ひざまずけ、礼
第2章3話 都合よき実戦投入
オーバーテクノロジーな通信機が完成した次の日、早速こいつの力を試す時がきた。
お察しの通り、紅き街が出現したのである。
アス「よくもまぁ、こんなナイスタイミングで・・・」
佐和「それもそうねぇ。ま、早速試せるってことでいいじゃない。」
比影「だね。いちいち考えてたら埒が明かないし。」
僕達は、早速ナーテアさん作の無線機を耳に装着し、現場へと向かうのだった。
紅き街内部。
比影「アーアーテステス、テスラコイルっと・・・ナーテアさん、僕の声聞こえてる?」
アス「聞こえてます、はい・・・あの、今のテスラk」
比影「OK、ならよかった。きちんと使えるみたいだね。仕様が仕様だから、少しドキッとしたよ。」
アス「すみません、どうしても必要なものだったので・・・それはそれとして、さっきのテスr」
佐和「さ、無線機も使えるってわかったし、ボチボチ探索始めましょ。もうここは紅き街の中なんだもの、気を引き締めないと。」
比影「だね。ナーテアさん、サポートお願いね。」
アス「・・・はい、わかりました。」
気が抜けてつい言ってしまったダジャレ・・・というかなんというか、そいつをなかったことにした所で、僕達は紅き街内の探索を始めた。どうやら今回は、いつものよりも広いらしい。敵も入口付近にはいなかった。
・・・で、ナーテアさんが言ってた「どうしても必要」の意味だけど・・・まぁ、少し分かりずらい説明だし、聞きたい人だけ聞いてくれな。以下、ナーテアさんの説明。
このワイヤレスイヤホン、普通の状態・・・つまり、現実世界では使えないように、わざと設定しているらしい。なんでも、このままだと法律に抵触して、下手すると無線局として届出しなくちゃならないらしい。
普通ワイヤレスマイクとかは微弱な電波だから、届出とかは要らないんだけど、これは紅き街でも使えるように、少し強めてるとのこと。その代わり現実世界では使えなくして、バレることを防止してる、と。
まぁ、紅き街だからといって許されるわけじゃないと思うけど、専用回線だし・・・そもそも紅き街の存在自体秘匿だし、まぁえぇやろ。だってさ。
で、なんでナーテアさんと連絡出来るのかというと、ナーテアさんが持ってるやつだけ特殊なやつで、なんか紅き街をある意味でのアンテナとして使ってる・・・とか。神様特権ってやつ?
さっきの説明と矛盾してるじゃんとか思ったけど、突っ込もうとしたら「神の特権です、はい」と言われ、それ以上黙ってしまった。とりあえず、僕は何も知りません。
・・・でまぁ、文字数稼ぎは程々にして、紅き街の探索を続けていると、何者かにであった。
それは・・・
比影「・・・女性?」
佐和「みたい・・・だね。見た感じ一般人っぽいし、巻き込まれちゃったのかもね。」
白いワンピース姿の女性だった。
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