今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが
第11話 放課後
「瞬…やっと終わったなぁ」
「お前はまだ終わってないぞ」
瞬の言葉の意味が分からず首を傾げていた霧斗だったがふと廊下を見るとその意味がわかった。リキトのサインをもらおうと休み時間に押し寄せた人達の中で選ばれた十人がこちらを見ているのだ。
「そうだった…すっかり忘れていたよ。先輩たちも廊下に立ってないで入ってきたらどうです?」
「ありがとうございます!!早速サインを!!」
教室に入れた途端サインを求められた。ふと瞬の方を見ると茨乃と梨花と一緒にいる。瞬はこちらの視線に気づいたのか手をふった。
「霧斗…頑張れ!!」
「霧斗くん頑張って!!」
「篠宮君ファイトです」
霧斗は呆れながらもサインを書いていった。
「ありがとうございます!!一生大切に致します!!」
「はいはい…先輩たちも進学や就職頑張ってください」
霧斗がそういうと三年生達は泣きながら教室に戻って行った。
「ん…疲れたぁ」
「おう!おつかれ、霧斗」
「お疲れ様!!霧斗くん」
「篠宮君、お疲れ様です」
三人から労いの言葉をかけられ霧斗は少しほっとした。
「なあ、霧斗。放課後お前ん家行っていいか?」
「別にいいけど?なんで?」
「お前ん家色んな楽器あるだろ?俺たちもさ何かしら楽器がしたいなって」
「俺たち?もしかして茨乃さんも梨華も来るのか?」
「そうだよ!霧斗くん」
「はい。一度行ってみたいなと」
霧斗は少し迷ったが別に見られて困るものでもないと思い承諾した。
「篠宮君ちょっといいかい?」
「校長先生!!なんでここに…まあ時間はありますけど」
「まあなんだ…瞬君も一緒にどうだい?」
「いいんすか?」
「もちろんいいよ」
校長先生は霧斗達の近くの椅子に座ると話し始めた。
「十月の終わりに一年生のみで行う進路発表があるのは聞いているよね」
「はい。聞いてますけどそれがどうしたんですか?」
「実は今日の文化祭に来ていたテレビ局の人からその進路発表の時に霧斗君の取材に来るって行ってね」
「取材…ですか」
「なんの取材です?」
「霧斗君の人生についてだよ」
その言葉に霧斗は息をのんだ。瞬にしか話してなかった詳しい人生を取材に来るというのだ。
「人生…についてですか」
「そう…そこでだ君には進路発表ではなく霧斗君自身の人生について語って欲しい。もちろん一年生だけじゃなく全校生徒の前でだ」
「霧斗くんの…人生…」
「篠宮君の人生について私も知りたいです」
「でもよ…校長先生…霧斗が人生を話してなんの意味があるのです?」
「そうだね…最近の若者はいち早く正解を求めてるんだよ」
「正解を求めている?」
「そう…でも霧斗君が日本の有名YouTuberになるまで成功しかしてないかい?」
「いえ…何度も失敗しましたけど」
「そうだよね。でも若者達は成功ばかり求めてどうすれば上手く行くか人に頼ってしまう。だから失敗した時にすぐ折れる」
「確かに…」
「霧斗君は日本で一番有名なYouTuberだ。そのYouTuberの口から自分の人生について語ってくれれば少しは考え方が変わるのかなってね」
「いいですよ…話しましょう」
「それは良かった。うん担任の先生には僕から言っておくね」
そう言いながら校長先生は教室を去っていった。
「じゃ、行くか」
霧斗達は共に教室を出ていった。
――――――――――――――――――――
ここまでで主な人達は揃いました!そしてこれから霧斗、瞬、梨華、茨乃の四人を中心に物語が進んで行きます!!
この後の続きが気になる!!という方はフォローとレビュー、感想をお願いします!!
          
「お前はまだ終わってないぞ」
瞬の言葉の意味が分からず首を傾げていた霧斗だったがふと廊下を見るとその意味がわかった。リキトのサインをもらおうと休み時間に押し寄せた人達の中で選ばれた十人がこちらを見ているのだ。
「そうだった…すっかり忘れていたよ。先輩たちも廊下に立ってないで入ってきたらどうです?」
「ありがとうございます!!早速サインを!!」
教室に入れた途端サインを求められた。ふと瞬の方を見ると茨乃と梨花と一緒にいる。瞬はこちらの視線に気づいたのか手をふった。
「霧斗…頑張れ!!」
「霧斗くん頑張って!!」
「篠宮君ファイトです」
霧斗は呆れながらもサインを書いていった。
「ありがとうございます!!一生大切に致します!!」
「はいはい…先輩たちも進学や就職頑張ってください」
霧斗がそういうと三年生達は泣きながら教室に戻って行った。
「ん…疲れたぁ」
「おう!おつかれ、霧斗」
「お疲れ様!!霧斗くん」
「篠宮君、お疲れ様です」
三人から労いの言葉をかけられ霧斗は少しほっとした。
「なあ、霧斗。放課後お前ん家行っていいか?」
「別にいいけど?なんで?」
「お前ん家色んな楽器あるだろ?俺たちもさ何かしら楽器がしたいなって」
「俺たち?もしかして茨乃さんも梨華も来るのか?」
「そうだよ!霧斗くん」
「はい。一度行ってみたいなと」
霧斗は少し迷ったが別に見られて困るものでもないと思い承諾した。
「篠宮君ちょっといいかい?」
「校長先生!!なんでここに…まあ時間はありますけど」
「まあなんだ…瞬君も一緒にどうだい?」
「いいんすか?」
「もちろんいいよ」
校長先生は霧斗達の近くの椅子に座ると話し始めた。
「十月の終わりに一年生のみで行う進路発表があるのは聞いているよね」
「はい。聞いてますけどそれがどうしたんですか?」
「実は今日の文化祭に来ていたテレビ局の人からその進路発表の時に霧斗君の取材に来るって行ってね」
「取材…ですか」
「なんの取材です?」
「霧斗君の人生についてだよ」
その言葉に霧斗は息をのんだ。瞬にしか話してなかった詳しい人生を取材に来るというのだ。
「人生…についてですか」
「そう…そこでだ君には進路発表ではなく霧斗君自身の人生について語って欲しい。もちろん一年生だけじゃなく全校生徒の前でだ」
「霧斗くんの…人生…」
「篠宮君の人生について私も知りたいです」
「でもよ…校長先生…霧斗が人生を話してなんの意味があるのです?」
「そうだね…最近の若者はいち早く正解を求めてるんだよ」
「正解を求めている?」
「そう…でも霧斗君が日本の有名YouTuberになるまで成功しかしてないかい?」
「いえ…何度も失敗しましたけど」
「そうだよね。でも若者達は成功ばかり求めてどうすれば上手く行くか人に頼ってしまう。だから失敗した時にすぐ折れる」
「確かに…」
「霧斗君は日本で一番有名なYouTuberだ。そのYouTuberの口から自分の人生について語ってくれれば少しは考え方が変わるのかなってね」
「いいですよ…話しましょう」
「それは良かった。うん担任の先生には僕から言っておくね」
そう言いながら校長先生は教室を去っていった。
「じゃ、行くか」
霧斗達は共に教室を出ていった。
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ここまでで主な人達は揃いました!そしてこれから霧斗、瞬、梨華、茨乃の四人を中心に物語が進んで行きます!!
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