あの瞬間キミに恋した

桜川椿

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「うん・・・初めて会った時びっくりしちゃった。こんなに似てる人っているんだって・・・」


「そんなに似てるのか?」とお父さんも真剣な目をして言った。






・・・・・。




お父さんもお母さんもどうしたんだろう?




なんか様子が変だよ?








「お父さんお母さんどうしたの?」


「いや・・・なんでもないよ。それより妹さんが見つかるまで頑張りなさい」と笑顔で言うお父さん。


「うん。お父さんありがとう」


「頑張るのよ紗羅!!」






あっ・・・いつものお母さんに戻ってる!!!






「うん。お母さんもありがとう♪」






・・・・・。




私の気のせいだったのかな?


なんか・・・不安な気持ちが押し寄せてきた・・・。




大丈夫だよね?




なにも起こらないよね?




私は無意識に、そう願っていた・・・。






「じゃあそろそろ学校に行くね」


「いってらっしゃい」と2人に言われ


「いってきま~~す」と笑顔で言った。




そして紗羅が出て行った後・・・。




「なぁ母さん・・・さっきの話が本当だとしたら・・・」


「ええそうかもしれないわね・・・」


「一度あちらと話してみた方がいいんじゃないか?」


「ええ私もそう思います・・・」






そして2人の会話は途切れた・・・。


そしていつもと同じように櫂斗と一緒に学校に行った。






「紗羅おはよっ!!」


「おはようマリ♪」


「紗羅さぁ・・・最近愛野君と一緒の所見かけるけど、何かあったの?」






いっけない!!


マリに話すの忘れてた・・・。


ごめんねマリ今話すから。


で私は、マリに全てを話した。






「へええ~~そんなことあるんだ?」


「うん、私も・・・ビックリしたんだ」


「そりゃそうよね!!でも愛野君も辛いんだろうね?」


「うん、そうだと思う。だって妹さんなんだから・・・」


「でもさ愛野君のお母さん、そんなに似てるの紗羅に?」


「うん、似ててびっくりしたし・・・」


「そうなんだ。櫂斗君には話したの?」


「うん、お父さんとお母さんにもちゃんと話した。心配かけたくないから」


「えらいえらい紗羅♪」と言って頭を撫で撫でしてくるマリ。






もうう~~~マリまで子供扱いしてるし・・・。


ってか、マリってちょっと櫂斗に似てるかも・・・あははっ!!!




そういえば・・・薫とはどうなってるんだろう?




薫と言うのは、マリのことが好きで私に近寄ってきた男のことである。




「マリ、薫とはどうなってるの?」


「なに、急にどうしたの?」


「ちょっと気になってね」


「う~~ん、相変わらず変化なしよ。未だにアタックしてくるけどね」


「そろそろ付き合ってあげたらいいのに」


「私のこと好きって言うのは、すごく伝わってくるんだけどどうしようかなぁ・・・。その話はまた今度ね、紗羅」




あっ・・・逃げたなマリ・・・。




「わかったよマリ」


「そろそろ授業始まるから行こ紗羅」


「うん」

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