混沌の神殺し
亜空間 その2
助けが聞こえた方に向かうと少女と化け物が睨み合っていた。
「助けを呼んでも無駄だ、ここには誰もいない」
「そんなことは分かってる!」
一人の少女が目の前の怪物に対してそう答える。
あの八つの首を持っている蛇みたいな奴に白銀の髪をした少女が襲われそうになっている。
早く助けに入った方が良さそうだ。
俺は冷静に判断し、双方に割って入った。
「だ、だれだ!?」
いきなり目の前に現れた俺に驚き、蛇の化け物は一歩引く。白銀の髪の子も尻もちをついて、目を見開いてこちらを見ている。
本当に誰かが来ると思っていなかっただろう。
俺は蛇の化け物の方を睨み、口を開く。
「そっちこそ何なんだよ。その巨体で一人の少女に襲いかかろうとして………」
そう言うと蛇の化け物は口から炎を放ち、こちらに攻撃してくる。
俺はすぐさま少女を抱きかかえ、それを躱した。
「おいおい、いきなり攻撃してくるなんてひどいじゃないか?」
「お前、本当に何者なんだ?急に目の前に現れるし、その反射速度只者じゃない」
一歩引いて俺の事を見る蛇。
それに続いて少女も驚きの声を漏らす。
「この八岐大蛇の攻撃をいとも簡単に避けるなんて」
この蛇は八岐大蛇って言うのか。なんか洒落た名前しているな。
「大丈夫か?怪我してないよな?」
気遣った言葉をかけると彼女は激しくうなづいた。俺は抱きかかえていた彼女を離して八岐大蛇と対峙する。
「なぜこの子を狙っている?」
「……………神にソイツを連れて来いと命を受けたからだ。神々の考えていることは俺には分からん」
また神絡みか……。
この子には神が欲しがる何かあるのか?
「お前、神に歯向かうのは辞めた方が良い。殺されるぞ?」
「はははっ………何を言ってるだか?」
八岐大蛇がいらない忠告をしていたので思わず笑ってしまった。
今更、神なんて怖くない。
「忠告はしたからな」
そう言って俺に襲いかかってくる。
それをバックステップで避ける。
「あまり戦闘はしたくないんだが…………」
「だったらその娘をこっちに渡せ」
「それは出来ない相談だ」
「ならば消えろ」
八岐大蛇は炎を放ち、俺に接近してくる。
どうやら少女を助けるにはこいつと戦わないといけないらしい。それに神が絡んでいるならこいつに聞きたいことがある。
俺は炎を跳ね除け、八岐大蛇に一撃加わせた。
『技法 覇王拳』
急所に決まったと思いきや硬い鱗で俺の攻撃を受け止めた。
「へぇ〜、俺の攻撃を簡単に受け止めるなんてすごいな」
俺は素直に賞賛の声を漏らす。
「お前こそ我の攻撃を避け、なおかつ強烈な一撃を浴びせる奴は初めてだ。少し痛かったぞ」
「それはどうも」
俺と距離を取りながら八岐大蛇が言う。
さすがに神獣みたいにはいかないか。
「お前、ここから出る方法を知ってるか?」
距離を詰めながら俺は聞く。
「お前、もしかしてこの亜空間から出たいのか?それは無理な話だな、なんせここは我の支配下にあるからな。出たければ力づくで聞いてみろ」
「そうか、分かった」
合点がいった俺は本気で殴り掛かる。
だが、八岐大蛇はその攻撃を受け止め、俺に絡みついてきた。
「捕まえたぞ!」
俺のことを拘束し、強く縛りつける。
「これなら我の炎は外さないぞ」
「さすがにまずいな」
この状況はまずいと判断した俺は身体中に酷く絡まっている尻尾を引きちぎろうと試みる。
しかし、自分の力じゃこの頑丈の尻尾から抜け出せなかった。
俺はまともに炎を浴びる。
「うわぁぁぁぁ」
灼熱の炎を受けた俺は丸焦げになる。
危ねぇ死ねかと思った。
「これでも死なないのか!お前、どんな身体をしているんだ!?」
炎を受けて無事だった俺にそう言う。
こいつ確かに強いな。亜空間を支配下に置くほどのことはある。
「………………………今、お前にもうひとつ質問が出来た。お前を倒したらここは崩壊するのか?」
丸焦げになったものの肉体的ダメージはそこまで食らってない俺は聞いてみる。(嫌味)
「それは当然だろ、我はここの主。我が滅びればこの亜空間が崩壊するのは当たり前だ」
「へぇぇ」
俺は適当に相づちをうって少し考え込んだ。
ということはこいつを倒したら亜空間が消滅してあの子は助からないかもしれないってことか。やっぱり半殺しにするか。
「まずはここから脱出しないとな」
俺はもう力を入れる。
「何度同じことをしても無駄だぞ」
「それはどうかな?」
身体中に魔力を巡らせてあの技法を放つ。
『技法 砲雷』
俺の身体から電撃が放出され、八岐大蛇を襲う。
「な、な、な、なんだこれは!?」
八岐大蛇はいきなりの電撃に驚き、俺の拘束を解いてしまう。
『技法  覇王拳』
解放された俺は八岐大蛇に一発入れる。
「………………二回戦を始めるか」
俺は電撃と打撃で苦しんでる八岐大蛇に向かってそう言った。
