神島古物商店の恋愛事変~その溺愛は呪いのせいです~
古民家に眠る、呪いの簪(6)
私が脱衣所に入るのと同時くらいに、保科くんが玄関を開けて外に出て行く音が聞こえた。せっかく湯舟にお湯を溜めたのに、色々あってすっかり冷めてしまった。シャワーでしっかり埃を落としてぬるめのお湯に浸かってから部屋着に着替える。部屋着といっても、いつもよりはきちんとしている服を選んだ。寝るときはノーブラ派なのだけど、今日はちゃんと下着もつけておく。
濡れた髪を軽くタオルドライしながらリビングに出ると、保科くんはもうコンビニから戻ってきていた。予想していたよりも大きなビニール袋がテーブルに置かれている。
「お待たせ。色々買ったんだね」
ごしごしとタオルで髪を拭きながら言うと、保科くんが私を見たまま硬直した。
「ん、どうしたの?」
「いえ、なんでもないんです。俺もお風呂、お借りします」
保科くんは私と目を合わさないようにして横をすり抜けると、着替えを持って浴室へと向かった。保科くんがお風呂に入っている間に、私は寝室からブランケットを持ってくる。薄手のものだが、夏場だしこれで十分だろう。
お風呂上りって喉が渇くよね。何か飲み物あったかな?
冷蔵庫の中身を確認すると、総菜のパックが少しとビールの缶が数本。明日も仕事だけど、ちょっとくらい良いかとビール缶をローテーブルに置いて、グラスに注ぐ。苦みのある炭酸を飲み干すと、生き返るような心地だった。
コップ半分までビールを飲んだところで、浴室から保科くんが出てきた。湯上りだからか、いつもは白い肌がうっすらと赤く染まっている。
「お風呂、ありがとうございました。……って、なにやってんですか」
「保科くんも飲む?」
私がビールの缶を揺らすと、保科くんは呆れたように息を吐いた。
「この状況でアルコールを入れるとか、先輩は馬鹿なんですか?」
「なにさ、酔うほどは飲まないわよ。明日に支障がない程度だけだし。それで、保科くんはいらないの?」
「……いただきます。ええ、いただきますとも」
なぜかやけくそのようにそう言って、保科くんは私の手からビールの缶を奪った。そうしてコップに移すこともなく、缶に残ったぶんをゴクゴクと一気に飲み干す。
「おお、良い飲みっぷり」
「飲まなきゃやってられない気分になったもので」
空になった缶をテーブルに置いて、保科くんは次の缶のプルトップを押した。
「まあ、今日は色々あったもんね。はぁ、明日からどうなるんだろ」
「呪いがどうにかなるまで、俺、先輩の側を離れられないんですかね?」
それは色々と困る。今日だけならともかく、長期間となるとかなり不便だ。
「とりあえず、明日は仕事の前に保科くん家に行く? 荷物とか取りにいかなきゃマズいでしょ」
保科くんは弟のシャツと私のスウェットを履いている状態だ。どう見ても部屋着だし、スウェットにいたってはサイズが合っていないからみっともない。こんな服装で仕事になんて行かせられない。一度保科くんの家に寄って着替える必要がありそうだ。
「そうですね。荷物を取りに行って、先輩の家に置かせてもらっていいですか?」
「へ、なんでウチ?」
「だって、この変な状態がどうにかなるまで、先輩と離れられませんし。あ、俺の家に先輩が来てくれるのも良いですけど」
「え。いやまぁ、それは仕方がないのかもしれないけど……」
当然のように提案されて私がちょっと戸惑うと、保科くんはソファーの上で距離をつめて座り直した。保科くんの腕が当たって、少しだけドキリとする。
「別にいいじゃないですか。先輩にとって俺って、弟みたいな感覚なんでしょ?」
「え? うーん……まあ、わりとそういう感じではあるけど」
「ふぅん。やっぱり、そこで肯定するんですね」
保科くんは面白くなさそうに言うと、ぐっとビールの缶を傾けた。ごくごくと勢いよく喉が動くのをみて、少しばかり心配になる。
「保科くん、ペース早くない?」
