目が眩い『金色』を放ちながら、次々と龍達を操り同士討ちをさせる。
気が付けば多くいた龍達は互いに互いを攻撃し合いながら、自分達で徐々にその数を減らしていく。たった一体の魔族、その魔族相手に数万と居る龍族は蹂躙されていく。敵がただの魔族であれば『数』の差は、その有利を生んでいた事だろう。
だが、その魔族が『魔王』という領域以上であれば『数』は、必ずしも有利に働くとは限らない。
それもレア程のレベルの領域にいる魔王であれば、数で有利をとるどころかその『数』を利用されて不利にさえなってしまうのである。
「化け物がぁっ!」
守護龍達がレアの強さに焦り始めてしまい、一斉に襲い掛かっていく。しかしレアは龍の息吹を障壁で防ぎ、近づいてくる守護龍の大きな体を目掛けて拳を突き出す。
「ゲェッ……!?」
『ディーザ』の体に大きな風穴を開けたレアは、そのまま白目を剥いて落ちていくディーザに、照準を合わせて魔法を放つ。
――神域魔法、『天雷一閃』。
こうしてまた一体の選ばれた上位龍の守護龍が葬られていくのであった。
「さて、次は誰が死にたいのかしらぁ?」
返り血一つ浴びずに眩い目をした魔王は、残された守護龍達を睨みつけるのだった。
……
……
……
「ちっ! 作戦変更だ。あいつらではあの魔王は止められない」
宮殿の玉座に座って『魔王』レアの戦いに意識を向けていた、始祖龍キーリは立ち上がった。
「ディラルク、ミルフェン付いてこい。あの魔王を止めるぞ」
「「御意に!」」
『リラリオ』の世界においてこれまで調停者として、全種族の頂点の座にいた龍族と別の世界『レパート』から突如現れた、たった一体の魔族の闘争は最終局面へと向かうのであった。
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