魔王と勇者は転生者ー絶対こいつには殺されん!ー

根暗貧乏

草原の王

(フゥ。)

(この数日でかなり成長できたな。)

龍聖は心の中で呟く。

ここ数日でレッサーゴブリンを狩りまくった龍聖のステータスはこんな感じ。
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名前[なし]レベル[28]
ステータス 力[173]
                       スピード[146]
                        硬さ[2]
      特殊防御[139]
                        魔力[172]
                        魔力濃度[99999999999999999999999999999999]
      瞬発力[138]
                        総体力[140]
種族[セルスライム][D] 戦闘力[155]
称号[魔王種]
  {魔王に成れる可能性がある者にのみ手に入る称号}
  [ユニークモンスター]
  {世界で1体しかいないモンスターが手に入れる称号}
  [命の頂天の可能性]
  {この世界の命の頂天に0.00000000001%の確率で成れる}
        [勇気ある者]
  {勇気がある者に手に入る称号。勇気ある行動をすると一時的に
  ステータスが上がる}
スキル[吸収]{自分で倒した敵を体内に吸収したときその敵の
       スキルを3つ、またはステータスのどれかの30%
                            を自分のものにできる}
   [暴食]{無生物、または生物の死体ならば一部例外を除いて 
       触れることでなんでも吸収でき、それの内包魔力に
       応じて魔力、またはスタミナに変換する。さらに
       吸収したものに体を変化できる}
   [成長限界無効]{成長限界がなくなる}
   [鑑定]{例外を除いて、全てのものを鑑定できる}
   [叡知]{この世界の全てが記されている世界に1つのスキル
       使用者によってどの程度世界のことを記すかが変わ
       る}
            [万能]{戦闘面、生活面等、全てに才能があり全てを極限
       まで鍛え上げることができる}
   [超速再生EX]{死なない限り、どんな傷も治る。再生がす
          ごく早くなる}
   [身体強化]{一時的に全ステータスが上がる}
            [人化の術]{人間に変身できる。性別も年齢も容姿も自由に
         変化できる}
   [召喚術][F]{召喚獣を召喚できる}
   [言語理解]{全ての言語を理解できる}
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([吸収]は同じ種類の敵だと5体までしか効果を発揮しねぇのか。
レベルも格下相手だと上がらなねぇな。レッサーゴブリン以外F~E程度のモンスターはいねぇから、レッサーゴブリン狩りまくってたけどそろそろ他のモンスターも狩るか。)

(さーてと。良さげなモンスターいねぇかなー。)

(できればDランクと戦いてぇな。)

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❬ちなみにこの世界でのランクの数値基準はこんな感じ❭
〈Fランク1~50 Eランク51~100 Dランク101~200 Cランク201~500
Bランク501~1000 Aランク1001~2000 Sランク2001~10000
SSランク10001~50000 SSS 50001~〉
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その時、龍聖のモンスターとしての本能が最大級の警報を鳴らした。

(な、なんだ?この背筋が凍るような感覚は。なんだか分からんが、ヤバい!!)

その時

「ゴロロロロロロロロ」

龍聖の後ろから、ものすごい威圧感がのしかかってきた。

おそるおそる後ろを振り向くと、     そこには、龍がいた。

(ななな、なんだこいつ!!!鑑定!!)

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名前[ボルグ]真名[ボルグ=ゴルグ]種族[雷の古龍]
ステータスに差がありすぎてステータスの鑑定に失敗しました。
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(分かったのは、名前、真名、種族だけか。戦っても絶対勝てねぇ。
多分あいつが、この[アシュラ平原]の最強。)

龍聖は、心の底から畏怖した。圧倒的なその存在感に。押し潰されそうなその威圧感に。だが、同時にーーーーーーーー

(カッケー......!!!)

強い憧れも抱いた。

「グオーーーーーーーー!」

そして草原の王は、悠然と姿を消したのだった。

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