タイ嫁日記

坂崎文明

第25話 妥協しないタイ人奥さんの航空券を予約して疲れ果てる

タイ人奥さんが3月にタイに里帰りするということで、航空券を予約してたら死にそうになりました(泣)

どうしてかっていうと、彼女が細か事にこだわる、妥協しないという性格のため、プランが二転三転し疲れ果てました。頑固なんだよね、完壁主義というか。

最初はタイ国際航空じゃないとダメということで、3月はハイシーズンでチェンマイ行きは往復14~16万ぐらいになります。
が、坂崎家にそんな余裕は無いので、HISとかの7万円ぐらいの便で行ってほしい訳です。
ただそうなると、行きはいいのですが、帰りがバンコクで乗換え10時間待ちになります。

そこで関空→羽田→バンコク→チェンマイの8万円ぐらいのJAL便(行きだけ三回乗換え、帰りはチェンマイ→バンコク→関空乗換えのみで待ち時間も少ない)を提案してみたら、JALは席が狭いだの、荷物は30キロぐらいまでないとダメだとか、どんだけお土産買ってくるつもりなんだよ!と突っ込みたくなりました。超過料金そんなに高くないし、大丈夫だと思うし、預ける荷物20キロプラス手荷物10キロぐらいまでJALでも無料のようだし。

たぶん、タイの調味料やブタの皮などの食品類を買いだめしてくるつもりなんだろうけど、そのために去年、巨大な旅行バックを買ったりしています。
しかも、タイ人女性は日本人より華奢だし、大丈夫だろうと思うし、シートはそんなに違わないだろうし。奥さん40キロぐらいしか体重なかったはずだし。

それと羽田で乗換えが不安らしいが(面白いとも言っていたが)、一時間半ぐらいあるので大丈夫だと思うし、東京経由だと安くなるんだよね運賃が。慣れて欲しいのもある。
というか、バスとか新幹線とか関空特急の乗換えはホイホイできるのに、飛行機で出来ないのは謎である。
奥さんには柔軟性とか、節約精神とか、創意工夫も学んで欲しいのだが。

そこで先輩のタイ人奥さんに説得してもらい、HISとかの7万円ぐらいで帰りがバンコクで乗換え10時間待ち便に落ち着きました。
日本人の感覚ならJALでいいと思うが、やっぱり、タイ国際航空じゃないとダメなんかい!

その理由はどうやら便の出発時間にあるようで、JALの21時出発じゃなくてタイ国際航空の関空11時出発がいいようです。
夕方だと到着が朝になるので翌朝眠くなるとか。寝てしまって一日無駄になるという訳です。それなら、前の日の土曜日に帰ればいいのに、何故か日曜日に帰りたがるし。土曜日のパートは休んでもいいだろと思うが少しでも稼ぎたいらしい。
二週間近くタイに帰るんだからもう誤差のうちでいいのでは?とも思うが。

そうこうしてるちに、出発日も見直されたり、予定日が二転三転し、プリンターの旅行プラン印刷枚数が40枚ぐらいになってたりします。

そりゃ、自分の都合に合わせてプランを最適化するのはいいのだが、それをやるのは僕なんだけど。
もう少し妥協というか、こだわりを捨てて、僕だったら中国、韓国か他の航空会社で仁川とか、中国、香港経由→チェンマイ行きとか買っちゃうけどね。
乗り換え少ないしいいし。落ちたら困る?僕だったら、JALでいいと思うけど。

10時間待ちでも小説書いたり、本読んだり、仮眠取ったりで、3月のタイはもう暑いとは思うけど、待ち時間を楽しむプランを立てると思う。


何とかプランが決まって予約しようとしたら、安いプラン売れてしまい、在庫が無いとか表示されて、また慌てることに。何とか予約はできましたが。

一日前には6万円ぐらいのプランがあったが、今日は7万円ぐらいのプランしか残ってなくて、3月のタイのチェンマイ行き航空券はどんどん売れてるようです。

先輩の奥さんと話していたのだけど、どうも奥さんは頑固というか、非常にいろんなことにこだわるので、もう少し柔軟性をもち、日本の社会の仕組みや節約、創意工夫精神を学んで欲しいと思う。
もう少し妥協してバランスのいい生き方もできると思うんだけど、日本人はその辺りの調整が上手いよね。
状況や社会を変えるのでなくて、無理のない範囲で自分を変えて進化させればいい。

タイ人であることにこだわるのは別に構わないが、ここは日本であり、日本のルールや感覚に合わせて欲しいですね。
それが日本語の上達や運転免許の切替に合格しやすくなる方法でもあるんだよね。日本の仕組み、精神を知らないとなかなか難しい気もする。

僕もタイに行けばタイに合わせるし、特にこの前更新した在住ビザの申請書類などには日本式の書類精神が満ち溢れてるし、ほんと独特ですね。

外国では地続きの国からの不法移民がいるが、日本ではそもそも経済的な自立の当てがないと入国のできないようになっている。
島国なんで船、飛行機ぐらいしか来れないしね。

JALにすればタイ国際航空16万→JAL8万円で行けるし、バンコクで10時間も待たなくてもいいのに、やっぱり、タイ国際航空がいいのでしょうね。

結局、僕の稼ぎが悪いのかもしれないが、大概、お金があればこういう問題も起こらないのだろう。
例え、お金があっても7~8万円で行けるのに、16万も払いたくはないのです。
僕のもったいない精神が実は最大のネックだったりしてね(笑)

アウトランダーとか、ハリアーに乗りたいと思いつつも、燃費重視でフィットハイブリットを選んでしまうしね。
もちろん、お金があったらテスラの車を買いたいが、たぶん、お金があっても日産のe-powerのノートを買いそうだし。

ただ、マンション一棟持ってるお金持ちの先輩が、安いチーズを買ってきて乾燥させて味を濃厚にしてる姿を見ると、それでいて、太陽光発電の収入で家を改築したりしてたり、お金持ちほど節約も投資もシビアです。別荘の畑を潰して野立て太陽光発電してるしね。
乾燥チーズとか、そんな発想どこから生まれるのか?

節約とか節税、そういう創意工夫からしかビジネスも生まれないしね。
そういうところから、人と違った発想は生まれるんだよね。
グローバル企業は税金払わない工夫があるから利益も高いしね。

実はB型のいい加減な僕と、O型で几帳面な奥さんの対立に過ぎないのかもしれない。
疲れたが、ほっとした(爆)


タイ嫁日記 作者 坂崎文明
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