【完結】暴力系幼馴染と異世界に転生したら、幼馴染が魔王軍に裏切るとか言ったから、そのクソみたいな面を思いっきりぶん殴って、別のヒロインと付き合ってみた。
第31話 メルアとの、楽しい1日
どこか年季を感じさせる店内には、様々な服が所狭しと並んでいる。
「おうメルアちゃんか。男作ったのかい?」
店主の叔母さんが吊り下げられた服を暖簾のようにかぎ分けながら、奥から出て来た。
相変わらず冗談交じりで元気そうな人だ。
そしておばさんは俺の顔を見ると、はっと驚き始める。
「あんた、この間は別の女の子と来なかったかい」
「あ、あれは、ダルクがまともな服を持っていなかったから買ってあげただけで──」
あわあわしながら俺は言葉を返す。しかし、おばさんは話を聞かず、見透かしたようにうりうりとしだした。
「あんた~、浮気かい? だめだよ、そんなに女の子をとっかえひっかえしちゃ」
だから違うんだって。
説得するのに一苦労。その間にもメルアはノリノリの気分で服選びをする。
するとメルアは何着かの服を抱えながらこっちに向かってきたのだ。
「私はいいや。むしろ、信一君をコーディネートしたい!」
その言葉に俺は思わず耳を疑う。
「俺をコーディネート……。何かの冗談か?」
確かにそういった。からかっているのか?
しかしメルアは強気な姿勢を崩さない。
「そんなことないよ信一君、かっこいい服を着れば、もっとかっこよくなると思う」
「俺が、かっこいい? 何かの都市伝説か?」
思わず本音が出てしまう。
生まれて初めて聞いた言葉だ。生まれてから方、文香を除いて俺は彼女というのは都市伝説でしかなかった。
まともに手をつないだことすらなかったし、その先にある行為は同人誌にある、虚数のかなたのはるか遠くの行為でしかなかった。
すると、メルアが顔をぷくっと膨らませ、反論。
「そんなことないよ、信一君。素材はとてもいいと思う、かっこいいところ、見てみたいもん」
彼女の強い押しに俺はあらがえず、首を縦に振ってしまう。
「わかった、じゃあ、信一君をかっこいいイケメンにしちゃう作戦。はじめるよー」
ノリノリの気分で、メルアが服選びをはじめた。俺はその明るさに若干苦笑い。
メルアは、展示してある服を眺め、時々俺と重ね合わせる。
そしてそれを2~3回行うと、俺に試着するように迫ってくる。
「これ、似合うと思うよ」
渡された服を持って試着室へ。そして着替えると。
「おおっ、なかなかかっこいいねぇ~~」
意気揚々とするおばさんとメルア。ご機嫌だな、これで決まりそうだ──。
と考えていると、メルアは、少し不満そうな表情になり。
「でもちょっと、色が暗いかも」
「そうねぇメルアちゃん。別のにしてみるかい?」
「うんうん、教えてください。信一君、着替えお願い!」
また試着ですかい。そしてまた試着室の入り、次の服を試着。
「悪くはないんだけれど、なんか単調だねぇ……」
「じゃあ重ね着なんてどうだい」
そして再び服探し、俺はすぐに服を脱ぐ。それを数回繰り返し、流石に飽きてきた。
そういえば文香もそうだったな。服を買いに行くとかデパートに行って、あれがいい、これがいいと何時間も、何軒も店を回っていたっけ。
そして再びメルアが着替えを持ってくる。
「今度こそ信一君に合うと思う。さあ、着てみて着てみて」
俺は疲れ切った表情で、メルアが抱えている服を手に取り、またまた試着室に移動して着替える。
思わずため息をつく俺。これで何度目だよ……。
白いTシャツにドクロの柄の入った黒い服。ズボンはローブのようなものではなく、真っ黒なズボン。
なんか、俺たちの世界でいう渋谷とか原宿で見かけそうなファッションだ。
メルアは俺の姿をまじまじと眺める。
「うん。これいいかも……」
「そうねぇ、あのありきたりなローブよりずっとかっこいいよ」
そ、そうかな? 確かにかっこよさそうな服だけどそこまで大げさになるか?
「うん、ぴったりぴったり」
「私もそう思うよ。一回鏡で自分の姿見て見なよ!」
わかったよ。やれやれと思い鏡で自分の姿を見てみる。
うん、なかなかかっこいいな。
いつもローブ姿だったから。こんな姿は何か新鮮だ。
「どう? どう? かっこいいでしょ!」
メルアの言葉通り、悪くないな。
「うん、俺もいいと思う。これにしよう」
「わかった。じゃあこれ、お願いします」
そして俺は服を着替えなおそうとするが──。
「まってよ。信一君。せっかくかっこよくなったのに! この服のままデートしようよ~~」
「うん。わたしもそっちの方がかっこいいしお勧めだよ」
メルアと叔母さんの提案。確かにそれもいいな。ということでそのまま会計に入る。
「あいよ、ありがとね」
そして、さっきまで来ていた服をカバンにしまい、この場を出ていく。
そして肩を並べて道を歩きながら、俺はメルアに話し開ける。
「俺、本当にこの服に合ってるよな。変に見られてなんかないよな」
「大丈夫。信一君。いつもよりずっとかっこいいよ」
メルアはにっこりと、満面の笑みを受かべて俺に寄ってくる。
にっこりとした笑顔は、まるで天使のように美しくてかわいい。思わず胸が高まり、ときめいてしまう。
メルアがこれだけ誉めてくれたんだ。確か、女の子は誉めると喜ぶって本に書いてあったことがある。
試しに、やってみよう。
「けど、メルアだってその服、とてもに合ってると思うよ。メルアの明るくて、繊細な所がよく表れていて素敵な服だと思う」
          
「おうメルアちゃんか。男作ったのかい?」
店主の叔母さんが吊り下げられた服を暖簾のようにかぎ分けながら、奥から出て来た。
相変わらず冗談交じりで元気そうな人だ。
そしておばさんは俺の顔を見ると、はっと驚き始める。
「あんた、この間は別の女の子と来なかったかい」
「あ、あれは、ダルクがまともな服を持っていなかったから買ってあげただけで──」
あわあわしながら俺は言葉を返す。しかし、おばさんは話を聞かず、見透かしたようにうりうりとしだした。
「あんた~、浮気かい? だめだよ、そんなに女の子をとっかえひっかえしちゃ」
だから違うんだって。
説得するのに一苦労。その間にもメルアはノリノリの気分で服選びをする。
するとメルアは何着かの服を抱えながらこっちに向かってきたのだ。
「私はいいや。むしろ、信一君をコーディネートしたい!」
その言葉に俺は思わず耳を疑う。
「俺をコーディネート……。何かの冗談か?」
確かにそういった。からかっているのか?
