ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
ハッキリさせたほうがいいんです⑹
ハッと目を覚ますと松田のベットの上に私はいた。
おかしい……、誠と居酒屋に居たはずなのに、まさか夢か? と思うが自分からお酒の匂いがしてやはり現実だと思い知らされる。
(まさか私潰れちゃった!?)
バッと勢いよくベットから降り、急いでリビングに向かうとソファーに一人座っている松田がいた。
「あ、あのっ、松田君っ! もしかして私……」
「あ、気がつきました? 真紀って一回寝ちゃうとなかなか起きないですよね」
ハハハと笑いながらこちらに向かって歩いてきた松田はギュッと私を抱きしめて「好きだよ」と呟いた。なんだかいつもより元気のない松田に違和感を感じた。
「ごめんなさいっ、私誠さんと、その、飲んでて、まさか寝ちゃうなんてっ、あ! お金は!? 支払いはどうなってる!? まさか誠さんが払ってくれた……?」
「誠が払ってくれましたよ」
「あーやっちゃった……明日にでも直ぐに返さないとな」
「真紀なら会計の事凄く気にすると思うって誠と話してましたよ、明日俺と一緒に返しに行きましょう」
更にグッと私を抱きしめる松田の腕の力が強くなる。もしかして、いや勘違いかも知れないが誠と何かあったのかも知れない。
何も聞かずに私は松田の背中に手を回しただ、ただ、優しく何度も撫でた。
「あー頭痛い」
今までの何十倍も辛い二日酔いで目が覚めた。ズキンズキンと割れるように頭が痛いのと、何か食べたら吐きそうなほどの気持ちの悪さが自分がどれだけお酒を飲んだのか思い知らされる。
結局昨日はあのまま松田に何があったのか聞く事も出来ず次の日も仕事だったので家まで送ってもらったが明らかにいつもの松田ではない事は確かだった。
「あ! 誠さんに連絡しないと!」
誠宛にメールを送信する。
"昨日はいつの間にか潰れちゃってたみたいで本当にご迷惑をおかけしました。私の負けですよね……
支払いも誠さんが払ってくれたと松田君から聞きました。今日仕事が終わってから昨日の支払い分をお返ししたいんですけど、時間ありますか? なければポストとかに入れておきます!"
返事が来ますように……と祈り鞄にスマホをしまった。
ズキンズキンと頭が割れそうなほど痛く、耐えられないので痛み止めを飲み会社に向かう。
いつも通り会社のドアを開けると松田が……居ない。
「え……」
時間を確認してもいつもならもう来ているはずの松田が居ないので、もしかしてまた風邪!? と思い急いで松田のスマホに電話をかけると着信音が真後ろから聞こえてくる。
まさか? と思い後ろに振り返るとそこには松田が立っており、「今日はほんの少し寝坊しちゃいました」とニコニコ笑っていた。
彼の目の下に少し隈ができているのを私は見逃さなかった。
「……寝てないの?」
「ん? 寝ましたよ。ちょっと寝付けなくて、そしたら寝坊しちゃいましたよ」
「なら良いけど……、何か相談とかあったら言いなさいよ?」
「前にもそう言ってましたね、強いて言うなら真紀が一緒に寝てくれれば毎日ぐっすり寝れるかも」
私を抱き寄せる松田につい自身も抱きつこうとしてしまった所でここは会社だと思い出し、グイッと松田を押し離した。
「ちょ! ここ会社だから禁止!!!」
くくく、と笑いながらデスクに荷物を降ろす松田につられて私も笑えてくる。その後直ぐに出社してきた涼子に「あんたらなにそんなに笑ってんの?」と突っ込まれるほど、私達は笑っていた。
おかしい……、誠と居酒屋に居たはずなのに、まさか夢か? と思うが自分からお酒の匂いがしてやはり現実だと思い知らされる。
(まさか私潰れちゃった!?)
バッと勢いよくベットから降り、急いでリビングに向かうとソファーに一人座っている松田がいた。
「あ、あのっ、松田君っ! もしかして私……」
「あ、気がつきました? 真紀って一回寝ちゃうとなかなか起きないですよね」
ハハハと笑いながらこちらに向かって歩いてきた松田はギュッと私を抱きしめて「好きだよ」と呟いた。なんだかいつもより元気のない松田に違和感を感じた。
「ごめんなさいっ、私誠さんと、その、飲んでて、まさか寝ちゃうなんてっ、あ! お金は!? 支払いはどうなってる!? まさか誠さんが払ってくれた……?」
「誠が払ってくれましたよ」
「あーやっちゃった……明日にでも直ぐに返さないとな」
「真紀なら会計の事凄く気にすると思うって誠と話してましたよ、明日俺と一緒に返しに行きましょう」
更にグッと私を抱きしめる松田の腕の力が強くなる。もしかして、いや勘違いかも知れないが誠と何かあったのかも知れない。
何も聞かずに私は松田の背中に手を回しただ、ただ、優しく何度も撫でた。
「あー頭痛い」
今までの何十倍も辛い二日酔いで目が覚めた。ズキンズキンと割れるように頭が痛いのと、何か食べたら吐きそうなほどの気持ちの悪さが自分がどれだけお酒を飲んだのか思い知らされる。
結局昨日はあのまま松田に何があったのか聞く事も出来ず次の日も仕事だったので家まで送ってもらったが明らかにいつもの松田ではない事は確かだった。
「あ! 誠さんに連絡しないと!」
誠宛にメールを送信する。
"昨日はいつの間にか潰れちゃってたみたいで本当にご迷惑をおかけしました。私の負けですよね……
支払いも誠さんが払ってくれたと松田君から聞きました。今日仕事が終わってから昨日の支払い分をお返ししたいんですけど、時間ありますか? なければポストとかに入れておきます!"
返事が来ますように……と祈り鞄にスマホをしまった。
ズキンズキンと頭が割れそうなほど痛く、耐えられないので痛み止めを飲み会社に向かう。
いつも通り会社のドアを開けると松田が……居ない。
「え……」
時間を確認してもいつもならもう来ているはずの松田が居ないので、もしかしてまた風邪!? と思い急いで松田のスマホに電話をかけると着信音が真後ろから聞こえてくる。
まさか? と思い後ろに振り返るとそこには松田が立っており、「今日はほんの少し寝坊しちゃいました」とニコニコ笑っていた。
彼の目の下に少し隈ができているのを私は見逃さなかった。
「……寝てないの?」
「ん? 寝ましたよ。ちょっと寝付けなくて、そしたら寝坊しちゃいましたよ」
「なら良いけど……、何か相談とかあったら言いなさいよ?」
「前にもそう言ってましたね、強いて言うなら真紀が一緒に寝てくれれば毎日ぐっすり寝れるかも」
私を抱き寄せる松田につい自身も抱きつこうとしてしまった所でここは会社だと思い出し、グイッと松田を押し離した。
「ちょ! ここ会社だから禁止!!!」
くくく、と笑いながらデスクに荷物を降ろす松田につられて私も笑えてくる。その後直ぐに出社してきた涼子に「あんたらなにそんなに笑ってんの?」と突っ込まれるほど、私達は笑っていた。
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