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彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…

黒月白華

第22話 イケメン駆けつける

校門でキャーキャー騒がれているヒーロー達を取り囲む女子の群れは夢中でシャッターを押したりサインを求めたりしている。

「レッド様ーー!」
それにレッドこと小高暁雄さんは

「ごめんね、子猫ちゃんたち…今は僕に触れちゃダメだよ?だって…そんなことしちゃったら孕んじゃうから」
とウインクをすると数人の女子がお腹を抑えて

「ギャアアア孕んだあああ!」
と目をハートにしながらよろけている。

グリーンこと、若竹隆さんは

「おいアホ!さっさとあの子が何処にいるのか聞け」
と額を抑えて呻いた。

「お前達…この赤い貴公子に洗脳されているんだな?でなければこれほどの女が一斉に孕むわけがない!」
と、ブルーこと、神野蒼太郎かみのそうたろうさんが言う。

「いや、孕んでねぇよ!一斉に孕んだら怖いわ!お前は黙ってろ蒼太郎!」
と若竹さんが突っ込む。

「ふふ…参ったな…俺は何万人の家庭を作ればいいのかな?」

「知らねえよ!!その代わり離婚の慰謝料とんでもねぇからな!お前!」
やれやれと本題に入り

「ところで、この学校に雪見大福ちゃんがいるよね?ね、誰か連れきてくれたら特別に僕がハグしてあげるよ?」

「雪見大福じゃねぇだろ!雪見時奈さんだろ!!」
と突っ込む若竹さん。


屋上で様子をこっそりと見ていた私と舞川さんは

「やっぱりお前を探してるみたいだな…え?レッドの子孕んでんの?」

「孕むわけないでしょ!!!」
私がそんなことしたらレッドさんは今頃地球上から消えてます!

するとどうやら鳴島さんから舞川さんに電話がかかってきたようだ。

ブーブーブー…

あれ?出ないの?

「時奈…この電話に出たらもう一人のあたしが出てくるが気にすんじゃねぇぞ?解ったな?」

「え?う、うん…」
確認すると舞川さんは電話を取った。
目を潤ませ頬を赤くしながら

「もしもちー?鳴キュン?あたちだよ?」
なっ…なっ鳴キュン???
誰だこの人おおおお!!?
あのヤンキーを絵に描いたような舞川さんが別人みたいにアホになってるうううう!!

「うん、ヒーロー来てるの!嫌なの!え?うん……そ、なんだぁ!わかったぁ!トッキーに伝えておくにょっ!」
おい、トッキーって誰のこと?私か?
そして電話を切り一度目を瞑り空を仰いだ舞川さんは元に戻り

「…お前の彼氏がこっちに向かってるってよ!たぶんあいつの部下がこの学校毎日見張ってっからヒーローが来たことも既にわかってるみたいでよぉ」
とキリリとした顔で言うがさっきのあのアホな舞川さんを見た後で衝撃が凄い!
いやそれよりも!絶対安静の栗生院くんがこっちに向かってるだと?ばかなっっ!!
何してんだあのクソサイコ野郎!
ちょっと動けるようになったからって!
大半は痛み止めで痛み感じてないだけで実際のダメージはまだ完治してないんだからなっ!!

とそこで女生徒の一人が

「あそこっ!屋上にいます!!」
と指指した。
ゲゲっ!見つかった!

「大福ちゃんみーっけ!」
と小高さんが笑いながらもはや忍者みたいに校舎に沿って生えてる木を伝いシュタシュタ登ってくる!
階段使えよおおおお!!

「きゃーっーかっこいいいいい!!」
下では女子が叫んでいる。
そして仕上げに屋上の柵を掴みグルリと一回転してカッコよく着地した。

「や!また会ったね大福ちゃん!そっちの君はずいぶんお転婆ちゃんだね?」
私と舞川さんはドン引いた。

「大福ちゃん、流石に怪我は治ったみたいだね?なんなら俺がもう一度身体の隅々まで見て上げてもいいよ?あ、孕んでしまったらごめんよ?」
とウインク。ひいいいっ犯される!!

