学園地獄
憂鬱
ジリリリッ……
不快な音に起こされおもむろにそれを止める。
ああ、今日も朝が来てしまった。
何万回明日なんか来るなと思ったことか。
僕、天川湊(あまかわみなと)16歳はため息をついた。
「もう起きちゃいなさいよ〜!」
母親が階段越しに僕に呼びかける。
今日も地獄へ行かないといけないのか……
そう思いながら支度をした。
そもそもなぜ学校に行くのが憂鬱かだが、察しがついているだろうが充実していないのだ。
絶望的に。
仕舞いにはいじめときた。
そりゃ憂鬱にもなるだろう。
最初の1年は充実していて、友達は少なかったがいた。
新学期になり友達ともクラスが離れ、友達がいなかった僕はぼっちだと言われからかわれたことがいじめの始まりだった。
最初は陰湿なものから始まった。
定番のものを隠すものからロッカーにゴミを入れられるなど。
それならまだ耐えられた。
隠されたなら見つければいい。
ゴミが入っているなら捨てればいい。
気にしなければいい話だ。
それが気に入らなかったいじめの主犯格である浅地圭(あさじけい)はレベルを上げてきた。
名前の通り考えが浅い男である。
陰湿なものが効かないのであれば直接……という考えだろう。
それも最初は耐えられた。
だがそれを打ち砕く出来事があったのだ。
「お前さ〜B組の山本ってやつと友達なんだろ?」
山本とは唯一の友達だ。
「それが……どうしたんだよ……?」
嫌な予感なする。
浅地は不敵な笑みを浮かべこう言った。
「このゴミがお前のこと友達って言ってるけどそうなの?」
山本が怯えた顔で教室に入ってきた。
 
いつも暴行を受けるのがこの使われていない空き教室だった。
山本は僕と浅地を交互に見た。
「なに?お前も同類になりたいってこと?」
そう山本に言うと浅地に、
「そんなわけないだろ、こんなゴミ。」
と笑いながら言った。
陰湿ないじめも直接加えられる暴行も僕は耐えられた。
だが精神攻撃は滅法弱かったのである。
ここから僕の生活は地獄に変わった。
そして今に至るのだ。
友達だと思っていた奴に見捨てられ悲しかった。
いや悲しいとは違う。
僕には本当の友達がいなかったんだと悟ってしまったことに絶望したのだ。
明日が来なければと思うなら自分で終わらせばいい。
何回も思った。
出来なかった。
それは負けたことになるから。
これは僕がいじめっ子に打ち勝つまでの話だ。
不快な音に起こされおもむろにそれを止める。
ああ、今日も朝が来てしまった。
何万回明日なんか来るなと思ったことか。
僕、天川湊(あまかわみなと)16歳はため息をついた。
「もう起きちゃいなさいよ〜!」
母親が階段越しに僕に呼びかける。
今日も地獄へ行かないといけないのか……
そう思いながら支度をした。
そもそもなぜ学校に行くのが憂鬱かだが、察しがついているだろうが充実していないのだ。
絶望的に。
仕舞いにはいじめときた。
そりゃ憂鬱にもなるだろう。
最初の1年は充実していて、友達は少なかったがいた。
新学期になり友達ともクラスが離れ、友達がいなかった僕はぼっちだと言われからかわれたことがいじめの始まりだった。
最初は陰湿なものから始まった。
定番のものを隠すものからロッカーにゴミを入れられるなど。
それならまだ耐えられた。
隠されたなら見つければいい。
ゴミが入っているなら捨てればいい。
気にしなければいい話だ。
それが気に入らなかったいじめの主犯格である浅地圭(あさじけい)はレベルを上げてきた。
名前の通り考えが浅い男である。
陰湿なものが効かないのであれば直接……という考えだろう。
それも最初は耐えられた。
だがそれを打ち砕く出来事があったのだ。
「お前さ〜B組の山本ってやつと友達なんだろ?」
山本とは唯一の友達だ。
「それが……どうしたんだよ……?」
嫌な予感なする。
浅地は不敵な笑みを浮かべこう言った。
「このゴミがお前のこと友達って言ってるけどそうなの?」
山本が怯えた顔で教室に入ってきた。
 
いつも暴行を受けるのがこの使われていない空き教室だった。
山本は僕と浅地を交互に見た。
「なに?お前も同類になりたいってこと?」
そう山本に言うと浅地に、
「そんなわけないだろ、こんなゴミ。」
と笑いながら言った。
陰湿ないじめも直接加えられる暴行も僕は耐えられた。
だが精神攻撃は滅法弱かったのである。
ここから僕の生活は地獄に変わった。
そして今に至るのだ。
友達だと思っていた奴に見捨てられ悲しかった。
いや悲しいとは違う。
僕には本当の友達がいなかったんだと悟ってしまったことに絶望したのだ。
明日が来なければと思うなら自分で終わらせばいい。
何回も思った。
出来なかった。
それは負けたことになるから。
これは僕がいじめっ子に打ち勝つまでの話だ。
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