「先輩がどう思っているかしりませんが、俺、先輩の弟じゃありませんよ?」
「え、そんなの知ってるけど」
「知っていてこの態度なんですか。昼間、俺に襲われかけたっていうのに、無防備すぎです。それとも、俺に襲われたいんですか?」
アルコールが回ったのか、保科くんの目が少しトロンとしている。その目は昼間に見たおかしくなった保科くんに似ていて、私は少しだけ保科くんと距離をあけた。
「保科くん、酔ってる?」
「酔ってません。でも、普通ではないかもしれませんね」
「それって、あの簪のせい?」
「……そうですよ。もう、それでいいです。昼間も言いましたよね。俺、先輩に触れたくてたまらないって」
私が空けた分の距離を保科くんがつめてくる。背中がソファーのひじ掛けにぶつかった。少し充血した保科くんの目の奥に危険な色が光る。
「我慢できる程度って言ってなかった?」
「そーですね。でも、我慢できなくなりました」
私の心音が早くなる。保科くんの手が頬にかかった。振りほどけそうな弱い力なのに、雰囲気にのまれてしまったのか、身体が上手く動かない。
「先輩が悪いんですよ。散々、俺を煽るから」
煽ったつもりなんてない。否定する言葉は保科くんの唇によって奪われた。触れるだけの優しいキスじゃなく、唇を割って保科くんの舌が口内に入り込んでくる。微かにビールの味がする苦いキス。
「ぅん……」
ソファーのひじ掛けを背にして、保科くんが私の上にのし掛かってくる。さらりとした保科くんの髪が私の頬に落ちた。上手くクーラーが作動してないんじゃないかって思うくらい、身体が熱くなる。息苦しくなるまで何度も舌を絡ませてから、ようやく保科くんが少しだけ離れる。けれども私を逃がすつもりなんてないと分かるくらい、彼の目がぎらついていた。
「俺が弟じゃなく男だって、分かりました?」
「……分かった、理解した。私の警戒心が足りないって忠告もわかったから、も、退いて」
「退きませんよ。先輩も覚悟、決めて下さい」
まさか、本当にするつもりなのだろうか。私が目を瞬いていると、またしても保科くんの唇が降りてきた。
「うんっ、保科く……、やめとこ。後で後悔するよ」
保科くんは今、普通の状態ではない。私を抱きたいなんて思うのも呪いの影響があるからだろう。そんな時に私を抱いてしまったら、あとで後悔するに決まっている。
「正気に戻ろう。私も部屋に戻るから。ぅんっ……!」
「先輩は後悔するんですか?」
「いや……それは……だって、保科くん正気じゃあないでしょ?」
「先輩自身の問題じゃなく、俺の心配ですか。じゃあ、俺が後悔しないって言ったら抱かれてくれます?」
保科くんは私に身体を密着させてくる。お風呂上がりのシャンプーの匂いが鼻孔をくすぐる。私と同じシャンプーの匂いだと気づいたら急に恥ずかしくなってしまった。
こんな風に迫られているのに、それほど嫌だと思わない自分が不思議だった。それどころか、このまま流されてしまっても良いような気もしている。恋愛なんてこりごりだと思っていたのに不思議だ。保科くんの行動が、恋愛感情ではなく呪いのせいだと分かっているからだろうか。
「そんなにシたいの?」
「はい。実をいえば、ずっと我慢していたんです。でも、理性で押さえるのもそろそろ限界かなって」
保科くんの下腹部が私の太ももに当たっている。もしかして、あの呪いはそういう類のものなんだろうか。呪われてから初めて見た異性を、抱きたくてたまらなくなる――みたいな。
どうしようかと逡巡して私は抵抗を止めた。そっち方面はずいぶんご無沙汰だが、初めてというわけでもない。保科くんとそういうことをするのは不思議な気分だが、ひと晩の間違いくらいならばまあ良いかな、という気もしてきた。
それに、ちょっと興味がある。保科くんがどんなふうに乱れるのか見てみたい。
「避妊具、持ってるの?」
「さっき、コンビニ行ったときについでに買ってきました」
