あの瞬間キミに恋した

桜川椿

120

「みんなおはよう。今日から転校生がうちのクラスに来るから、みんな仲良くしてやってくれ」と先生が言った瞬間、みんなが騒ぎ始めた。


「うちのクラスだって~~~!!男子だったらいいね」と女子が言い


「女子だったらいいなぁ・・・」と男子が言った。






はっきり言って私は興味ないんだよね・・・。






「一条入れ」






ん?今、一条って言ったような?


まさか・・・そんなわけないよね・・・。






でも、なんか嫌な予感が・・・。


そして転校生が入ってきて自己紹介をした。




「一条空です。みんなよろしくね❤」と最高の笑顔で微笑んだ。




「キャア~~~すっごくかっこ良い❤❤」と女子は言い


「ゲッなんでこんな奴くるんだよ・・・」と男子は言った。






はああ・・・やっぱりアイツか・・・。


もう関わりたくないんだけどな。




そして空と目が合った。


そして奴はウインクをした。


ったく、なんなのよ!!!


怪しい・・・怪しすぎる・・・。


なんで同じクラスなの?


後で空に聞かなきゃ!!!




「席は・・・愛野紗羅の隣が空いてたな」と先生が言った。






え?


それだけは止めて~~~!






「はい」と言って空が近づいて来る。










え~~~っ!!!




やっぱり私の隣なの?


なんで?


まるで始めから決まってたみたいに・・・。


まさかマジでそうなんじゃ・・・。


空ならやりかねない・・・。






そして空が隣に座って一言「紗羅ちゃんよろしくぅ~~~♪」と言った。


「あとで話があるから・・・」


「話?うん分かったよ♪」






そして昼休みになり私は空を呼んだ。




「一条君ちょっと来て!!」


「せっかちだね紗羅ちゃん❤」


「いいから早く!!」






あとで櫂斗に会わなきゃいけないから、私は時間がないのよ!!!


早く済ませなきゃ!!!




そして屋上に着いた。






「で、話ってなにかな?」


「わかってるでしょ?」


「ふふっ、やっぱバレちゃったかな♪」


「あなたが転校してきた時点でおかしいと思ってたの」


「ははっそうか。そうだよ。親に頼んで同じクラスにしてもらったんだ」と悪びれることもなく言った。




やっぱりか・・・薄々そうじゃないかと思ってたけど・・・。




「なんでそんなことするの?」


「なんでって紗羅ちゃんに会いたかったからに決まってるじゃん❤」


「私はあなたなんかと会いたくなんてない!!!」

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品