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ノベルバユーザー570502

第13話 教育課程外活動総合研究部

九木礼中学校ではこの日の授業が終わり部活動の時間になっていた。

晴南達は校舎二階の端にある部活部屋に集まっていた。

全員が集まるなり、晴南が大きな声で言った。

「さあ、今日こそバスケットボールをさせてもらうわよ!」

拓也が晴南に言った。

「ああもちろんだ、そういう約束だったからな。」

七緒が晴南に言った。

「動きたくないよ!」

晴南が七緒に言った。

「七緒、今日はダメよ!バスケットをやるの!分かった?」

七緒が晴南に言った。

「うう、晴南の鬼!!」

晴南が大きな声で言った。

「さあそれじゃあすぐに体育館に行きましょ!!」

すると部屋の中に扉を叩く音が響いた。

コン!コン!コン!

すると優斗がそれに気づいて大きな声で言った。

「はい、どうぞ!入ってきてください。」

部活部屋に声が響いた。

「失礼するわね!」

すると鳥岩先生と熊田校長が部屋に入ってきた。

そして鳥岩先生が晴南に言った。

「教育課程外活動(きょういくかていがいかつどう)総合研究部(そうごうけんきゅうぶ)部長水内さん。」

晴南が鳥岩先生に言った。

「はい。」

鳥岩先生が晴南に尋ねた。

「貴方達はこれからどこにいくつもりだったの?」

晴南が鳥岩先生に言った。

「えっ?」

鳥岩先生が晴南に言った。

「ですから、貴方達はこれからどこにいくつもりなのか?と聞いてるんです。」

すると晴南が笑みを浮かべながら鳥岩先生に尋ねた。

「さあーてそれではここでクイズです。私達はどこに行くつもりだったのでしょうか?ヒントはこの学校の中です。」

すると鳥岩先生は晴南を鋭く見ながら言った。

「水内さん、茶化さないで真面目に答えてください。」

晴南が慌てて鳥岩先生に謝った。

「はっ、はい。すいません。」

すると晃太が鳥岩先生に尋ねた。

「あの鳥岩先生?どうしてそんな事を聞くんですか?」

鳥岩先生が晃太に言った。

「理由は後で説明するわ。」

鳥岩先生が晴南に尋ねた。

「それで水内さん、これからどこに行くつもりだったの?」

すると優斗が鳥岩先生に言った。

「これから図書室に行って、この町の歴史について調べようとしてたんです。」

鳥岩先生が驚いて優斗に尋ねた。

「図書室で町の歴史を?」

優斗が鳥岩先生に言った。

「はいそうです。」

鳥岩先生が晴南に尋ねた。

「そうなの?水内さん?」

晴南が少し慌てて鳥岩先生に言った。

「そ、そうです。今から図書室にいくつもりでした。」

すると熊田校長が鳥岩先生に言った。

「鳥岩先生、だから心配しすぎじゃと言うたじゃろう?」

鳥岩先生が熊田校長に言った。

「遊んでる所しか見ていなかったもので。」

すると晃太が鳥岩先生に尋ねた。

「鳥岩先生?どういう事ですか?」

すると鳥岩先生が振り向いて晃太に言った。

「ああごめんね。黒宮君。この部活を許可した理由を覚えているかしら?」

晃太が鳥岩先生に言った。

「えっと。この学校の生徒数が減って各部活の活動がほぼ無理になったからです。」

鳥岩先生が晃太に言った。

「そうそれで部活の統合をしようという事になったわ。ただどの部活を残してどの部活を廃止するかという問題が発生した。そんな時に貴方達が提案してきたわよね。この教育課程外活動(きょういくかていがいかつどう)総合研究部(そうごうけんきゅうぶ)を。幅広い課外活動を経験して広い視野で物事を捉える力を培って、部員同士の絆を育む為の部活動だと貴方達は言ったわね。」

晃太が鳥岩先生に言った。

「はい。」

鳥岩先生が晃太に言った。

「そして貴方達が仲良く部活動をしているのは知っています。それはとてもいい事だと思っています。ですが幅広い課外活動と言いながら、ただ毎日遊んでるだけなんじゃないかと思ったんです。貴方達が遊んでる所以外見たことが無かったから。本当にごめんなさいね。」

すると熊田校長が鳥岩先生に言った。

「鳥岩先生の言いたい事も分かる、じゃがもっとこの子達を信用すべきじゃと思うぞ。」

鳥岩先生が熊田校長に謝った。

「はい。すいません。」

すると優斗が熊田校長に尋ねた。

「校長先生、一つ宜しいでしょうか?」

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