『words』

ふたつの心

『峡隘』

峡隘の彼方を雲が流れて行く…

緩やかな静寂に横たわる朽ち果てた大樹の影に
寄り添う小さな息吹さえ愛しいと…

いつか君にこの空を見せてあげよう
いつか君がこの大地を踏みしめる事を…

君の小さな胸に巣喰う紅い鳥なら
俺が撃ち落としてしまうから…

君が少しでも笑える様 君に誰もが微笑みます様に…

君が未来を夢見られる様 全ての願いが叶います様に…

そう…君を守り続けたいんだ…

俺の全てを君に捧げる事も厭わないのに…

それでもいつかきっと 飛沫を散らし

紅い鳥は…

飛ぶ…


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