今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが
第8話 文化祭
「よっ今日の主役!!」
「あんまりいうなよ…確かに主役だけど。うんテレビ局いっぱい来るけど」
霧斗は朝一で学校にきた。だがそこには瞬もおりまだ霧斗と瞬以外誰もいない。だからこそこんな会話ができるのだ。
一カ月前に校長先生から正式に頼まれてからいろんなことが起きた。だが一番驚いたのは梨華が霧斗に告白してきたことだ。それを霧斗は今日の文化祭まで保留にした。
「あの返事もしなけりゃいけないな~」
「梨華ちゃんからの告白のことか?俺も霧斗から聞いたときは驚いたよ。なんせ俺は霧斗が梨華ちゃんに惚れると思ってたからな」
「いや惚れてはないけど正直…驚いたよ。一学期はあんなに俺に変態や死ねとか散々いってきた梨華が二学期に入ってから急に優しくなったんだもん」
そんな話をしていると梨華がやってきた。
「霧斗くんに瞬くんおはよう!!」
「梨華ちゃんおっは~」
「梨華、おはよう…今日早いね。やっぱり文化祭だから?」
霧斗がそうきくと梨華は頷いた。
「それもあるけど一番は霧斗くんからの返事がどのタイミングで来るかなっと思ってたらこんなに早くでちゃった」
「だってよ!霧斗!!」
「瞬、てめ~」
梨華はその光景を見てクスクスと笑った。その笑顔は花のようにきれいで元気を貰った。梨華の了承を得て瞬には告白されたことを話してある。
「でもさ、霧斗も昔と比べて変わったよな」
「瞬くん、昔の霧斗くんってどういう感じだったの?」
瞬がぽつりと呟いたことに対して梨華は質問した。瞬は霧斗のほうをみながら話し始めた。
「そうだな、小学校五年までは誰とも関係を持たない奴だったな~。それで俺が声をかけてさ仲良くなったんだよ。でも当時は笑ったりする事もあまりなかったな。これ小学校の卒業式のときの霧斗の写真。全然今とは違うだろ」
差し出されたスマホをみるとそこにはほぼ無表情な霧斗の姿が写っていた。
「本当に無表情だね…今とは全然違う」
「そうだろ?中学校の時もあまり笑ったりしなかったな。小学校よりかはあったけどな~。それでも霧斗が笑うようになったのは梨華ちゃんが隣の席になってからなんだよ。喋るのもあまり上手くなかったしな!だからさ俺は梨華ちゃんに感謝してるんだ。霧斗をこんな風に笑わせたりしてくれたこと」
「大袈裟な、俺だって中学校の時もちゃんと笑ってたじゃないか」
「あれは愛想笑いだろ!どうみても」
すると突然梨華が笑い出した。
「本当に二人って仲良いんだね!」
「そうかもしれないな!霧斗!」
「そうだね、瞬」
そう三人で朝のホームルームまで時間をつぶしていた。
ホームルームが終わってとうとう文化祭が始まった。霧斗たちの合唱は午後からなので午前中は他のクラスが出した屋台や劇を見て時間をつぶしていた。当然、梨華と瞬と霧斗の三人で。
そしていよいよ午後になった。他の生徒は体育館に設けられた椅子やテーブルで自由に昼食をとっている。
「次は一年一組による合唱です。私たち一年一組は、他のクラスよりも練習を始めるのが遅く、合唱の伴奏者も決まっていない状態でした。結局伴奏者の立候補は三人でましたが学級委員である野口瞬君の推薦により一人が加わり伴奏を聞いたところ全員一致してこの伴奏者に決めました。それでは聞いてください。伴奏者、篠宮霧斗君。合唱曲、翼をください」
長々とした説明が終わりようやく合唱が始まった。ピアノの優しい音色とクラスメイトの美しい声のハーモニーで会場全体が感動に包まれた。合唱が終わるといよいよみんなのおまちかねだ。霧斗も一様サプライズとして正体を明かすのでステージを降りた。
「さあいよいよ待ちに待ったゲスト、あの人気YouTuberのリキトが登場だ!皆で呼ぼう!せーのリキト様!!」
全校生徒がリキトを叫んだことによって曲が流れてきた。霧斗は体育館の入り口に行った。当然梨華は瞬に任せている。霧斗は呟いた。
