光る所

ナカムラ

光る所

おじいさんが、歩いていると、土の中から、光る所を見つけました。
美しく金色に光っています。
おじいさんは、思いました。「ここに、金塊が、あるのかのう。もし、あればわしは、金持ちじゃ。」
おじいさんは、家から、スコップを持ってきて、その光る所まで、周りから、変な顔をされても、何日も、掘っていきました。
すると、金は、ありませんでした。
しかし、おじいさんは、気付きました。
硫黄の匂いが、したのです。
しばらくすると、ぶくぶくと、水の音が、してきました。
おじいさんは、喜びました。
「金は、なかったけど、温泉を掘り出した。わしは、大金持ちじゃ。」
そう思った次の瞬間、覗き込んだおじいさんを押し上げて、温泉が噴出しました。
皆は、温泉を楽しみました。
おじいさんが亡くなったことは、知らずに。

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