バーテンダーに落ちて酔わされ愛されて

花厳曄

Ⅰ アメリカーノ



「…ん、ユア」

キスをして、この手で彼に触れて。

「もっと、キスして」

彼になぞられるように体に触れられて。
体を重ねては、

「……おはよ、ユア」

「おはよー、アヤナ」

こうやって目を覚ますとお互いの顔が1番に目に入る。


幸せだった、この時までは。
幸せだと思ってた。いや、勘違いをしていた。



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