そういって、保科くんはポケットからゴムの箱を取り出した。あまりの準備の良さに私は軽く眉を寄せる。
「コンビニって、アルコール入る前じゃん」
「言ったでしょう、ずっと我慢していたって」
つまり、この部屋に来た時点で、いくらかそういう心づもりがあったのだ。
下心があるとは予想していなかった。保科くんにかかった呪いを、私は甘く見ていたのかもしれない。
「呪いが解けたときに、後悔してもしらないよ?」
「後悔なんてしませんよ、絶対に」
勘違いしてしまいそうなほど真剣な目でそう言うと、保科くんはまたしても唇を落とした。今度は私も抵抗せずに彼を受けいれる。保科くんは何度も優しく私の唇を食んでから、ぬるりと舌を差し込んできた。じっくりと歯列をなぞられる感覚に背がぞくぞくとする。頭がぼうっとするのは、アルコールのせいだけではない。息苦しさに少し彼の胸を手で押せば、逃がさないとばかりに指を絡めとられた。散々口内を蹂躙されて、ようやく彼の唇が離れていく。名残りのように、つうっと短く唾液が糸をひいた。
「まだ足りません。もっと」
熱に浮かされたように保科くんが短く言って、再び息が出来なくなった。熱に浮かされているのは保科くんだけじゃない。いつの間にか私も、彼の行為に答えるように舌を絡ませていた。保科くんと足が絡まり、身体が密着する。放出されない熱が高まって、身体が熱くなっていく。
「部屋、暑くないですか?」
「暑いね。クーラー、下げようか」
「必要ありませんよ。すぐ、脱ぎますから」
保科くんはそういうと、整った顔を意地悪な感じににやりと歪めた。
「先輩も暑いんですよね? 一緒に脱ぎましょう、脱がせてあげます」
そういって保科くんは、私のシャツの裾に手をかけた。
濡れた髪を軽くタオルドライしながらリビングに出ると、保科くんはもうコンビニから戻ってきていた。予想していたよりも大きなビニール袋がテーブルに置かれている。
「お待たせ。色々買ったんだね」
ごしごしとタオルで髪を拭きながら言うと、保科くんが私を見たまま硬直した。
「ん、どうしたの?」
「いえ、なんでもないんです。俺もお風呂、お借りします」
保科くんは私と目を合わさないようにして横をすり抜けると、着替えを持って浴室へと向かった。保科くんがお風呂に入っている間に、私は寝室からブランケットを持ってくる。薄手のものだが、夏場だしこれで十分だろう。
お風呂上りって喉が渇くよね。何か飲み物あったかな?
冷蔵庫の中身を確認すると、総菜のパックが少しとビールの缶が数本。明日も仕事だけど、ちょっとくらい良いかとビール缶をローテーブルに置いて、グラスに注ぐ。苦みのある炭酸を飲み干すと、生き返るような心地だった。
コップ半分までビールを飲んだところで、浴室から保科くんが出てきた。湯上りだからか、いつもは白い肌がうっすらと赤く染まっている。
「お風呂、ありがとうございました。……って、なにやってんですか」
「保科くんも飲む?」
私がビールの缶を揺らすと、保科くんは呆れたように息を吐いた。
「この状況でアルコールを入れるとか、先輩は馬鹿なんですか?」
「なにさ、酔うほどは飲まないわよ。明日に支障がない程度だけだし。それで、保科くんはいらないの?」
「……いただきます。ええ、いただきますとも」
なぜかやけくそのようにそう言って、保科くんは私の手からビールの缶を奪った。そうしてコップに移すこともなく、缶に残ったぶんをゴクゴクと一気に飲み干す。
「おお、良い飲みっぷり」
「飲まなきゃやってられない気分になったもので」
空になった缶をテーブルに置いて、保科くんは次の缶のプルトップを押した。
「まあ、今日は色々あったもんね。はぁ、明日からどうなるんだろ」
「呪いがどうにかなるまで、俺、先輩の側を離れられないんですかね?」
それは色々と困る。今日だけならともかく、長期間となるとかなり不便だ。
「とりあえず、明日は仕事の前に保科くん家に行く? 荷物とか取りにいかなきゃマズいでしょ」
