水切り

ナカムラ

水切り

子どもたちが、川辺で、遊んでいました。
1人の男の子が、言いました。
「水切りで、遊ぼう。」
女の子が、聞きました。
「水切りってなあに?」
その男の子は、得意げに言いました。
「川に石を投げて、ぴょんぴょん飛ばす遊びだよ。知らないの?」
女の子は言いました。
「知ってるよ。」
他の子どもたちも「やりたい、ワーイ、ワーイ!」と、言いました。
1人ずつその遊びをやることにしました。
1人目の子どもが言いました。「あー、3つだ。10目指そう。」
そこに、おじいさんが現れ、「その遊びは、しちゃいかん。恐ろしいことが起きるぞ。」
子どもたちは、おじいさんのことは、聞かず、遊びを続けました。おじいさんは、「知らんぞ。」
と、静かに言って立ち去りました。
次々に、子どもたちは、石を投げましたが、10回
水につきませんでした。
ある男の子が、投げました。
「あーあ、僕は、4つだ。」
男の子が、がっかりしたその時でした。
山の上から、岩石が、落ちてきました。
ぐちゃっと、音がしました。
他の子どもたちは、慌てて逃げました。

コメント

コメントを書く

「ホラー」の人気作品

書籍化作品