今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが
第27話 有名人への第一歩
「それにしてもよ霧斗。いいのか?」
「ん?なんがいいのかよって?」
「いや俺たちのためにここまでしてるんだから霧斗一人の時間が減るだろ?」
「だから?俺は一人の時間もいいけど瞬たちと一緒にいることの方が楽しいよ?瞬たちが俺と同じ道を歩んでいくって知って嬉しかったし」
「そうか。なら早く飯食って撮ろうぜ」
瞬のその言葉に茨乃は食いついてきた。
「とるって何を?」
「動画だよ。茨乃たちが俺と一緒に楽器をするって言ったからさ。瞬には言っていたけどグループを結成しようかなって。それでその最初の動画を撮ろうと言ってるんだ」
そう霧斗が言った途端茨乃がフリーズした。無理もないだろう。霧斗とグループを結成するということは霧斗のようにとはいかなくとも一気に有名になるのだ。
三分くらいしただろうか。ようやく茨乃が喋り始めた。
「それって……私たちが有名人になるってことよね?動画っていうことはYouTubeにあげるんでしょ?」
「ああ。有名人への第一歩だよ。第一歩と言うよりも俺の効果の方があるのかもしれないけど」
「茨乃ちゃん。大丈夫?」
「梨華ちゃん、ありがと。大丈夫よ。それで霧斗君、グループを結成するってことはグループ名とかを決めないと行けないのよね?」
「そうだよ。だけどもうグループ名は決まってるんだ。〈清雲〉。これは瞬が考えたグループ名だよ。瞬によると、いつの季節にも浮かぶ清らかな雲のようになるとかわけの分からないことを言ってたけどね」
「瞬君らしいわね。ちなみに私たちの名前も考えなくていいの?霧斗君だけリキトっていう名前があるじゃない」
「そのことなんだよ。まあ俺みたいにぱぱっと考えればいいよ。ちなみに瞬はユシンにするって」
それを聞いた梨華は笑った。そうとうツボにハマってしまったようだ。壊れたかのように笑い狂っている。
「そ、それって、瞬くん、にしてはいい名前だよね!!」
「失礼な!!俺だって悩んだんだぞ!!ユジンかユシンかでな!!」
梨華と瞬が言い争っている?のを他所に茨乃は思いついたようで話し始めた。
「霧斗君、私はザノシでいいわ。いつもゲームのキャラ名でその名前にするから」
「あっ霧斗くん私はリカンでいいよ」
いつの間にか言い争いを終えていた梨華も名前を即座に決めたようでそう言ってきた。
その時インターホンがなった。霧斗が呼んでいたのはカメラマンの杉山だ。
「霧斗さん。突然呼び出しってなんですか?」
そう玄関越しに問いかける杉山を霧斗は迎えに行くのであった。
「ん?なんがいいのかよって?」
「いや俺たちのためにここまでしてるんだから霧斗一人の時間が減るだろ?」
「だから?俺は一人の時間もいいけど瞬たちと一緒にいることの方が楽しいよ?瞬たちが俺と同じ道を歩んでいくって知って嬉しかったし」
「そうか。なら早く飯食って撮ろうぜ」
瞬のその言葉に茨乃は食いついてきた。
「とるって何を?」
「動画だよ。茨乃たちが俺と一緒に楽器をするって言ったからさ。瞬には言っていたけどグループを結成しようかなって。それでその最初の動画を撮ろうと言ってるんだ」
そう霧斗が言った途端茨乃がフリーズした。無理もないだろう。霧斗とグループを結成するということは霧斗のようにとはいかなくとも一気に有名になるのだ。
三分くらいしただろうか。ようやく茨乃が喋り始めた。
「それって……私たちが有名人になるってことよね?動画っていうことはYouTubeにあげるんでしょ?」
「ああ。有名人への第一歩だよ。第一歩と言うよりも俺の効果の方があるのかもしれないけど」
「茨乃ちゃん。大丈夫?」
「梨華ちゃん、ありがと。大丈夫よ。それで霧斗君、グループを結成するってことはグループ名とかを決めないと行けないのよね?」
「そうだよ。だけどもうグループ名は決まってるんだ。〈清雲〉。これは瞬が考えたグループ名だよ。瞬によると、いつの季節にも浮かぶ清らかな雲のようになるとかわけの分からないことを言ってたけどね」
「瞬君らしいわね。ちなみに私たちの名前も考えなくていいの?霧斗君だけリキトっていう名前があるじゃない」
「そのことなんだよ。まあ俺みたいにぱぱっと考えればいいよ。ちなみに瞬はユシンにするって」
それを聞いた梨華は笑った。そうとうツボにハマってしまったようだ。壊れたかのように笑い狂っている。
「そ、それって、瞬くん、にしてはいい名前だよね!!」
「失礼な!!俺だって悩んだんだぞ!!ユジンかユシンかでな!!」
梨華と瞬が言い争っている?のを他所に茨乃は思いついたようで話し始めた。
「霧斗君、私はザノシでいいわ。いつもゲームのキャラ名でその名前にするから」
「あっ霧斗くん私はリカンでいいよ」
いつの間にか言い争いを終えていた梨華も名前を即座に決めたようでそう言ってきた。
その時インターホンがなった。霧斗が呼んでいたのはカメラマンの杉山だ。
「霧斗さん。突然呼び出しってなんですか?」
そう玄関越しに問いかける杉山を霧斗は迎えに行くのであった。
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