羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
14章:同棲スタート?(3)
その日、最低限の荷物を積んで先輩の家に逆戻りして、先輩の家について荷解きした。
今日はいろいろ聞いて頭が混乱してる。
でも、本当に父は大丈夫なのだろうか。
そんなことを思っていると、先輩は私を後ろから抱きしめた。
「みゆ? お父さんは、大丈夫だよ。あの人、ああ見えて確か剣道日本一……」
最後の方は聞こえにくかった。
「え? なんて?」
「いや、なんでもない。きっと大丈夫だから」
「……うん」
先輩は、なんでいつも私の考えていることがわかるんだろう。
でも、その日も一緒に先輩と寝て、少しずつ落ち着いてきている自分に気づいた。
次の日の朝、出勤するのにマンションのドアを開けると、
「って、先輩! 変な人たちがいる!」
黒のスーツに身を包んだ男たちがズラリとドアの外に並んで立っていたのだ。
私は慌てて後ろにいた先輩を振り返る。
先輩は当たり前の様子で、
「うん。みゆの身が危ないなんて考えられないからね。もちろん俺が筆頭に守るけど、完全じゃない。そういうことで、SPを10人つけることにしたから」
「そんなにいるかぁあああああああーーーーー!」
叫ぶ私を、先輩は、だめだよ、と言って抱きしめると、
「知ってるでしょう。俺の愛は重いって」
と笑った。「ちゃんと俺の愛の重さを知って?」
「お、重すぎる……!」
―――たぶん、この愛の重さも、思ってたのと違う……。
今日はいろいろ聞いて頭が混乱してる。
でも、本当に父は大丈夫なのだろうか。
そんなことを思っていると、先輩は私を後ろから抱きしめた。
「みゆ? お父さんは、大丈夫だよ。あの人、ああ見えて確か剣道日本一……」
最後の方は聞こえにくかった。
「え? なんて?」
「いや、なんでもない。きっと大丈夫だから」
「……うん」
先輩は、なんでいつも私の考えていることがわかるんだろう。
でも、その日も一緒に先輩と寝て、少しずつ落ち着いてきている自分に気づいた。
次の日の朝、出勤するのにマンションのドアを開けると、
「って、先輩! 変な人たちがいる!」
黒のスーツに身を包んだ男たちがズラリとドアの外に並んで立っていたのだ。
私は慌てて後ろにいた先輩を振り返る。
先輩は当たり前の様子で、
「うん。みゆの身が危ないなんて考えられないからね。もちろん俺が筆頭に守るけど、完全じゃない。そういうことで、SPを10人つけることにしたから」
「そんなにいるかぁあああああああーーーーー!」
叫ぶ私を、先輩は、だめだよ、と言って抱きしめると、
「知ってるでしょう。俺の愛は重いって」
と笑った。「ちゃんと俺の愛の重さを知って?」
「お、重すぎる……!」
―――たぶん、この愛の重さも、思ってたのと違う……。
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