ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
会社では内緒です 松田side⑶
俺も大分仕事を覚えてきたので彼女と仕事を共にする機会が少なくなってきた。自分の成長は嬉しいがずっと新人のままでもよかったなぁとか思ってしまう。
データの入力を済ませ時刻を確認すると十八時。
定時時刻は過ぎているが大分早めに仕事を切り上げられそうだ。
チラッと彼女の方を見ると眉間に皺を寄せながらパソコンと格闘している。
静かに席を立ち休憩室でミルクティーとブラックコーヒーを買い、自分のデスクに戻るとまだ彼女はパソコンと格闘していたので、ソッとミルクティーを彼女のデスクの上に置いた。
「え、松田君買ってきてくれたの? ありがとう」
たまに素直な彼女が凄く可愛い。
「いいえ、そろそろ終わりそうですか?」
「ええ、あと二十分くらいかな」
「じゃあ外のコンビニで待ってますね」
「……はい」
周りに聞こえないよう小声で約束をし、先に鞄を持ち会社を出た。
会社近くのコンビニに入り雑誌を立ち読みしながら彼女を待つ。そんな時間も全く苦じゃない。
「松田君! お待たせ!」
「水野さんお疲れ様です」
「ちょっとついでに飲み物とか買ってきても良い?」
「もちろんいいですよ」
コンビニのカゴを持ち彼女がスタスタと歩いて向かった先はお酒コーナー。缶チューハイを四本入れレジでお会計をし、コンビニを出た。
「今日の晩酌用ですか? 持ちますよ」
彼女の手からレジ袋を取り右手で鞄と一緒に持つ。左手は彼女と後で手を繋ぐ為に開けておきたいと言う下心。
「そう……あのさ……」
「なんですか?」
「うちでご飯食べていかない? 簡単な物しか作る時間無いけど」
今すぐに抱きしめたい衝動に駆られる。
耳まで真っ赤にして、彼女が勇気を出して俺を誘ってくれたことに嬉しさが隠せない。
「行きます! めっちゃ嬉しいです!」
その為にこのチューハイも買ってくれたのかと思うと嬉しくて堪らない。
電車で三駅、徒歩五分のところにある彼女のアパートにすぐ着いてしまった。
もちろん手を繋ぐ為に開けていた左手は電車を降りてからの五分しっかりと彼女の右手を握りしめて来た。
「じゃあちょっと待っててね」
「俺手伝いましょうか?」
「いいのいいの、本当に簡単な物しか作らないから」
「分かりました、じゃあ真紀が料理してる所を見てくつろいでますね」
「なっ! 普通にしてて下さい!」
まだ慣れていないのだろう、真紀って名前で呼ぶ度にビクッと身体を反応させて驚いている。
いつか自分も彼女に大雅って呼ばれたら……嬉しくて昇天するかもしれないな……
換気扇のゴォーと言う音に混じれてトントンと野菜を切る音、ジューッと肉の焼ける音といい匂いが漂ってくる。
彼女の方に視線向けるとその視線に気づいたのかムッとした顔でこちらをキッと睨んでくる。
普段スーツの彼女がラフな部屋着に着替えてエプロンをしている姿が無性にそそる。
今すぐここで彼女を抱きたい、一枚一枚丁寧に脱がして露わになった肌の熱を感じたい……と思ってしまう自分。
でもきっと彼女はそんな事は考えずにただ一緒にご飯を食べるだけだと思っているに違いない。
煩悩退散、煩悩退散……
データの入力を済ませ時刻を確認すると十八時。
定時時刻は過ぎているが大分早めに仕事を切り上げられそうだ。
チラッと彼女の方を見ると眉間に皺を寄せながらパソコンと格闘している。
静かに席を立ち休憩室でミルクティーとブラックコーヒーを買い、自分のデスクに戻るとまだ彼女はパソコンと格闘していたので、ソッとミルクティーを彼女のデスクの上に置いた。
「え、松田君買ってきてくれたの? ありがとう」
たまに素直な彼女が凄く可愛い。
「いいえ、そろそろ終わりそうですか?」
「ええ、あと二十分くらいかな」
「じゃあ外のコンビニで待ってますね」
「……はい」
周りに聞こえないよう小声で約束をし、先に鞄を持ち会社を出た。
会社近くのコンビニに入り雑誌を立ち読みしながら彼女を待つ。そんな時間も全く苦じゃない。
「松田君! お待たせ!」
「水野さんお疲れ様です」
「ちょっとついでに飲み物とか買ってきても良い?」
「もちろんいいですよ」
コンビニのカゴを持ち彼女がスタスタと歩いて向かった先はお酒コーナー。缶チューハイを四本入れレジでお会計をし、コンビニを出た。
「今日の晩酌用ですか? 持ちますよ」
彼女の手からレジ袋を取り右手で鞄と一緒に持つ。左手は彼女と後で手を繋ぐ為に開けておきたいと言う下心。
「そう……あのさ……」
「なんですか?」
「うちでご飯食べていかない? 簡単な物しか作る時間無いけど」
今すぐに抱きしめたい衝動に駆られる。
耳まで真っ赤にして、彼女が勇気を出して俺を誘ってくれたことに嬉しさが隠せない。
「行きます! めっちゃ嬉しいです!」
その為にこのチューハイも買ってくれたのかと思うと嬉しくて堪らない。
電車で三駅、徒歩五分のところにある彼女のアパートにすぐ着いてしまった。
もちろん手を繋ぐ為に開けていた左手は電車を降りてからの五分しっかりと彼女の右手を握りしめて来た。
「じゃあちょっと待っててね」
「俺手伝いましょうか?」
「いいのいいの、本当に簡単な物しか作らないから」
「分かりました、じゃあ真紀が料理してる所を見てくつろいでますね」
「なっ! 普通にしてて下さい!」
まだ慣れていないのだろう、真紀って名前で呼ぶ度にビクッと身体を反応させて驚いている。
いつか自分も彼女に大雅って呼ばれたら……嬉しくて昇天するかもしれないな……
換気扇のゴォーと言う音に混じれてトントンと野菜を切る音、ジューッと肉の焼ける音といい匂いが漂ってくる。
彼女の方に視線向けるとその視線に気づいたのかムッとした顔でこちらをキッと睨んでくる。
普段スーツの彼女がラフな部屋着に着替えてエプロンをしている姿が無性にそそる。
今すぐここで彼女を抱きたい、一枚一枚丁寧に脱がして露わになった肌の熱を感じたい……と思ってしまう自分。
でもきっと彼女はそんな事は考えずにただ一緒にご飯を食べるだけだと思っているに違いない。
煩悩退散、煩悩退散……
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