ガチャスキル2つ貰ったら辺境の村に連れていかれたのでガチャスキル使って発展させようと思います
第12話 男です!!
「はじめまして。ここはどこです?」
「ここは1万年あとの世界だぞ」
そう陛下が言った。それに続いてアルトが問いかける。
「君、可愛いねえ」
「どなたか知りませんが私は男です!!」
「久しぶりね」
「久しぶりって今あったば…ライム様じゃないですか。どうしてここに…」
「説明してあげるから自己紹介をしてね」
「は、はい。はじめまして。私は森蘭丸といいます。さっきもいいましたが男ですよ」
蘭丸が挨拶を終わるとカリスの後ろから昌幸の声が聞こえてきた。
「蘭丸殿、久しぶりじゃの」
「あ、昌幸殿お久しぶりです」
昌幸と蘭丸がそんなやりとりをしているなか、アルトはカリスの横で独り呟いていた。
「蘭丸?どこかで聞いたことがあるきが…いやしかし森蘭丸は神話での人物…それを召喚カリス君ってすごいひと?」
「そうですね。この村の伝承に出てくる人らしいです」
カリスがそう答えるとアルトは納得した顔になった。しかしカリスの横にいる人は感動していた。
「まさか蘭丸様にお会い出来るなんて……。本当にカリス君と一緒にいる甲斐があるね」
その呟きを聞いていたのだろう。蘭丸はキルスを見ると首を傾げ尋ねた。首を傾げた蘭丸の姿は美少女と見間違えるほど…いや男性と知らない人が見たら必ず美少女と思い込むだろう。たとえ性別を知ったカリス達でさえもその姿は美少女と思うほど綺麗なのだ。そして声音は男性にしては透き通った高い声音なのだ。
「えーっと…私何かしました?」
「失礼しました。蘭丸様のことはとてもよく存じております。ニホントウの使い手であらせられ。その姿は女性と見間違えるほどお美しいとか」
「なんで私のことをそんなに知っているのです?というか名前を教えてください。あと普通に接してくださいね」
「わかりました。蘭丸様。僕はキルスと言います。何故僕が蘭丸様のことを知っているのかといいますと、蘭丸様がいた頃から1万年後の世界だからです。僕達は蘭丸様や昌幸様がいた頃の世界を神話時代と呼びその頃の書物が残っているからです」
「どうじゃ?蘭丸殿。これでわかったであろう?」
「昌幸殿、1つ気になることが出てきたのですが…」
「なんじゃ?」
「私達がいた頃から1万年がたっているのですよね?とっくに死んでいるはずでは?」
「そのことなのじゃが魔神共を封印する際に儂らも封印されたんじゃよ」
「封印されたというのならなぜまた解かれたんです?」
「それについてはカリス殿に任せよう」
そういってカリスに話を任せると昌幸達はどこかへ行ってしまった。部屋に残るのは蘭丸とカリス、キルスだけだ。
改めて見るととても男には見えないんだよなー。なんか実は女でした、なんて言われても納得がいくような気がする。
カリスはそんなことを思いながら蘭丸と向かい合っていた。
「蘭丸さん初めまして。僕はカリスといいます。蘭丸さん達を召喚した本人です」
「初めましてカリス殿?君?早速私が召喚された理由について話してくれませんか?」
「わかりました。呼びやすい呼び方でいいですよ?早速、召喚した理由ですが魔神の封印が近々解けるらしいんです」
「封印が…解ける…。何となくわかりました。魔神が解き放たれると世界が大変なことになるんですよね?その魔神をまた封印するために私達やライム様が召喚されたということですね?」
「簡単にいえばそういう事です。まあ魔神を封印するのではなく倒してしまうということが正しいですね。魔神の封印が解けるのは5年後ですがそれまでに神話時代の人達を集めないといけないんですよね」
「そうですか。わかりました。この森蘭丸、カリス君の為にいやこの世界の為にこの日本刀で戦いましょう」
そういって蘭丸は日本刀を抜いた。刀身は橙色でとてつもない存在感を放っている。
その日本刀を見ているとカリスの記憶がちくりと刺激された。それは痛みとなり激しい頭痛に襲われる。
「くっぁあぁー!!ぐっ!!」
その痛みと共にある記憶が思い出された。
「大丈夫ですか?」
蘭丸がそう問いかけるが痛みに襲われるカリスにはその声は届いていない。
暫くして痛みが収まる。しかしカリスの様子はおかしくなっていた。目は光を失って表情も無表情だ。
「日本、森蘭丸、織田信長、安土城、本能寺……」
カリスから発せられた声は何も感情がこもっていないような冷めた声音だった。
蘭丸は目を見開いている。
「信長…様……。本能…寺。何故カリス君がその言葉を…?信長様は分かりますが…本能寺はこの世界にはないはず…」
「カリス君!!目を覚ましてくれ!」
「っ!!キルスさん…ありがとうございます。しかしなんでしょうか、記憶に蘭丸さんやそのほかの人達、地名まであります。これは、もしかしてライムさんが言っていた潜在記憶?」
「僕に聞かれても分からない。蘭丸様、大丈夫ですか?」
「はっ!!キルス殿ありがとうございます。それにしてもカリス君…どこでその言葉を?」
「それが分からないんですよね。不思議です。後でライムさんに聞きますね」
カリスはそういってこの場を収めた。
これはなんの記憶だろう?