保科くんは弟のシャツと私のスウェットを履いている状態だ。どう見ても部屋着だし、スウェットにいたってはサイズが合っていないからみっともない。こんな服装で仕事になんて行かせられない。一度保科くんの家に寄って着替える必要がありそうだ。
「そうですね。荷物を取りに行って、先輩の家に置かせてもらっていいですか?」
「へ、なんでウチ?」
「だって、この変な状態がどうにかなるまで、先輩と離れられませんし。あ、俺の家に先輩が来てくれるのも良いですけど」
「え。いやまぁ、それは仕方がないのかもしれないけど……」
当然のように提案されて私がちょっと戸惑うと、保科くんはソファーの上で距離をつめて座り直した。保科くんの腕が当たって、少しだけドキリとする。
「別にいいじゃないですか。先輩にとって俺って、弟みたいな感覚なんでしょ?」
「え? うーん……まあ、わりとそういう感じではあるけど」
「ふぅん。やっぱり、そこで肯定するんですね」
保科くんは面白くなさそうに言うと、ぐっとビールの缶を傾けた。ごくごくと勢いよく喉が動くのをみて、少しばかり心配になる。
「保科くん、ペース早くない?」
「先輩がどう思っているかしりませんが、俺、先輩の弟じゃありませんよ?」
「え、そんなの知ってるけど」
「知っていてこの態度なんですか。昼間、俺に襲われかけたっていうのに、無防備すぎです。それとも、俺に襲われたいんですか?」
アルコールが回ったのか、保科くんの目が少しトロンとしている。その目は昼間に見たおかしくなった保科くんに似ていて、私は少しだけ保科くんと距離をあけた。
「保科くん、酔ってる?」
「酔ってません。でも、普通ではないかもしれませんね」
「それって、あの簪のせい?」
「……そうですよ。もう、それでいいです。昼間も言いましたよね。俺、先輩に触れたくてたまらないって」
私が空けた分の距離を保科くんがつめてくる。背中がソファーのひじ掛けにぶつかった。少し充血した保科くんの目の奥に危険な色が光る。
「我慢できる程度って言ってなかった?」
「そーですね。でも、我慢できなくなりました」
私の心音が早くなる。保科くんの手が頬にかかった。振りほどけそうな弱い力なのに、雰囲気にのまれてしまったのか、身体が上手く動かない。
「先輩が悪いんですよ。散々、俺を煽るから」
煽ったつもりなんてない。否定する言葉は保科くんの唇によって奪われた。触れるだけの優しいキスじゃなく、唇を割って保科くんの舌が口内に入り込んでくる。微かにビールの味がする苦いキス。
「ぅん……」
ソファーのひじ掛けを背にして、保科くんが私の上にのし掛かってくる。さらりとした保科くんの髪が私の頬に落ちた。上手くクーラーが作動してないんじゃないかって思うくらい、身体が熱くなる。息苦しくなるまで何度も舌を絡ませてから、ようやく保科くんが少しだけ離れる。けれども私を逃がすつもりなんてないと分かるくらい、彼の目がぎらついていた。
「俺が弟じゃなく男だって、分かりました?」
「……分かった、理解した。私の警戒心が足りないって忠告もわかったから、も、退いて」
「退きませんよ。先輩も覚悟、決めて下さい」
まさか、本当にするつもりなのだろうか。私が目を瞬いていると、またしても保科くんの唇が降りてきた。
「うんっ、保科く……、やめとこ。後で後悔するよ」
保科くんは今、普通の状態ではない。私を抱きたいなんて思うのも呪いの影響があるからだろう。そんな時に私を抱いてしまったら、あとで後悔するに決まっている。
「正気に戻ろう。私も部屋に戻るから。ぅんっ……!」
「先輩は後悔するんですか?」
「いや……それは……だって、保科くん正気じゃあないでしょ?」
「先輩自身の問題じゃなく、俺の心配ですか。じゃあ、俺が後悔しないって言ったら抱かれてくれます?」
