喧嘩部屋
一話「不良vs仁」
俺の名は仁。中学二年生。喧嘩が大好きだ。
いつもアウトローな雑誌を読んで一人で興奮している。
街中でエンジン音を繰り広げる暴走族や、駅前で屯ってうん◯座りをしているヤンキーたちに憧れる。
俺もヤンキーになって街中を荒らしたいぜ!
「ちょっと〜姉ちゃん。俺たちとあそぼーぜ?」
「めっちゃかわええのぉ〜どこ住み〜??」
新宿で大勢の人が繁華街を行き交う中、居酒屋看板が建てられた店前でとあるセーラー服を着た女子高生らしき姿の女の子が学ランを着た不良少年らに絡まれていた。
「なんですか?貴方たちは?道を通してください。」
不良少年三人に道を立ち塞がれ、彼女は困惑する。
「そんなこといわずにさぁ〜、遊ぼうよ?」
そう言って不良達は彼女の手を引っ張ってどこかへ連行しようとする。彼女は不良の身勝手な行動に嫌々ながら抵抗するも、不良達はニヤニヤしながら行動をやめない。
「おい、やめろよ。彼女が困ってるじゃないか」
不良達の背後から男性らしき声が鳴り響く。不良と彼女が背後を振り向くと、そこには肌着と短パンという無防備で貧弱な少年の姿だった。
「あぁ?なんだてめえ?ヒーロー気取りか?」
貧弱な少年の姿を目にした不良達は、格下のように見立てたのか、ターゲットを彼女から少年に変え少年の周りに立ち塞がった。
「なんだ?お前ら三人でないと俺に歯向かえないのか?」
体格の大きい不良たちを目の前にして、貧弱な少年が太刀打ち出来そうにもないはずが、それでも少年は冷徹に挑発する。
「んだとぉ?てめえどの立場で口聞いてんだこのやろう!」
不良達は怒号し、一人が拳を振り下ろしたその矢先、多くの人が素通りする中、甲高い声が鳴り響く。
「ちょっと待って!!」
拳を振り下ろそうとした不良だが、彼女の声に咄嗟に反応して拳が少年の顔面至近距離で止まる。
「な、なんだよ?」
「それ以上その子に暴力振るったら大声出すよ?ここは人が多いから誰かが通報してくれるかもしれないね」
彼女の言葉に不良達は舌打ちして手を止めたが、少年の襟を掴み路地裏へそのまま連れ出そうとした。
「ちょっと裏にこいやぁ!」
不良の一人が少年を裏露地へ連れ出そうとしたその矢先、不良の股間に彼女の金的蹴りが入る。
「あ"あ"あ"あ"あ"お"お"お"ぉおおおお!!」
不意打ちにより、股間の方が激痛が走る。不良は股間を抑え道端に這いつくばった。
「今よ。ここら逃げよう」
「え?」
彼女の予想外な行動に唖然とする少年の手を引っ張って、不良の元から距離を置く。
大勢の人が行き交う繁華街の一本道を突き抜けると、不良達の目を避けることに成功したのか、追ってくる姿は見えなかった。
いつもアウトローな雑誌を読んで一人で興奮している。
街中でエンジン音を繰り広げる暴走族や、駅前で屯ってうん◯座りをしているヤンキーたちに憧れる。
俺もヤンキーになって街中を荒らしたいぜ!
「ちょっと〜姉ちゃん。俺たちとあそぼーぜ?」
「めっちゃかわええのぉ〜どこ住み〜??」
新宿で大勢の人が繁華街を行き交う中、居酒屋看板が建てられた店前でとあるセーラー服を着た女子高生らしき姿の女の子が学ランを着た不良少年らに絡まれていた。
「なんですか?貴方たちは?道を通してください。」
不良少年三人に道を立ち塞がれ、彼女は困惑する。
「そんなこといわずにさぁ〜、遊ぼうよ?」
そう言って不良達は彼女の手を引っ張ってどこかへ連行しようとする。彼女は不良の身勝手な行動に嫌々ながら抵抗するも、不良達はニヤニヤしながら行動をやめない。
「おい、やめろよ。彼女が困ってるじゃないか」
不良達の背後から男性らしき声が鳴り響く。不良と彼女が背後を振り向くと、そこには肌着と短パンという無防備で貧弱な少年の姿だった。
「あぁ?なんだてめえ?ヒーロー気取りか?」
貧弱な少年の姿を目にした不良達は、格下のように見立てたのか、ターゲットを彼女から少年に変え少年の周りに立ち塞がった。
「なんだ?お前ら三人でないと俺に歯向かえないのか?」
体格の大きい不良たちを目の前にして、貧弱な少年が太刀打ち出来そうにもないはずが、それでも少年は冷徹に挑発する。
「んだとぉ?てめえどの立場で口聞いてんだこのやろう!」
不良達は怒号し、一人が拳を振り下ろしたその矢先、多くの人が素通りする中、甲高い声が鳴り響く。
「ちょっと待って!!」
拳を振り下ろそうとした不良だが、彼女の声に咄嗟に反応して拳が少年の顔面至近距離で止まる。
「な、なんだよ?」
「それ以上その子に暴力振るったら大声出すよ?ここは人が多いから誰かが通報してくれるかもしれないね」
彼女の言葉に不良達は舌打ちして手を止めたが、少年の襟を掴み路地裏へそのまま連れ出そうとした。
「ちょっと裏にこいやぁ!」
不良の一人が少年を裏露地へ連れ出そうとしたその矢先、不良の股間に彼女の金的蹴りが入る。
「あ"あ"あ"あ"あ"お"お"お"ぉおおおお!!」
不意打ちにより、股間の方が激痛が走る。不良は股間を抑え道端に這いつくばった。
「今よ。ここら逃げよう」
「え?」
彼女の予想外な行動に唖然とする少年の手を引っ張って、不良の元から距離を置く。
大勢の人が行き交う繁華街の一本道を突き抜けると、不良達の目を避けることに成功したのか、追ってくる姿は見えなかった。
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