「ここは1万年あとの世界だぞ」
そう陛下が言った。それに続いてアルトが問いかける。
「君、可愛いねえ」
「どなたか知りませんが私は男です!!」
「久しぶりね」
「久しぶりって今あったば…ライム様じゃないですか。どうしてここに…」
「説明してあげるから自己紹介をしてね」
「は、はい。はじめまして。私は森蘭丸といいます。さっきもいいましたが男ですよ」
蘭丸が挨拶を終わるとカリスの後ろから昌幸の声が聞こえてきた。
「蘭丸殿、久しぶりじゃの」
「あ、昌幸殿お久しぶりです」
昌幸と蘭丸がそんなやりとりをしているなか、アルトはカリスの横で独り呟いていた。
「蘭丸?どこかで聞いたことがあるきが…いやしかし森蘭丸は神話での人物…それを召喚カリス君ってすごいひと?」
「そうですね。この村の伝承に出てくる人らしいです」
カリスがそう答えるとアルトは納得した顔になった。しかしカリスの横にいる人は感動していた。
「まさか蘭丸様にお会い出来るなんて……。本当にカリス君と一緒にいる甲斐があるね」
その呟きを聞いていたのだろう。蘭丸はキルスを見ると首を傾げ尋ねた。首を傾げた蘭丸の姿は美少女と見間違えるほど…いや男性と知らない人が見たら必ず美少女と思い込むだろう。たとえ性別を知ったカリス達でさえもその姿は美少女と思うほど綺麗なのだ。そして声音は男性にしては透き通った高い声音なのだ。
「えーっと…私何かしました?」
「失礼しました。蘭丸様のことはとてもよく存じております。ニホントウの使い手であらせられ。その姿は女性と見間違えるほどお美しいとか」
「なんで私のことをそんなに知っているのです?というか名前を教えてください。あと普通に接してくださいね」
「わかりました。蘭丸様。僕はキルスと言います。何故僕が蘭丸様のことを知っているのかといいますと、蘭丸様がいた頃から1万年後の世界だからです。僕達は蘭丸様や昌幸様がいた頃の世界を神話時代と呼びその頃の書物が残っているからです」
「どうじゃ?蘭丸殿。これでわかったであろう?」
「昌幸殿、1つ気になることが出てきたのですが…」
「なんじゃ?」
「私達がいた頃から1万年がたっているのですよね?とっくに死んでいるはずでは?」
「そのことなのじゃが魔神共を封印する際に儂らも封印されたんじゃよ」
「封印されたというのならなぜまた解かれたんです?」
「それについてはカリス殿に任せよう」
そういってカリスに話を任せると昌幸達はどこかへ行ってしまった。部屋に残るのは蘭丸とカリス、キルスだけだ。
改めて見るととても男には見えないんだよなー。なんか実は女でした、なんて言われても納得がいくような気がする。
カリスはそんなことを思いながら蘭丸と向かい合っていた。
「蘭丸さん初めまして。僕はカリスといいます。蘭丸さん達を召喚した本人です」
「初めましてカリス殿?君?早速私が召喚された理由について話してくれませんか?」
「わかりました。呼びやすい呼び方でいいですよ?早速、召喚した理由ですが魔神の封印が近々解けるらしいんです」
「封印が…解ける…。何となくわかりました。魔神が解き放たれると世界が大変なことになるんですよね?その魔神をまた封印するために私達やライム様が召喚されたということですね?」
「簡単にいえばそういう事です。まあ魔神を封印するのではなく倒してしまうということが正しいですね。魔神の封印が解けるのは5年後ですがそれまでに神話時代の人達を集めないといけないんですよね」
「そうですか。わかりました。この森蘭丸、カリス君の為にいやこの世界の為にこの日本刀で戦いましょう」
そういって蘭丸は日本刀を抜いた。刀身は橙色でとてつもない存在感を放っている。
その日本刀を見ているとカリスの記憶がちくりと刺激された。それは痛みとなり激しい頭痛に襲われる。
「くっぁあぁー!!ぐっ!!」
その痛みと共にある記憶が思い出された。
「大丈夫ですか?」
蘭丸がそう問いかけるが痛みに襲われるカリスにはその声は届いていない。
暫くして痛みが収まる。しかしカリスの様子はおかしくなっていた。目は光を失って表情も無表情だ。
「日本、森蘭丸、織田信長、安土城、本能寺……」
カリスから発せられた声は何も感情がこもっていないような冷めた声音だった。
蘭丸は目を見開いている。
「信長…様……。本能…寺。何故カリス君がその言葉を…?信長様は分かりますが…本能寺はこの世界にはないはず…」
「カリス君!!目を覚ましてくれ!」
「っ!!キルスさん…ありがとうございます。しかしなんでしょうか、記憶に蘭丸さんやそのほかの人達、地名まであります。これは、もしかしてライムさんが言っていた潜在記憶?」
「僕に聞かれても分からない。蘭丸様、大丈夫ですか?」
「はっ!!キルス殿ありがとうございます。それにしてもカリス君…どこでその言葉を?」
「それが分からないんですよね。不思議です。後でライムさんに聞きますね」
カリスはそういってこの場を収めた。
これはなんの記憶だろう?
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