今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが
第2話 連絡先交換
「そういえば霧斗くんって何かやってるの?」
霧斗が本を読んでいると横から梨華が聞いてくる。何もやってないと言えば嘘になるのだがこう見えて霧斗は日本中が注目する動画投稿者もといYouTuberなのだ。料理も投稿し歌ってみた動画もいい。ピアノ動画もいい。霧斗は七色の声を持っている。学校でも変装して本当はイケボの声も地味な声に変えて本ばかり広げているのだ。
そんな霧斗がやすやすと自分のやっていることなどあかしはしないが霧斗は本を閉じるとボソッと答えた。
「ピアノをやっている」
「へぇーピアノやってるんだ。ねえねえ今度聞かせてよ」
梨華は無邪気な笑顔でいってきた。しかしそれに対しても霧斗はボソッと答える。
「機会があったら」
俺はそういってまた本を広げた。
「ねえ今度リキトが近くのストリートピアノでライブするんだってよ」
「そうなんだ!!初めて知ったよその情報。リキトの生演奏がようやくこの目で拝める」
そんな会話が聞こえてくる中、霧斗は一人ボソッと呟いた。
「もうそんな時期か」
リキトとは霧斗のYouTubeでの名前である。霧斗はネーミングセンスがなく、どうせ有名にならないだろうと思ってこの名前にしたのだが今や日本中が注目するYouTuberになってしまった。
「霧斗くん、そういえば連絡先をまだ交換してないよね?交換しようか」
「うぉっ!!って梨華か。別にいいけど」
「ありがとう!ねえ霧斗くんは今度のリキトのストリートピアノライブいくの?」
いきなり連絡先交換されたうえに自分が行うライブにいくのか誘われた。当然ながら当人がいかなくてライブなどできない。でも行くと答えても一緒に行こうかと誘われる気がしたので断っておこうとすると凄い圧を感じたので訂正する。
「別にいい…いややっぱり行く」
「本当!やったぁ!リキトにようやく会える。なんか楽しみだな」
そう、梨華はリキトに恋をしているのだ。霧斗と一緒にリキトを拝めるのを一番楽しみにしている。
~放課後~
「霧斗くんの家に今からいってもいい?」
霧斗が帰る準備をしていると梨華がそういってきた。
「いいけどどうしてまた」
「いやリキトのストリートピアノライブにいくときの集合場所を霧斗くんの家にすればいいかなって」
そういう梨華を見ながら霧斗は考えた。そしてスマホを取り出し妹に文面を送った。
『美緒、今から帰るんだが同じクラスの子がくるからさリキトに関するものを全部俺の押し入れにしまうか美緒の部屋に入れてくれない?』
するとすぐに了解の返事がきた。それと遊びにいってくることもいわれた。
「そういえばリキトのストリートピアノライブ、ショッピングモールであるんだよね?良かったな家がすぐ近くにあって。霧斗くんの家はどの辺?」
「俺の家はショッピングモールの裏だよ」
「そうなんだ!!ならちかいね」
にこやかスマイルで梨華はそう答えた。そんな梨華を見ながら霧斗は何故いきなり梨華がこんなに優しくなったのかがわからなかった。
そうしているうちに霧斗の家についた。
「ここが霧斗くんの家なんだぁ」
「上がってもいいけど上がる?」
「いや上がりたいけどちょっと用事があるんだ」
「そう、じゃあな梨華」
「またねー!」
梨華が帰って行った後、霧斗はどうやってごまかそうと悩んだ。その頃梨華はというと。
「私、もしかして霧斗くんに恋しちゃったのかな?いやそんなの有り得ないよね…。私はリキトが好きだし。でも私は何も変哲もないただの女子高生、こんな私じゃリキトに釣り合わないよね…」
霧斗を惚れさせようとした梨華が霧斗にちょっと好意を寄せるようになった。けれど梨華はリキトが好きという気持ちは変えなかった。
「今日の霧斗くん…リキトの雰囲気ににていたかも」