「気持ち悪りぃんだよてめぇ!こいつに指一本触れてみろあたしが許さねぇぞ!」
と舞川さんが立ちはだかる。うん、こっちもカッコいい!

「君その竹刀どっかで見たことあるなぁ?」
まずい!バレた!だから竹刀は隠しとかないとって言ったのに!

「はあ?竹刀なんぞどこにでもあるだろうが?こりゃ剣道部からパクってきたやつだよ!」

「ふふ…そう言うことにしとこうか?で?彼氏は今日いないの?」

「てめえ…頭沸いてんのか?ここは女子校だっての!いるわけねぇだろうが!!」
ど正論だよ舞川さん!

「え?そうだったのか…道理で女性が多いと思った…参ったな。普段から女性が周りに多すぎて見えるものも見えなくなってしまったのか…ふう」
いや女子校くらい理解してほしいけど。

その時上空からバラバラと音が聞こえた。
まっまさかっ!!

上を見るとあのヘリがやってきた!私と栗生院くんが初めて会った時のあのヘリ!!
ヘリは屋上に着地すると中からやはり栗生院くんが現れた!

「………」
彼はどこも怪我などしてないかのように普通に歩いているけど…
あれかなり無理してるよね??なんというバカサイコだ。

「すげえほんとに来た」
舞川さんが驚いてる。

「やあ!久しぶりだねイケメン彼氏くん!栗田くんだっけね」

「栗生院ですよ、レッドさん…」

「そう、栗田くん…あのね?司令部がヒーローにならないかってさ、特別枠で。色はゴールド!すごいよね!」

「そんな目立つ色嫌ですし僕はヒーローになりませんし!」
と睨みつける。

「君のこと結構調べたんだけどさ、何か全然わかんないんだよね?クソ金持ちってことくらいしかね、ハッキングしたら逆にウイルス送られるんだって…何を秘密にしてるの?」

「勝手に調べないでくれますか?ストーカー罪で訴えますよ?」

「え?俺じゃないよ司令部だもん、その上で謎のヒーロー伝説のゴールドとして歓迎するってこと!」

「お断りします!」

「まぁそうだねえ、その怪我なら無理か?」

「!!?」
レッドさんはいつの間にか素早く間合いを取り栗生院くんの怪我してるお腹を蹴ろうとした。
しかし栗生院くんは素早くバック転をして避けた。

「…やっぱり君…面白いな…早く怪我治してね?またやろう!大福ちゃんとお転婆ちゃんもまたね?」
と私と舞川さんにまた投げキッスをかまし屋上からヒョイと飛び降りた。
器用にまたヒョイと木を伝ってグリーンさん達の方に歩いて行った。また女子が騒がしくなる。

「栗生院くん!!」
私は彼に駆け寄った。
そしてハッとした。お腹に血が滲んでる!!

「ひいっ!バカ!バック転とかするからー!」
アイドルじゃないんだからー!!
ドル顔だけど!

「だって…何もされなかった?」

「もう少し遅けりゃ孕ませられてたぜ?」
とニヤリと笑う舞川さんに

「冗談でもそんなこと言わないでくれるかなぁ?爆破されたいの?」
と冷たく言う栗生院くん。

「おお、怖え、すいませんでしたっお坊ちゃん!」
と舞川さんは頭を下げた。

「坊っちゃま!雪見様!」
と鳴島さんが駆け寄ると舞川さんが豹変した。

「はぁーん!鳴キュン♡枝利香レッドに苛められそうになったお?」

「そうでございますか…で、坊っちゃま!傷口が!」
舞川さんは軽く流された。

「そうだ!早く病院!」
と私と鳴島さんに支えられヘリに乗り込む。
舞川さんもついでに乗り込み、

「部屋かよっ!」
と突っ込んでいた。
ですよね。

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