付き合ってから結婚するまで

三日月の空

美波先輩

廊下を歩いていると、陽菜を見つけた為引き止めた。

「陽菜、悪かった!」
「美波先輩とお幸せに。」

陽菜は不機嫌そうにそう言って足早に逃げてしまった。

「後輩くーん!来ちゃった。」
「美波先輩、もう辞めてください。」

美波先輩は無視して、優人の手を握った。

「ねぇ、私達最近噂になってるのよ?」
「そりゃ先輩が俺に近づいてるから…」

もう少しで授業が始まってしまう。美波先輩の取り巻き?達が呼びに来た。

「ねぇ、好きな人いるでしょ?」
「いないっすよ?!」
「陽菜ちゃんって子?」

ここでチャイムが鳴り美波先輩は帰ってしまった。



ー美波先輩視点ー
学校のアイドル的存在である美波はいつものように後輩と練習をしていた。

「美波せんぱーい!教えてくださーい!」
「ここはね…こうするの!」

今日もギャラリーがたくさんいて、皆目当ては彼女だった。

「ねぇ美波ちゃん、最近1年の子と仲良くない?」
「次の代の育成しないとだから…」
「そうじゃなくて、男の子!」

同じチームメイトの2年生に写真と共に詰め寄られた。

「あ、あはは…」
「あの子、入学式で見た気がするけどかっこいいよね。」

そう、優人は男子の中ではそこまでだが、女子からは意外と人気なのだ。

「結構いい所狙うよね〜」
「でも幼馴染の女の子と仲良いよね。」

陽菜も陽菜で、男子から結構人気で女子からも可愛いと知られているのだ。

「へぇ〜。」
「でも美波ちゃんと付き合ってる説が新聞載ってたよ。」
「あそこの新聞デタラメだからね。まぁ悪くないけど。」

周りは美波は優人の事が好きなのだと思っていた。
しかし、実際は…

to be continued…

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