あの瞬間キミに恋した

桜川椿

56 ☆櫂斗視点☆

七瀬から、紗羅が倒れて保健室に行ったと聞かされた。


そして、案の定保健室に向かっている俺。


紗羅・・・大丈夫かな・・・。




そして保健室に着いた時


「んぐっ・・・ちょ・・・たくや・・・くん・・やめてよ・・・」と声が聞こえた。




ん?紗羅の声だよな?




そして俺は、保健室のドアを少し開けて中の様子を見ると・・・。




紗羅と相沢がキスをしていた。




は?なんで紗羅とキスなんかしてるんだよ?お前は!


俺もしたいのに・・・。ってこんなこと言ってる場合じゃねぇ!!!


あいつ・・・やっぱり、紗羅のこと好きだったのか!!


俺と紗羅付き合ってるって言ったのに・・・・まぁ嘘だけどさ。それなのに紗羅にキスするなんて・・・許せねぇ・・・相沢・・・。


そう思い、俺は教室に戻った。
それから、しばらくして相沢が教室に戻ってきた。




「相沢・・・話がある」


「わかったよ」


そして人気のない場所に着いた。


「で、話ってなに?」


「さっき・・・なんで紗羅にキスしてたんだよ?」


「ふっ、もしかして見てたの?覗き見するなんて、いい趣味してるね?」


こいつ・・・ムカつく野郎だな!!!


「覗いてたわけじゃね~よ!紗羅の声が聞こえたから・・・」


「でも、結局見てたってことには変わりないよね」とニヤリと笑う相沢。


「相沢俺の質問に答えろよ!」


「ふっ・・・わかったよ」


「僕は紗羅ちゃんのことが好きなんだ。ずっと前から・・・」


は?ずっと前ってことは前に紗羅に会ってるのか?相沢は・・・。




「ずっと前って・・・いつ紗羅と知り合ったんだよ?」


「ふふっ!僕のこと覚えてない?君も知ってるはずだよ?僕と君、昔会ってるからね」


は?コイツは何を言ってるんだ?
紗羅にも会ってて、俺にも会ってるって?


それだけじゃ・・・全然わかんねぇよ!!!


「ははっ。まだわかんないんだ?仕方ないなぁ・・・じゃあヒントをあげるよ」


「ヒント?」


「そう。ヒントは・・・病院だよ」


病院?なんで病院なんだ?




そして俺は、相沢の顔をジーっと見た。




コイツの顔見覚えがあるんだよな・・・。


一体何処で?


そして俺は記憶をたどっていく・・・。

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