ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
お詫びデートです⑴
「っつー……頭痛い、二日酔いかな」
どんなに二日酔いでもキチンと起きる時間に目が覚める。習慣って凄い。
「水野さん、おはようございます」
「はっ!?」
いや、あり得ない。幻覚と思いたい松田の姿が私のベットに、しかも隣に寝転んでいる。
布団の隙間から見える松田の素肌は一体どう言う事だ。
「昨日の夜は凄かったですね」
ニヤニヤしながら松田は私を見る。
(昨日の夜……凄かった?)
ハッと自分の姿に顔がサーッと青ざめる。
下着しか付けていない……
「ままままま、まさか……」
驚きと動揺が隠せない。布団をバッと奪い取り身を隠す。
自分の身体を隠した事により松田の肌が露わになった。
松田は紺色のボクサーパンツしか履いていなく、無駄に引き締まった身体が目に焼き付く。
「どうだと思います?」
酔ってヤッちゃうなんて今まで一度もあり得ない。むしろ人前で酔う事が滅多にないのだ。
「ない! あり得ない!」
「はははっ、当たりですよ、俺は理性保つのに必死でしたよ」
一安心した。
でも何故自分が下着姿なのか、全く身に覚えがないのが一番怖い。
「昨日水野さん急に寝ちゃって部屋まで運んだんですけど、俺の腕離してくれなくて、仕方なくしばらく待ったら離してくれるかな~と思ってたらまさかの急に起き上がって、熱い! とか言いながら自分で脱いでベットにダイブしてましたよ」
「……で、なんで松田君が一緒に寝てたの?」
「下着姿で寝てるから布団かけて部屋を出ようとしたら水野さんが俺の事引っ張って離してくれなかったんですよ、そりゃもう凄い力で。俺も諦めてスーツがシワになるの嫌だったんで必死で脱ぎましたよ」
……やってしまった。
「本当にごめんなさい……」
「いいですよ、俺は水野さんの下着姿見れてラッキーでしたから」
クシャッとした笑顔でベットから立ち上がり松田は床に落ちていたワイシャツに袖を通した。
ピョンっと跳ねた寝癖が可愛い……
「じゃあ俺一度帰って出勤するんで」
「あ、うん……本当にごめんなさいね」
ズーンと落ち込む。いい歳の女が何やってんだかと自己嫌悪。
下を向いていた顔がグイッと松田の両手によってあげられた。
バチッと目が合う。
松田の顔が近い。五センチもしたら唇がくっついてしまいそうな距離。
「酔うのは俺の前だけにして下さいね?」
「違! 普段はこんな酔い方しないから!!」
「はいはい、じゃあ今度お詫びにデートしてくれますか?」
「え……」
「駄目って言ったらキスする」
頬を包む松田の手が熱い。
ジッと見つめてくる真っ黒な瞳は眼鏡をかけていないせいかいつもよりもさらに力強さを感じ逸らすことが出来ない。
「わ、わかったわ、する! するからっ!」
「楽しみです」
わざとリップ音を鳴らし一瞬だけ私の唇に触れるくらいのキスをした。
「キ、キスしたっ!!」
「つい、水野さんが可愛くてしちゃった」
プンスカ怒っている私を面白がっているのか、ニヤニヤしながら「また後で」と松田は外していた眼鏡を掛け直し、部屋を出て行った。
どんなに二日酔いでもキチンと起きる時間に目が覚める。習慣って凄い。
「水野さん、おはようございます」
「はっ!?」
いや、あり得ない。幻覚と思いたい松田の姿が私のベットに、しかも隣に寝転んでいる。
布団の隙間から見える松田の素肌は一体どう言う事だ。
「昨日の夜は凄かったですね」
ニヤニヤしながら松田は私を見る。
(昨日の夜……凄かった?)
ハッと自分の姿に顔がサーッと青ざめる。
下着しか付けていない……
「ままままま、まさか……」
驚きと動揺が隠せない。布団をバッと奪い取り身を隠す。
自分の身体を隠した事により松田の肌が露わになった。
松田は紺色のボクサーパンツしか履いていなく、無駄に引き締まった身体が目に焼き付く。
「どうだと思います?」
酔ってヤッちゃうなんて今まで一度もあり得ない。むしろ人前で酔う事が滅多にないのだ。
「ない! あり得ない!」
「はははっ、当たりですよ、俺は理性保つのに必死でしたよ」
一安心した。
でも何故自分が下着姿なのか、全く身に覚えがないのが一番怖い。
「昨日水野さん急に寝ちゃって部屋まで運んだんですけど、俺の腕離してくれなくて、仕方なくしばらく待ったら離してくれるかな~と思ってたらまさかの急に起き上がって、熱い! とか言いながら自分で脱いでベットにダイブしてましたよ」
「……で、なんで松田君が一緒に寝てたの?」
「下着姿で寝てるから布団かけて部屋を出ようとしたら水野さんが俺の事引っ張って離してくれなかったんですよ、そりゃもう凄い力で。俺も諦めてスーツがシワになるの嫌だったんで必死で脱ぎましたよ」
……やってしまった。
「本当にごめんなさい……」
「いいですよ、俺は水野さんの下着姿見れてラッキーでしたから」
クシャッとした笑顔でベットから立ち上がり松田は床に落ちていたワイシャツに袖を通した。
ピョンっと跳ねた寝癖が可愛い……
「じゃあ俺一度帰って出勤するんで」
「あ、うん……本当にごめんなさいね」
ズーンと落ち込む。いい歳の女が何やってんだかと自己嫌悪。
下を向いていた顔がグイッと松田の両手によってあげられた。
バチッと目が合う。
松田の顔が近い。五センチもしたら唇がくっついてしまいそうな距離。
「酔うのは俺の前だけにして下さいね?」
「違! 普段はこんな酔い方しないから!!」
「はいはい、じゃあ今度お詫びにデートしてくれますか?」
「え……」
「駄目って言ったらキスする」
頬を包む松田の手が熱い。
ジッと見つめてくる真っ黒な瞳は眼鏡をかけていないせいかいつもよりもさらに力強さを感じ逸らすことが出来ない。
「わ、わかったわ、する! するからっ!」
「楽しみです」
わざとリップ音を鳴らし一瞬だけ私の唇に触れるくらいのキスをした。
「キ、キスしたっ!!」
「つい、水野さんが可愛くてしちゃった」
プンスカ怒っている私を面白がっているのか、ニヤニヤしながら「また後で」と松田は外していた眼鏡を掛け直し、部屋を出て行った。
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