あの瞬間キミに恋した

桜川椿

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「紗羅ちゃんおはよう。毎日大変そうだね」と拓哉君がやって来た。


「拓哉君おはよう。うん・・・本当大変」と苦笑いをしながら言った。




拓哉君にもちゃんと説明したんだ・・・あのことを・・・。




案の定凄くびっくりしてたけど・・・あははっ。






「何かあれば言ってね力になるから」と優しい笑顔で言う拓哉君。


「うんありがとう」




拓哉君って本当に優しいよね。
大好きだよ。友達としてだけど・・・。






「紗羅遅かったな!!」と晃君が言う。


「晃君のいじわる。起こしてくれたらいいのにぃ・・・」


「ははっ一応起こしたんだけど、起きなかったのは紗羅だ・か・ら♪」


「むうう~~~・・・晃君のバカ!!」


「おはようございます晃様紗羅様」と女子が言った。




晃君・紗羅「おはよう」


「本当に仲が良くていいですね」と笑顔で言われる。


「うん僕は紗羅が大好きだからね❤」


「ちょっと晃君・・・。恥ずかしいってば!!!」


「う~んコホン・・・そろそろ授業始めてもいいかな?」と先生が言った。






きゃあ~~~先生来てるじゃない!!




晃・紗羅「ごめんなさい・・・」と2人でハモりながら言った。


「はははっ本当に仲が良いんだな先生安心したよ」




先生も心配とかしてくれたのかな?


そして昼休みになった。




「なぁ紗羅お前今日遅刻しそうになっただろ?」と櫂斗が言う。


「うん・・・」


「お前車で来てて目立ってたからな」


「だから嫌だったんだけど・・・瑶子ちゃんが車じゃないとダメだって言うから車で来た・・・。次からは寝坊しないように気を付けるよ!!」


「瑶子って紗羅の隣にいつもいる子?」


「うん私の専属メイドなの」


「そうなんだ専属って・・・なんか凄いな」


「うん私も初めはびっくりした。でも瑶子ちゃん凄くいい子なの。美人だし優しいし、なんでも出来るし。大好きなんだ♪」


「ははっそうかよかったな♪」


「うん♪あっそうだ!!櫂斗、はいこれ!!」


「ん?なんだこれ?」


「私と晃君の誕生日パーティーの招待状」


「俺も行っていいのか?」


「うん当たり前じゃない」


「そう言えば愛野と紗羅って兄弟なんだよな」


「うんそうだけど?あっ似てないとか言いたいんでしょ?」


「ははっバレた?」


「晃君はお父様似で、私がお母様似で別れてるの!!」


「なるほど・・・じゃあパーティーの日が楽しみだな♪」


「なんかバカにされてるみたいで嫌だ・・・」


「ははっ拗ねるなって紗羅❤」と言って抱きしめて来た。




「ちょっと櫂斗誰かに見られたらどうするのよ?」


「お~~い岡田君、僕の妹にこ~んな所で何しちゃってるのかなぁ?」と言う声が聞こえた。






ゲゲっ・・・晃君だ・・・どうしてこんな所にいるの?




「なにって抱きしめてるだけだけど文句ある?紗羅は俺の彼女だし」と嫌そうな顔をして言う櫂斗。


「ふ~ん・・・別に文句はないけど、紗羅を泣かすようなことだけはしないでね!!」と言って去って行った。


「アイツやっぱりムカつくな」


「櫂斗仲良く出来ない?晃君は私のお兄ちゃんだから仲良くして欲しいな・・・」


「う~ん・・・努力してみるよ」


「うん、ありがと♪」




そして櫂斗と別れた後教室に戻った。




「紗羅様どちらに行かれてたのですか?」と瑶子ちゃんが言う。


「屋上だよ」


「櫂斗君に会いに行ってたんでしょ?紗羅」とニヤニヤしながら言うマリ。


「うん」


「櫂斗君とは誰なんですか?」




しまった。瑶子ちゃんに言うの忘れてたよ・・・。




「櫂斗はね・・・私の彼氏なの」


「付き合ってる方いらっしゃったんですね。今度紹介して下さいね」


「うん」


「そうだマリ、はいこれ・・・」


「なに?あっ!!招待状?」


「うんマリにも来て欲しくて♪」


「ありがとう紗羅♪でも・・・私着る服ないけど、どうしようかな?」


「ねぇ瑶子ちゃん、家にあるドレスマリに貸してあげてもいいかな?」


「いいと思いますよ」


「そっか・・・じゃあマリこれから時間ある?」


「うん今日は特に予定ないけど・・・」


「じゃあ私ん家にレッツゴー!!!」


「えっちょっと紗羅?」


「いいからついて来て」


「ではお車お呼びしますね」




それから3分後車が来た。




「さぁ行きましょうか」


「さぁ行くよマリ!!」


「私乗ってもいいの?」


「当たり前じゃない、ほら早く」と言ってマリを強引に車に乗せた。

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