タイ嫁日記

坂崎文明

第36話 うちの奥さんのこだわりがよく分からない件

とりあえず、タイの免許を日本のものに書き換える「外免切替え」の事前書類審査の予約は取れた。
が、かなり順番待ちになり、来年の一月末になる。
外国人が日本の自動車免許を取りたい需要は高いようで、事前書類審査の段階で二ヶ月待ちになっている。
ちゃんと予約入れてくれよと思うが、日本の予約文化が分かってないのでそういうことは考えないらしい。
まだ、漢字は読みこなせないのかもしれないが、やっぱり文化の違いは大きい。
タイはいい加減大国なので、大体、行き当たりばったりでもなんとかなることが多く、日本以外の国ではあまり予約文化というのはないのかもしれないと思う。
そこは僕が何とかしないといけないのだが、いつも説得するのが困難を極めている。

この先に筆記試験、実技試験があり、それも予約が必要である。
筆記試験はタイ語で非常に簡単らしいが(標識や簡単な問題がメイン)、実技試験対策としては教習所の「外免切替えコース」などに行くしかない。なければ単発で教習を受ければ何とかなるらしい。
岡山県の場合は免許センターで第三土曜日に一時間5000円の教習があり、試験と同じコースを教習員が同乗して練習できるので、それを受けるのが合格の早道である。

それはそれでいいのだが、奥さんがアルバイト先の会社を休む基準がいまいち分からない。
タイのチェンマイまでの飛行機の便は限られていて、タイ国際航空か日本の航空会社だと、ほとんど選択肢はない。
中華、韓国の便には乗りたくない。エアアジアだとお土産が多いので荷物の追加料金取られるのでダメだとか、乗り換えは一回とか、そういう様々な制約条件を考慮すると、タイ国際航空か日本の航空会社しかなくなるのだ。
選択の余地はないのに、ちょっと考えさせてくれという。
結論は絶対でないだろう。

それに加え、土曜日は仕事が忙しいので休みたくないという。
それはいいのだが、それでは飛行機はタイに予定の日に着かない。
ならば土曜日を休むしかないのだが、そこに妙なこだわりがあるらしい。
そういいながら、会社は二週間も休むのに、一日ぐらい早く休んでもいいだろうと思う。
で、僕のベストのプランの航空便を出しているのだが、やっぱり、ちょっと考えさせてくれという。
下手すると、飛行機の便がなくなってしまうよ。

あと誕生日の前日とかに帰るとかするのだが、もう少し余裕を持って帰るべきではないかと思う。タイ人と相談した結果、それで大丈夫だという。
日本人の場合はタイの免許更新書類として、タイの日本領事館の在留資格の英訳(英訳はタイの日本語学校が安めでいい)、健康診断(すぐできるらしい)とかの書類が必要で結構、厄介である。
先輩のタイ人奥さんにも聞いてみたが、タイ人はIDカードだけでOKだという。
在留資格の英訳はともかく、健康診断がちょっと謎だが、WEBの記事を見ると、

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一応、クリニックです・・・。診断などしません。パスポートを渡すだけで自動的に診断書を書き始めます。
https://pastelcolor.com/thailand-driver-license-update2/
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と、書かれていて愕然とする。
健康診断は書類だけ…。
さすが、いい加減大国タイ王国というべきか、何か深い事情があるに違いない。そうだ、きっとそうだ。
世界は広い(爆)

とはいえ、今までの話は結局、ただの愚痴であり、運転免許を取れるのはまだまだ先になりそうです。


タイ嫁日記 作者 坂崎文明
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