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ノベルバユーザー570502

第16話 折り合い

みんなの意見を聞く事になった。

するとまず拓也が言った。

「うーん、そうだな。俺としてはスポーツするなら大歓迎だけどな。心身共に鍛えられるからな。」

続いて慎吾が言った。

「おいも別に今んままで構わん。」

冬湖が言った。

「そうですね。私も今のままスポーツがメインでいいと思います。」

晃太が言った。

「そうだな、俺は自然科学部だったから文科系の部活動は是非して欲しいな。」

その後に優斗が言った。

「うん、僕も郷土研究部だったから、文科系の部活動をするのは賛成かな。」

七緒が言った。

「私はスポーツは嫌だ。ずっと寝てたい。」

麻衣子が言った。

「さっきも言ったけど、私は文化系の活動もした方がいいと思うわ。」

すると晴南が言った。

「あとは亜美と由香と長孝ね。」

まず亜美が言った。

「みんなで仲良く過ごせるなら私はどちらでもいいです。」

長孝が言った。

「俺もどっちでも構わないっす。」

晴南が言った。

「今のところ賛成が拓也と慎吾と冬湖か。」

美咲が晴南に言った。

「反対は麻衣子に七緒に晃太君に優斗君、それに中立が長孝君に亜美だね。」

晴南が晃太と優斗に言った。

「それにしてもなんで晃太と優斗まで反対してるのよ?」

晃太が晴南に言った。

「文化系の部活動をするって事は、自然科学部の部活動もできるようになるって事だからな。反対するのは当然だろう?」

優斗が晴南に言った。

「それに僕らは運動は苦手だしね。」

美咲が晴南に言った。

「ほら晴南、みんなスポーツは嫌だって言ってるでしょ?」

晴南が美咲に言った。

「みんなって言っても反対してるのは晃太と優斗を入れても五人でしょ?こっちだって拓也と慎吾と冬湖は賛成してくれてるわよ?」

美咲が晴南に言った。

「由香が反対してくれれば、半数になるでしょ?」

晴南が美咲に言った。

「こっちだって由香が賛成してくれれば、そっちと同じ数になるわ。」

すると晴南が由香に尋ねた。

「あとは由香だけね。それで由香はどっちなの?」

由香が少し困ったように言った。

「えっと??私は?」

美咲が由香に言った。

「スポーツなんて嫌だよね?絶対にしたくないよね?そう思うよね?ねっねっ由香??」

すると晴南が美咲に言った。

「ちょっと美咲、それはずるいわよ?」

美咲が晴南に言った。

「スポーツだらけの部活を何としても阻止したいのよ!」

晴南が美咲に言った。

「そう分かったわ、それなら私も。」

そして晴南が由香に言った。

「由香は毎日スポーツしたいよね。体動かしたいわよね?」

美咲も負けじと由香に言った。

「お願い由香!晴南にはっきり言って!スポーツなんか嫌って!」

由香は困った様子で小さな声で言った。

「わ、私。」

晴南が由香に言った。

「スポーツはいいわよ?」

美咲が由香に言った。

「お願いよ、由香!」

由香は目に涙を浮かばせながら言った。

「わ、私は。」

すると拓也が晴南と美咲に言った。

「なあ晴南?それに美咲も?」

晴南が拓也に言った。

「何、拓也?」

美咲が拓也に言った。

「拓也君、どうかした?」

拓也が二人に言った。

「二人ともその辺でいいだろう?由香が困ってるぞ?それじゃ余計に由香が答えられないだろ?」

晴南も麻衣子も由香が今にも泣き出しそうな顔をしている事に気づいて慌てて謝った。

「ごめんね、由香。ちょっと熱くなっちゃった。」

「由香を困らせたかった訳じゃないの、ごめんなさい。」

この後、晴南が譲歩して文化系の部活動と運動系の部活動を半々で行う事を提案した。

「美咲!今回は引き分けで手を打ちましょう?これからは文科系の部活動と運動系の部活動を半々でやります。これでどうかしら??」

美咲が晴南に言った。

「うーん、もっと文化系の活動をして欲しいんだけど?」

麻衣子が美咲に言った。

「美咲も妥協しなさい。晴南が妥協して半分は文化系の部活動をするって言ってくれてるんだよ?それにスポーツだって立派な部活動なんだから。」

美咲が晴南に言った。

「うーん、分かったそれでいいよ。」

晴南がみなに言った。

「じゃあこれからは部活動は文化系の部活動と運動系の部活動を半々で行います。みんなそれでいいわね?」

みんなが晴南の言葉に頷いた。

晃太がみんなに言った。

「さて残る問題は校長先生だな。」

そして晃太が優斗に尋ねた。

「優斗はどう思う?校長先生は自由な部活動をやらせてくれると思うか?」

すると晴南が晃太に尋ねた。

「ねえ?何の話?」

すると晃太が晴南に言った。

「校長先生がこの部活の顧問になっただろう?そうなれば校長先生の監視がつくはずだ。校長先生が今までみたいな自由な活動をさせてくれるかな?って話だ。」

晴南が晃太に言った。

「そうだったわね。うーん??」

すると優斗が晃太に言った。

「いやそこは心配しなくていいと思うよ。」

晃太が優斗に尋ねた。

「それはどういう事だ?」

優斗が晃太に言った。

「校長先生って放任主義な所があるから細かく口出しはしないと思うんだ。」

晃太が優斗に言った。

「確かに校長先生は自由奔放な人だが。」

優斗が晃太に言った。

「うん、今回も鳥岩先生がこの部活に干渉しようとしてたのを防ごうとしてくれたんじゃないかと思うんだ。この部活を監視したいんだったら鳥岩先生に任せた方がいいからね。なにせ校長先生は週の半分以上はいないんだから。」

晃太が優斗に言った。

「なるほど、そう考えると確かに校長先生なら今まで通り自由にさせてくれそうだな。」

麻衣子が晃太に尋ねた。

「あれっ?って事は晃太君?部活動は今まで通り自由に決めれて、さらに大手をふって外出できるようになったって事?」

晃太が麻衣子に言った。

「ああ、そうなるな。」

これを聞いた晴南が優斗に言った。

「ありがとう優斗!これで更に遊べるようになったのね!貴方はこの部の大恩人よ!!本当にありがとう!!」

これを麻衣子が晴南に言った。

「ちょっと晴南、さっき優斗君を責めてたじゃない?」

晴南は明るい声で麻衣子に言った。

「あら?そうだったかしら??大昔の事は忘れたちゃったわ!」

麻衣子が晴南に言った。

「大昔って、ついさっきでしょ。」

すると美咲が晴南に言った。

「ねえ晴南ところで今日はどうするの?」

晴南が美咲に言った。

「えっ、そうね!何をしようかしら?」

麻衣子が少し呆れた様子で晴南に言った。

「いや今までの話の流れだと、今日は郷土資料館に行くしかないでしょ。」

晴南が麻衣子に言った。

「ええー!郷土資料館なんて行きたくないわ!!」

七緒が麻衣子に言った。

「右に同じ!ここで寝てたい!」

すると晃太が晴南と七緒に言った。

「ダメだぞ晴南、それに七緒。今日はもう郷土資料館に行くしかない。鳥岩先生にもそう言っただろう?」

すると晴南が晃太に言った。

「はあー、そうだったわね!分かったわ!」

諦めたように晴南が言った。

「それじゃあ、郷土資料館に行きましょう。」

それから晴南達は郷土資料館へと向かった。

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