「助けを呼んでも無駄だ、ここには誰もいない」
「そんなことは分かってる!」
一人の少女が目の前の怪物に対してそう答える。
あの八つの首を持っている蛇みたいな奴に白銀の髪をした少女が襲われそうになっている。
早く助けに入った方が良さそうだ。
俺は冷静に判断し、双方に割って入った。
「だ、だれだ!?」
いきなり目の前に現れた俺に驚き、蛇の化け物は一歩引く。白銀の髪の子も尻もちをついて、目を見開いてこちらを見ている。
本当に誰かが来ると思っていなかっただろう。
俺は蛇の化け物の方を睨み、口を開く。
「そっちこそ何なんだよ。その巨体で一人の少女に襲いかかろうとして………」
そう言うと蛇の化け物は口から炎を放ち、こちらに攻撃してくる。
俺はすぐさま少女を抱きかかえ、それを躱した。
「おいおい、いきなり攻撃してくるなんてひどいじゃないか?」
「お前、本当に何者なんだ?急に目の前に現れるし、その反射速度只者じゃない」
一歩引いて俺の事を見る蛇。
それに続いて少女も驚きの声を漏らす。
「この八岐大蛇の攻撃をいとも簡単に避けるなんて」
この蛇は八岐大蛇って言うのか。なんか洒落た名前しているな。
「大丈夫か?怪我してないよな?」
気遣った言葉をかけると彼女は激しくうなづいた。俺は抱きかかえていた彼女を離して八岐大蛇と対峙する。
「なぜこの子を狙っている?」
「……………神にソイツを連れて来いと命を受けたからだ。神々の考えていることは俺には分からん」
また神絡みか……。
この子には神が欲しがる何かあるのか?
「お前、神に歯向かうのは辞めた方が良い。殺されるぞ?」
「はははっ………何を言ってるだか?」
八岐大蛇がいらない忠告をしていたので思わず笑ってしまった。
今更、神なんて怖くない。
「忠告はしたからな」
そう言って俺に襲いかかってくる。
それをバックステップで避ける。
「あまり戦闘はしたくないんだが…………」
「だったらその娘をこっちに渡せ」
「それは出来ない相談だ」
「ならば消えろ」
八岐大蛇は炎を放ち、俺に接近してくる。
どうやら少女を助けるにはこいつと戦わないといけないらしい。それに神が絡んでいるならこいつに聞きたいことがある。
俺は炎を跳ね除け、八岐大蛇に一撃加わせた。
『技法 覇王拳』
急所に決まったと思いきや硬い鱗で俺の攻撃を受け止めた。
「へぇ〜、俺の攻撃を簡単に受け止めるなんてすごいな」
俺は素直に賞賛の声を漏らす。
「お前こそ我の攻撃を避け、なおかつ強烈な一撃を浴びせる奴は初めてだ。少し痛かったぞ」
「それはどうも」
俺と距離を取りながら八岐大蛇が言う。
さすがに神獣みたいにはいかないか。
「お前、ここから出る方法を知ってるか?」
距離を詰めながら俺は聞く。
「お前、もしかしてこの亜空間から出たいのか?それは無理な話だな、なんせここは我の支配下にあるからな。出たければ力づくで聞いてみろ」
「そうか、分かった」
合点がいった俺は本気で殴り掛かる。
だが、八岐大蛇はその攻撃を受け止め、俺に絡みついてきた。
「捕まえたぞ!」
俺のことを拘束し、強く縛りつける。
「これなら我の炎は外さないぞ」
「さすがにまずいな」
この状況はまずいと判断した俺は身体中に酷く絡まっている尻尾を引きちぎろうと試みる。
しかし、自分の力じゃこの頑丈の尻尾から抜け出せなかった。
俺はまともに炎を浴びる。
「うわぁぁぁぁ」
灼熱の炎を受けた俺は丸焦げになる。
危ねぇ死ねかと思った。
「これでも死なないのか!お前、どんな身体をしているんだ!?」
炎を受けて無事だった俺にそう言う。
こいつ確かに強いな。亜空間を支配下に置くほどのことはある。
「………………………今、お前にもうひとつ質問が出来た。お前を倒したらここは崩壊するのか?」
丸焦げになったものの肉体的ダメージはそこまで食らってない俺は聞いてみる。(嫌味)
「それは当然だろ、我はここの主。我が滅びればこの亜空間が崩壊するのは当たり前だ」
「へぇぇ」
俺は適当に相づちをうって少し考え込んだ。
ということはこいつを倒したら亜空間が消滅してあの子は助からないかもしれないってことか。やっぱり半殺しにするか。
「まずはここから脱出しないとな」
俺はもう力を入れる。
「何度同じことをしても無駄だぞ」
「それはどうかな?」
身体中に魔力を巡らせてあの技法を放つ。
『技法 砲雷』
俺の身体から電撃が放出され、八岐大蛇を襲う。
「な、な、な、なんだこれは!?」
八岐大蛇はいきなりの電撃に驚き、俺の拘束を解いてしまう。
『技法  覇王拳』
解放された俺は八岐大蛇に一発入れる。
「………………二回戦を始めるか」
俺は電撃と打撃で苦しんでる八岐大蛇に向かってそう言った。
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