しかしメルアは強気な姿勢を崩さない。
「そんなことないよ信一君、かっこいい服を着れば、もっとかっこよくなると思う」
「俺が、かっこいい? 何かの都市伝説か?」
思わず本音が出てしまう。
生まれて初めて聞いた言葉だ。生まれてから方、文香を除いて俺は彼女というのは都市伝説でしかなかった。
まともに手をつないだことすらなかったし、その先にある行為は同人誌にある、虚数のかなたのはるか遠くの行為でしかなかった。
すると、メルアが顔をぷくっと膨らませ、反論。
「そんなことないよ、信一君。素材はとてもいいと思う、かっこいいところ、見てみたいもん」
彼女の強い押しに俺はあらがえず、首を縦に振ってしまう。
「わかった、じゃあ、信一君をかっこいいイケメンにしちゃう作戦。はじめるよー」
ノリノリの気分で、メルアが服選びをはじめた。俺はその明るさに若干苦笑い。
メルアは、展示してある服を眺め、時々俺と重ね合わせる。
そしてそれを2~3回行うと、俺に試着するように迫ってくる。
「これ、似合うと思うよ」
渡された服を持って試着室へ。そして着替えると。
「おおっ、なかなかかっこいいねぇ~~」
意気揚々とするおばさんとメルア。ご機嫌だな、これで決まりそうだ──。
と考えていると、メルアは、少し不満そうな表情になり。
「でもちょっと、色が暗いかも」
「そうねぇメルアちゃん。別のにしてみるかい?」
「うんうん、教えてください。信一君、着替えお願い!」
また試着ですかい。そしてまた試着室の入り、次の服を試着。
「悪くはないんだけれど、なんか単調だねぇ……」
「じゃあ重ね着なんてどうだい」
そして再び服探し、俺はすぐに服を脱ぐ。それを数回繰り返し、流石に飽きてきた。
そういえば文香もそうだったな。服を買いに行くとかデパートに行って、あれがいい、これがいいと何時間も、何軒も店を回っていたっけ。
そして再びメルアが着替えを持ってくる。
「今度こそ信一君に合うと思う。さあ、着てみて着てみて」
俺は疲れ切った表情で、メルアが抱えている服を手に取り、またまた試着室に移動して着替える。
思わずため息をつく俺。これで何度目だよ……。
白いTシャツにドクロの柄の入った黒い服。ズボンはローブのようなものではなく、真っ黒なズボン。
なんか、俺たちの世界でいう渋谷とか原宿で見かけそうなファッションだ。
メルアは俺の姿をまじまじと眺める。
「うん。これいいかも……」
「そうねぇ、あのありきたりなローブよりずっとかっこいいよ」
そ、そうかな? 確かにかっこよさそうな服だけどそこまで大げさになるか?
「うん、ぴったりぴったり」
「私もそう思うよ。一回鏡で自分の姿見て見なよ!」
わかったよ。やれやれと思い鏡で自分の姿を見てみる。
うん、なかなかかっこいいな。
いつもローブ姿だったから。こんな姿は何か新鮮だ。
「どう? どう? かっこいいでしょ!」
メルアの言葉通り、悪くないな。
「うん、俺もいいと思う。これにしよう」
「わかった。じゃあこれ、お願いします」
そして俺は服を着替えなおそうとするが──。
「まってよ。信一君。せっかくかっこよくなったのに! この服のままデートしようよ~~」
「うん。わたしもそっちの方がかっこいいしお勧めだよ」
メルアと叔母さんの提案。確かにそれもいいな。ということでそのまま会計に入る。
「あいよ、ありがとね」
そして、さっきまで来ていた服をカバンにしまい、この場を出ていく。
そして肩を並べて道を歩きながら、俺はメルアに話し開ける。
「俺、本当にこの服に合ってるよな。変に見られてなんかないよな」
「大丈夫。信一君。いつもよりずっとかっこいいよ」
メルアはにっこりと、満面の笑みを受かべて俺に寄ってくる。
にっこりとした笑顔は、まるで天使のように美しくてかわいい。思わず胸が高まり、ときめいてしまう。
メルアがこれだけ誉めてくれたんだ。確か、女の子は誉めると喜ぶって本に書いてあったことがある。
試しに、やってみよう。
「けど、メルアだってその服、とてもに合ってると思うよ。メルアの明るくて、繊細な所がよく表れていて素敵な服だと思う」
          
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