あの時はこんなことを感じ考えた。今はどう?(心の混沌を言語化するプロジェクト)

ありを・アッと・ノベルバ

12.ほどほどの無限⁣⁣ ~例えば、影踏みのルール~


最近は空想や妄想にのめり込める頻度が減った


子供の頃⁣⁣はいつも無限の空想世界があった

すこし心を空の上に飛ばすだけで

いつでも⁣⁣その世界に入り込めた





「横断歩道⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣ 道路の白線⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣ 石垣の上⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣ マンホール⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣ あと…影以外は危険地帯ね」⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣「あ! おまえ、はみ出しぃー! オレの勝ちぃー!」⁣⁣
⁣⁣⁣⁣
⁣⁣「残念でしたー⁣⁣
⁣⁣ 足の下には影があるんだもんねー」⁣⁣
⁣⁣




⁣⁣その世界は、だが、いつだって突然に醒めた⁣⁣

⁣⁣
⁣空想世界は「無条件」に無限なのではなく⁣て

⁣一定の条件を守ってこそ広げられたような気がする⁣


しかも、条件を守ることに躍起になってはいけない

心を如何にその世界に保ったまま

その条件からはみ出さずにいられるか


経験的に身に染みついた

暗黙の了解だった気がする



大人になって空想頻度が減ったのは

心が現実寄りにあるからなのかもしれない


その世界はいつでもそこにある

心をそこに委ねられれば

あの時のように自然に世界は広がる気がする



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(写真を近況ノート”「12.ほどほどの無限⁣⁣ 〜例えば、影踏みのルール〜」のノート”に載せました)

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