あの瞬間キミに恋した

桜川椿

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「うん、そうなの。ははっ何か照れるね」


「そうかぁ。うん。じゃあ櫂斗君が18歳になったら結婚だな、母さん」


「ええ、そうね。本当に楽しみだわ~!!」






お・・・お父さんまで、もう結婚の話してるよ・・・。




うちの親は、そんなに娘を早くにお嫁に出したいの?




「お父さんもお母さんも・・・結婚はまだまだ先だと思うよ?」


「はははっ。意地張らなくていいよ紗羅。早く櫂斗君と結婚したいんじゃないのか?」


「・・・・まぁ・・・そうだけど・・・。でも、櫂斗の気持ちも聞かないとダメだから・・・」 


「まぁ・・・櫂斗君なら、ちゃんと結婚してくれると思うよ。父さんは・・・」


「本当?本当にそう思う?」


「ああ。なぁ母さん」


「ええ。そうに決まってるわよ!!」


「そうかな?ありがとうお父さんお母さん、でも本当にそうなるといいな」と笑顔で言った。




お父さんとお母さんに言われると、本当に結婚出来るんじゃないかと思えるから、不思議・・・。




私はお父さんとお母さんの娘に生まれて、幸せです。
そして次の日・・・。




櫂斗とカレカノになって初めての朝・・・・。




なんか・・・ドキドキしてきちゃった・・・。




「いってきま~す」


父・母「いってらっしゃい」


「紗羅おっせ~よ!!!何分待ったと思ってんだよ?ったく!!」


「ごめんってば!!早く行こ櫂斗」


って言うか、櫂斗が早くに来すぎなんじゃ・・・。


こんなこと口に出して言えないけど・・・。


「ほら、紗羅早く乗れ!」


「はぁ~い!!!」


そして私達は学校に向かった。


学校に着くとマリが話しかけてきた。


「紗羅、櫂斗君おはよ~~!!」


「マリおっは~!!!!」


「七瀬さんおはよう」


「紗羅、なんか嬉しいことでもあったの~~?」と小声で聞いてくるマリ。


さすが、マリだ・・・。するどい・・・。




「エヘヘッ、あとで教えるよ」


「紗羅、俺先行くからな」


「うん、またあとでね~~~!!!」


「あんたたち、もしかして・・・」


「うん、昨日から・・・その・・・付き合い始めたんだ・・・」と照れながら言った。


「そっかぁ~~。紗羅ヤッタネ!!!」とピースをするマリ。


「うん、すごく幸せだよ私」とマリにピースを返した私。


すると
「紗羅ちゃんおはよう」


「おはよう拓哉君」


「嬉しそうだけど、なにかいいことでもあったの?」


あははっ。私、そんなに嬉しそうな顔をしてるのか・・・。


まぁ本当に嬉しいんだから、仕方ないんだけどね!!!


「エヘヘッ、まぁね!!!」と笑顔で言った。


「何があったか、気になるなぁ・・・」


「教えてあげないも~ん!!!」


「ははっ。まっいっか」と微笑む拓哉君。


「じゃあ僕先に行くね!」


「うん」


「ねぇ紗羅拓哉君とは、どうなってんの?」


「うん・・・実は昨日拓哉君に告白されたの。でも私は櫂斗が好きだって言ったら、思うだけならいいよね?って言われて」


「やっぱり紗羅のこと好きだったのね!で?許したわけ?」


「うん。今まで通りに友達ってことになった」


「そっか・・・。でも仕方ないわよね。相沢君には同情しちゃうけど・・・。でも、マジでおめでとう~~~紗羅!もう、あんたたちったら、くっつくの遅いんだから!!!心配したんだからね。」


「うん心配かけてごめんね。ありがとうマリ」




そして私はマリに、櫂斗と付き合う事を報告した。

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