そんな梨華の呟きは空に消えていった
霧斗が本を読んでいると横から梨華が聞いてくる。何もやってないと言えば嘘になるのだがこう見えて霧斗は日本中が注目する動画投稿者もといYouTuberなのだ。料理も投稿し歌ってみた動画もいい。ピアノ動画もいい。霧斗は七色の声を持っている。学校でも変装して本当はイケボの声も地味な声に変えて本ばかり広げているのだ。
そんな霧斗がやすやすと自分のやっていることなどあかしはしないが霧斗は本を閉じるとボソッと答えた。
「ピアノをやっている」
「へぇーピアノやってるんだ。ねえねえ今度聞かせてよ」
梨華は無邪気な笑顔でいってきた。しかしそれに対しても霧斗はボソッと答える。
「機会があったら」
俺はそういってまた本を広げた。
「ねえ今度リキトが近くのストリートピアノでライブするんだってよ」
「そうなんだ!!初めて知ったよその情報。リキトの生演奏がようやくこの目で拝める」
そんな会話が聞こえてくる中、霧斗は一人ボソッと呟いた。
「もうそんな時期か」
リキトとは霧斗のYouTubeでの名前である。霧斗はネーミングセンスがなく、どうせ有名にならないだろうと思ってこの名前にしたのだが今や日本中が注目するYouTuberになってしまった。
「霧斗くん、そういえば連絡先をまだ交換してないよね?交換しようか」
「うぉっ!!って梨華か。別にいいけど」
「ありがとう!ねえ霧斗くんは今度のリキトのストリートピアノライブいくの?」
いきなり連絡先交換されたうえに自分が行うライブにいくのか誘われた。当然ながら当人がいかなくてライブなどできない。でも行くと答えても一緒に行こうかと誘われる気がしたので断っておこうとすると凄い圧を感じたので訂正する。
「別にいい…いややっぱり行く」
「本当!やったぁ!リキトにようやく会える。なんか楽しみだな」
そう、梨華はリキトに恋をしているのだ。霧斗と一緒にリキトを拝めるのを一番楽しみにしている。
~放課後~
「霧斗くんの家に今からいってもいい?」
霧斗が帰る準備をしていると梨華がそういってきた。
「いいけどどうしてまた」
「いやリキトのストリートピアノライブにいくときの集合場所を霧斗くんの家にすればいいかなって」
そういう梨華を見ながら霧斗は考えた。そしてスマホを取り出し妹に文面を送った。
『美緒、今から帰るんだが同じクラスの子がくるからさリキトに関するものを全部俺の押し入れにしまうか美緒の部屋に入れてくれない?』
するとすぐに了解の返事がきた。それと遊びにいってくることもいわれた。
「そういえばリキトのストリートピアノライブ、ショッピングモールであるんだよね?良かったな家がすぐ近くにあって。霧斗くんの家はどの辺?」
「俺の家はショッピングモールの裏だよ」
「そうなんだ!!ならちかいね」
にこやかスマイルで梨華はそう答えた。そんな梨華を見ながら霧斗は何故いきなり梨華がこんなに優しくなったのかがわからなかった。
そうしているうちに霧斗の家についた。
「ここが霧斗くんの家なんだぁ」
「上がってもいいけど上がる?」
「いや上がりたいけどちょっと用事があるんだ」
「そう、じゃあな梨華」
「またねー!」
梨華が帰って行った後、霧斗はどうやってごまかそうと悩んだ。その頃梨華はというと。
「私、もしかして霧斗くんに恋しちゃったのかな?いやそんなの有り得ないよね…。私はリキトが好きだし。でも私は何も変哲もないただの女子高生、こんな私じゃリキトに釣り合わないよね…」
霧斗を惚れさせようとした梨華が霧斗にちょっと好意を寄せるようになった。けれど梨華はリキトが好きという気持ちは変えなかった。
「今日の霧斗くん…リキトの雰囲気ににていたかも」
そんな梨華の呟きは空に消えていった
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