「さて、サプライズといきましょうかね」
「あんまりいうなよ…確かに主役だけど。うんテレビ局いっぱい来るけど」
霧斗は朝一で学校にきた。だがそこには瞬もおりまだ霧斗と瞬以外誰もいない。だからこそこんな会話ができるのだ。
一カ月前に校長先生から正式に頼まれてからいろんなことが起きた。だが一番驚いたのは梨華が霧斗に告白してきたことだ。それを霧斗は今日の文化祭まで保留にした。
「あの返事もしなけりゃいけないな~」
「梨華ちゃんからの告白のことか?俺も霧斗から聞いたときは驚いたよ。なんせ俺は霧斗が梨華ちゃんに惚れると思ってたからな」
「いや惚れてはないけど正直…驚いたよ。一学期はあんなに俺に変態や死ねとか散々いってきた梨華が二学期に入ってから急に優しくなったんだもん」
そんな話をしていると梨華がやってきた。
「霧斗くんに瞬くんおはよう!!」
「梨華ちゃんおっは~」
「梨華、おはよう…今日早いね。やっぱり文化祭だから?」
霧斗がそうきくと梨華は頷いた。
「それもあるけど一番は霧斗くんからの返事がどのタイミングで来るかなっと思ってたらこんなに早くでちゃった」
「だってよ!霧斗!!」
「瞬、てめ~」
梨華はその光景を見てクスクスと笑った。その笑顔は花のようにきれいで元気を貰った。梨華の了承を得て瞬には告白されたことを話してある。
「でもさ、霧斗も昔と比べて変わったよな」
「瞬くん、昔の霧斗くんってどういう感じだったの?」
瞬がぽつりと呟いたことに対して梨華は質問した。瞬は霧斗のほうをみながら話し始めた。
「そうだな、小学校五年までは誰とも関係を持たない奴だったな~。それで俺が声をかけてさ仲良くなったんだよ。でも当時は笑ったりする事もあまりなかったな。これ小学校の卒業式のときの霧斗の写真。全然今とは違うだろ」
差し出されたスマホをみるとそこにはほぼ無表情な霧斗の姿が写っていた。
「本当に無表情だね…今とは全然違う」
「そうだろ?中学校の時もあまり笑ったりしなかったな。小学校よりかはあったけどな~。それでも霧斗が笑うようになったのは梨華ちゃんが隣の席になってからなんだよ。喋るのもあまり上手くなかったしな!だからさ俺は梨華ちゃんに感謝してるんだ。霧斗をこんな風に笑わせたりしてくれたこと」
「大袈裟な、俺だって中学校の時もちゃんと笑ってたじゃないか」
「あれは愛想笑いだろ!どうみても」
すると突然梨華が笑い出した。
「本当に二人って仲良いんだね!」
「そうかもしれないな!霧斗!」
「そうだね、瞬」
そう三人で朝のホームルームまで時間をつぶしていた。
ホームルームが終わってとうとう文化祭が始まった。霧斗たちの合唱は午後からなので午前中は他のクラスが出した屋台や劇を見て時間をつぶしていた。当然、梨華と瞬と霧斗の三人で。
そしていよいよ午後になった。他の生徒は体育館に設けられた椅子やテーブルで自由に昼食をとっている。
「次は一年一組による合唱です。私たち一年一組は、他のクラスよりも練習を始めるのが遅く、合唱の伴奏者も決まっていない状態でした。結局伴奏者の立候補は三人でましたが学級委員である野口瞬君の推薦により一人が加わり伴奏を聞いたところ全員一致してこの伴奏者に決めました。それでは聞いてください。伴奏者、篠宮霧斗君。合唱曲、翼をください」
長々とした説明が終わりようやく合唱が始まった。ピアノの優しい音色とクラスメイトの美しい声のハーモニーで会場全体が感動に包まれた。合唱が終わるといよいよみんなのおまちかねだ。霧斗も一様サプライズとして正体を明かすのでステージを降りた。
「さあいよいよ待ちに待ったゲスト、あの人気YouTuberのリキトが登場だ!皆で呼ぼう!せーのリキト様!!」
全校生徒がリキトを叫んだことによって曲が流れてきた。霧斗は体育館の入り口に行った。当然梨華は瞬に任せている。霧斗は呟いた。
「さて、サプライズといきましょうかね」
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