詩集/0

kichi

次回予告


また戦っている。ヒーローと悪が戦っている。

私はテレビのリモコンを

ふわっと力の抜けた手に乗せている。

何も考えず、ただぼーっとそれを眺めている。


悪は本当に悪か ヒーローは本当にヒーローか


フラッシュバック


「僕は君のために

全てを犠牲にして尽くしてあげた」

「お金をかけて無限の愛を注いであげた」

「それなのに恩を仇で返された」


悪は私か? それならヒーローは誰か?


悔しさを飲み込んで 頭を下げ謝ったあの日の私が

倒されていく 悪と一緒に倒されていく

あなたが言うならそうかもしれませんね。

そしてあなた達は自分勝手です。

自分がされて嬉しかったことを

相手にもしてあげたなんて

それはただの自己満足です。

私はちっとも望んでいませんでしたし。

自分がされて嫌なことは他人にもしない。

私はこれがしっくりきたので離れただけです。


つまり何が言いたいかというと、

「恩を仇で返すので、私の夢に謝せ!」

という次回予告です。


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