神の試練～ダンジョン攻略⑯～

　第51階層。ここはアンデットの巣窟だった。ボスはデュラハンで2体のリッチを従えていた。倒す事が出来たが長時間に渡る戦闘となった。恐らくここまでの中で一番時間が掛かったボス戦かもしれない。
　第52階層から第59階層まで植物系のダンジョンだった。一度戦った事があるとは言えその時よりも大分協力で凶悪だった。一度部屋に閉じ込められたうえで毒ガスを流し込まれつつ襲い掛かって来る植物との戦闘となった時は死を覚悟したほどだ。
　第60階層から第69階層は罠と擬態のダンジョンだった。宝箱が無数に配置されていて凡そ9割がミミックだった。というかボスモンスターが次の階層に繋がる階段がある部屋にいる訳ではなく通路や部屋に多数配置されたミミックのどれか一つという途方もなく見つけるのに時間が掛かるエリアだった。最終的には宝箱だろうと焼き払うという行動でごり押ししてクリアした。
　とは言えここには素晴らしい宝も存在していた。ポーション以外で見つけた物とその詳細は以下の通りだ。

【死避けの札】
【一度だけ死ぬ攻撃を防ぐ。自動発動で使い方はどこでもいいから皮膚に直接貼り付ける事】

【魔法・中級】
【中級魔法を記載した本】

【風魔の鎧】
【必要最低限のみを覆う防具。だが身に着けると自らの重さが半減してより素早く動く事が出来る】

【翻訳イヤホン】
【魔物や言語の違う種族の言葉を翻訳できる。見た目は補聴器と同じ】

【大容量バック】
【見た目以上の収納スペースがあるバック。最大容量は4畳の正方形なみ】

　翻訳イヤホン以外はどれも有用だ。一度だけ死ぬ攻撃を防げる札に更に協力な魔法を使える本、そして動きが速くなる武具。そしてとてつもない容量を持っているバック。今後の階層をこなしていくうえでとても大切な物だ。これらの品がクリア後に持っていけるかは分からないのが少し残念だが今はそんな事を気にする必要はない。もしかしたらクリアの報酬として持っていけるかもしれないからな。

　これらの武具をふんだんに使い俺は第70階層後も順調に攻略を進めた。その頃にはここに来る前よりも格段に強く成っている事が分かる。恐らくその時の俺と戦えば圧勝できるくらいには力を付けた。
　そして、俺は最後の階層である第100階層へと到達した。俺は最後の階層の攻略を進めるべく足を一歩踏み出すのだった。