詩とは言いきれない短文の呟き

SSKK

雨水を掻き分けて

真夜中にふと突然
(ああ、一人なんだ)
と思う事がある

ざわざわ ごうごう
風が唸り
がらがら ぴしゃーん
雷鳴轟き
大雨 ざあざあ
降る最中より

雨風が止み
しん と静まる
無音の刻(とき)に
孤独が強くなる気がする

寝かし付ける声もない
目が冴えるだけの丑三つ時に
耳そばだてて音を待つ

シャー シャー
ブオン と水溜まり弾き
進む車のエンジン音が
"良かった、人がいる"って。
なんだかとても安心するんだ






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