保科くんは私に身体を密着させてくる。お風呂上がりのシャンプーの匂いが鼻孔をくすぐる。私と同じシャンプーの匂いだと気づいたら急に恥ずかしくなってしまった。
こんな風に迫られているのに、それほど嫌だと思わない自分が不思議だった。それどころか、このまま流されてしまっても良いような気もしている。恋愛なんてこりごりだと思っていたのに不思議だ。保科くんの行動が、恋愛感情ではなく呪いのせいだと分かっているからだろうか。
「そんなにシたいの?」
「はい。実をいえば、ずっと我慢していたんです。でも、理性で押さえるのもそろそろ限界かなって」
保科くんの下腹部が私の太ももに当たっている。もしかして、あの呪いはそういう類のものなんだろうか。呪われてから初めて見た異性を、抱きたくてたまらなくなる――みたいな。
どうしようかと逡巡して私は抵抗を止めた。そっち方面はずいぶんご無沙汰だが、初めてというわけでもない。保科くんとそういうことをするのは不思議な気分だが、ひと晩の間違いくらいならばまあ良いかな、という気もしてきた。
それに、ちょっと興味がある。保科くんがどんなふうに乱れるのか見てみたい。
「避妊具、持ってるの?」
「さっき、コンビニ行ったときについでに買ってきました」
そういって、保科くんはポケットからゴムの箱を取り出した。あまりの準備の良さに私は軽く眉を寄せる。
「コンビニって、アルコール入る前じゃん」
「言ったでしょう、ずっと我慢していたって」
つまり、この部屋に来た時点で、いくらかそういう心づもりがあったのだ。
下心があるとは予想していなかった。保科くんにかかった呪いを、私は甘く見ていたのかもしれない。
「呪いが解けたときに、後悔してもしらないよ?」
「後悔なんてしませんよ、絶対に」
勘違いしてしまいそうなほど真剣な目でそう言うと、保科くんはまたしても唇を落とした。今度は私も抵抗せずに彼を受けいれる。保科くんは何度も優しく私の唇を食んでから、ぬるりと舌を差し込んできた。じっくりと歯列をなぞられる感覚に背がぞくぞくとする。頭がぼうっとするのは、アルコールのせいだけではない。息苦しさに少し彼の胸を手で押せば、逃がさないとばかりに指を絡めとられた。散々口内を蹂躙されて、ようやく彼の唇が離れていく。名残りのように、つうっと短く唾液が糸をひいた。
「まだ足りません。もっと」
熱に浮かされたように保科くんが短く言って、再び息が出来なくなった。熱に浮かされているのは保科くんだけじゃない。いつの間にか私も、彼の行為に答えるように舌を絡ませていた。保科くんと足が絡まり、身体が密着する。放出されない熱が高まって、身体が熱くなっていく。
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「必要ありませんよ。すぐ、脱ぎますから」
保科くんはそういうと、整った顔を意地悪な感じににやりと歪めた。
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コメント
大江戸ウメコ
瑠璃さん、こちらにもコメントありがとうございます!
保科くん、短い期間にコロッコロ転がされてます。
立花も気に入って下さってありがとうございます✨
また20時に更新しておりますので、是非~
瑠璃
プロローグから6話まで一気に読んで、また、初めから読み返しました。
保科くんの1話からのギャップが面白すぎる。更に立花さんの冷静さが最高。
「初めて見た異性を抱きたくてたまらなくなる…みたいな」と初めから呪いありきで、前から好きだったとか仮説もたてないところとか「保科くんがどんなふうに乱れるのか見てみたい」とか客観的な視点が大好き。
あぁ、立花さんが大好きだ。続きが待ちきれません!
大江戸ウメコ
コメントありがとうございます!
いじけてビールぐいぐいいっちゃいます。
asami
もうもうもう最高です!
保科くんの不憫さがたまりません。
そらビール飲んじゃうよね!たまりません!