ひざまずけ、礼

ko-suke

第1章37話 傍から見たら両・・・




佐和「お、来たきた。じゃあついてきて!」

比影「わ、わかった。でもどこに行くの?」

佐和「この服装で、どこ行くかなんて、聞かなくても分かるんじゃない?」

比影「はは、それもそっか。」

僕達は目的の場所まで歩き出した。

佐和「いやー悪いね、比影くん。無理言って出てきてもらっちゃって。」

比影「いや、いいんだけどさ・・・でも、今日って休日授業の日だったっけ?何にも案内とかなかったと思ってさ。」

疑問に思っていたことを聞いてみると、佐和さんはあっけらかんとして答えた。

佐和「うん、違うよ。休日授業じゃない。」

比影「え、じゃあなんでわざわざ・・・」

と、ここで僕は頭の悪い考えが浮かんだ。流石にないだろうと思ったが、どうしても聞きたくなってしまった。人間、欲望には耐えられないものよ。

比影「あ・・・も、もしかしてそのさ・・・」

佐和「うん?」

比影「・・・でっ・・・デー、ト、とか・・・?」

佐和「デート・・・デート!?そ、そういうのじゃないの!でもその、嫌ってことじゃなくて、いつかは・・・って、もう!話がそれまくりじゃないの!」

比影「そ、そうだね!?ごめんね!?」

言ってみた結果、お互いテンパリまくった。結局違かったみたいだし、言い損やないの。・・・まぁ、佐和さんが恥ずかしがってるのが見れたのは・・・いい、かもだけど。

佐和「その、ね?紅き街の対策としてさ、向こうが力ならこっちは知恵で、みたいなこと言ったでしょ?」

比影「言ったけど・・・それがどうしたの?」

佐和「でもぶっちゃけさ、現状だとそうううのって難しいと思うわけよ。それこそ牽制とかは出来るかもだけど、倒す武器ってのはまた別でしょ?お金も、資材も、場所もいるし。」

比影「・・・それは、まぁ。それに関しては僕も考えてたんだ。今の状態で武器とかたくっても、所詮たかが知れてるから・・・。」

佐和「比影くんは頑張ってくれてるよ。でも、それだけじゃ難しいのが現実でさ。てなわけで・・・ふふふ、ここからはついてからのお楽しみね!」

比影「いやそこまで言って焦らすんかーい!」

佐和さんは悪戯な笑みを浮かべた。ちくしょう、なんて眩しい笑顔なんだ。

僕達はそんな話をしながら、学校へと向かった。



数分後、学校へ到着した。時間外は閉まってしまう正門だが、今日は開いていた。僕たちのために開けてくれているのか、先生たちが休日出勤しているのか・・・それはかみのみそしrゲフンゲフン、神のみぞ知る。

佐和「さ、ここだよ!」

佐和さんは、正門をくぐってすぐの所にある、倉庫のような場所の前で止まった。確かここは、最近新設されたばかりの空き倉庫だったはず・・・なのだが。

比影「えっと・・・ここは?」

念のため、佐和さんに聞いてみる。佐和さんは、笑顔で答えた。

佐和「私たちの秘密基地!」


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