『words』

ふたつの心

『無為』

また俺は この場所に立ち尽くしているんだ…
君がいた あの夜と同じビルの駐車場
駅までの雑踏…

変わらない風景を移り行く季節がくれた
止められなかった想いへの決別…

夢想と現実は同じで在るべきだと気づいたんだ

幻覚も幻聴も もう二度と俺を迷わせやしないだろうよ

流した涙の数だけの代償を 
この夜に沈めてしまおう…

紛れ込む街の明かりが
きっと優しく包んでくれるから…

きっと…

いくつもの身代わりの夜をくれた人達へ

ありがとう
俺はもう大丈夫だから…

俺は
俺のいるべき場所へ帰るからね…





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